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美味しいもの見〜つけた | ||
Bal Musette ダノイアルトリ 元町梅林 さとうや | ||
![]() ![]() と想像しながら取材してきた。 2005年10月17日「癒食同源」「四世同堂」を思想として名古屋市を本拠地としていたチャイニーズレストラン「浜木綿」が国分寺市五日市街道沿いに東京1号店をオープンさせた。 あいにくの雨がしっとりと舞い落ちる大安吉日、10:30を過ぎるとポツリ、ポツリとお客様が遊び心たっぷりのお席へと導かれて行き、オープニング定刻の11:00を15分も過ぎた頃には168席の店内はほぼ満席となった。 見渡せば、20代前半の女性とオパール世代の女性とのツーショットに視線が引きずられる。雨だというのにレストランサイドの思想がお客様に届いたのが伝わって来た。私は、始めて名古屋の本店に足を運んだ時から東京進出を心待ちにしていたので、その心のうちをご紹介する。 @ 多くの飲食店は、ホスピタリティーをエンターテイメントとして捉え、どこかショーのようなサービスで人気を集めている。ところが、浜木綿さんは心の豊かさからホスピタリティーを店舗展開している。来店するお客様の状況を見据え、設備と人的サービス両面から対応しているのである。 A 近年、ホスピタリティーを軸にサービスの定評で業績を伸ばしている飲食店が注目されているが、食の本質はどこか軽視され、脇役的になっているように思えてならない。 ところが浜木綿中華は、中国4000年の歴史を礎に「健康と楽しみ」の両輪で素材の良さを前面に引き出し、従来の『多油』と『濃い味』という中華のイメージを一新している。 B 顧客満足を追及しながら数値的にも良好な結果を導き、お客様の声を真摯に受け止めている。 取材していると、1年前に名古屋の本店に伺ったときの記憶が鮮やかに甦って来た。 店内には、車椅子に乗ったお爺ちゃんに寄り添うお孫さんらしい男性の姿。その後ろを追うようによちよち歩きの幼児の手をひいたオパール世代の女性が微笑みを浮かべ個室に向かっている。食事の時間が過ぎると満足そうな微笑をうかべ、心地よさそうに居眠りしているお爺ちゃんが帰途に向かう。『4世代のファミリーが円卓を囲む幸せを味わって欲しい。』という思いが見事にお客様に伝わっていて、今回の東京進出により、更なる磨きを感じた。 駐車場から続く緩やかなスロープは、車椅子や杖を必要とする人たちには嬉しい配慮である。 人気の掘りごたつ式子上がりには、手すりが設置され、化粧室への通路にさりげなく腰掛けが置かれている。 ![]() 又、100種類にも及ぶ豊富なメニューは、30ページのメニューブックにカテゴリー別けされて収められ、お薦め料理が分かりやすいようにマーキングされている。アレルギーの種類が丁寧に表示されていたり、少しずつたくさんの種類を食べたいという要望にSサイズMサイズの選択可能になっているのは私たち女性には嬉しい。見ているだけでも楽しく「え〜?!これってどんな味?」「この食材食べてみよう!!」と創業当時から受け継がれているメニューもあれば話題のヘルシーメニューも展開されていて、食べたい料理をチョイスしたらせっかくのお料理が無駄になるのは容易に想像できる。そして今度また来て、「これたべよう!!」「次の季節はどんなメニューが追加されるのかしら?」を連想させられる。運ばれてきたお料理は、幾重にも弾ける食感と素材の持つ豊かな味わいが口の中で踊り出し、期待から感動へと繋がって来る。 フードコーディネーター養成を仕事にしている筆者は、 ○食材&メニュー開発 ○マーケティング&マネージメント ○ホスピタリティー&食空間 ○業態開発 の4つの柱で講義を進めているが、これらをパーフェクトに展開しようとしている教本のようなレストランである。私の、「浜木綿」さんに、一日も早く東北に来て欲しいという願望は、プライベート的なものだけではなく、むしろ、可愛い受講生さん達に肌で感じる生きた授業を実践したいという思いの方が上回っている。そんな思いは、日増しに膨らみ、もてあましそうになっている。 |
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![]() 丸の内にオープンしたてのオアゾショップ&レストランビルで、私は伺うニ週間前からアマルフィモデルナでのイタリアンを決めていた。 11:00からのランチをお店の脇でちょっと待ち、楽しみにしていたメニューのチョイスをしていると、まもなくお席に案内して頂いた。 店内はシンプルな内装に小さめのテーブルも用意されていて一人で食事を味わいたい私にも十分に楽しめそうである。 白いサラダボールに彩られたかのような緑の葉っぱ達に、たっぷりチーズと生ハムのフレッシュサラダは、オレンジソースが鮮やかなコントラストを添えている。 甘い香りが漂うパンは小麦粉の味がしっかりしていて、ドライいちじくとナッツなど自然の素材が上手に生かされている。 小海老のペンネは、レアーな小海老の歯応えがお野菜と一緒に口の中でハモッている。ペンネの食感も最高!! お料理へのこだわりが厨房からお皿のうえにのって伝わってくる。 二週間前から狙っていた私の勘もまんざらではないのかも。 あ〜らら〜♪ 夢中で食事を味わっていたのでお料理の写真を撮るの忘れちゃいました(-_-;) まだまだアマチュアの域出てないな!! と冷静にお店の中を見渡してみた。 もう少しゴブレットが素敵だったらと心の中で呟きながら再びお料理が運ばれてくると味わうことに夢中になる。 金目鯛の香草焼き お魚の火の通りもパン粉の食感も絶妙で言う事なし。 あれれ?!添えられているレモンの鮮度が… 一緒に焼いちゃいましたか??? と思っていると遠慮したはずのパンのお代わりを持ってきちゃいましたよ。 食べきれないと失礼になると思ってお断りしたのになぁ〜(:_;) この思い伝えるべきか伝えざるべきか心の中で葛藤が始まった。 ラストのデザートは、アップルパイとパウンドケーキ&苺とパイナップルが和風のお皿に盛り付けられてやってきた。バッグの中からカメラを取り出し、遅ればせながらやっとこさ余裕を作って撮影に至った。 マグカップでコーヒーを飲みなれている私にはサービスカップじゃ足りなくて、お替りをお願いすると、店長さんらしき方がお店のパンフを手に、お話に来て下さったので悩んでいた香草焼きのレモンについてお伝えする絶好のチャンスに恵まれた訳である。 お話は弾み、聞き上手な店長さんに私の思いは率直にお伝えできたように思う。 3200円のランチはいつでも手軽にという金額ではないが、私はそれ以上の満足感を得た。次回、東京に行ったら今度は何を頼もうか今から楽しみにしているのである。 2005年1月 |
Bal Musette | |
![]() 私のコーヒー好きは、大好きな先輩の受け売りで、この先輩に教えてもらったのがマンデリンの味。元々、酸味の強いコーヒーを苦手としていた私は、甘いスウィーツの後にほろ苦いコーヒーで口直しという組み合わせが大好きだった。 その当時、自家焙煎のコーヒーショップはそれほど多くなく、マンデリンを売っているお店も少なかった。このお店に巡り合うまでは、近所のコーヒーショップのお得意さまで、スタンプカードでかなりコーヒーカップをもらっては未だに物置にしまったままである。 調理師学校時代、同級生と美味しいもの談義をかわしたが、サラリーマンと主婦の兼業だった私に美味しいもの巡りの余裕などあるはずもなく、彼らに連れられて来て巡り合ったお店だった。 実はこのお店、見つけてからすでに6〜7年経っていて、今更、「美味しいものみーつけた♪」もない気はするが… 初めて、お店に伺ったときには、何もかもがお洒落で、全てがお気に入りだった。 何度もコーヒーのお替りをして、スウィーツを3種類くらい食べたように思う。当然、向かい合っている人には別メニューを食べてもらって味見するので、一回にお店のメニュー半分くらいのを消化したように思う。キャッシュの際、「二人で、これだけの支払いをしてくれるお客さんは珍しいですよ」と微笑みながら耳打ちされたのを覚えている。 ![]() 当時からのお気に入りは、お店のオリジナルスコーン。ブルーベリーソースとクリームのコンビが添えてあってシンプル&お洒落に演出されている。 粉っぽいという人も中にはいるが、私はこの粉っぽさに小麦粉本来の味を感じて好みである。提供されるときの温度は、美味しさを最大限に感じる30度前後で、このこだわりが嬉しい。 窓の外にたたずむ季節ごとの彩りを感じながらコーヒーを味わう空間は、甘い香りと共に、時の流れを変えるかのようで、贅沢なほどに心地よい。 まさに、心もお腹も満たされる至福のときを迎えるのである。 私にとって泉区は、踏み込む理由のない場所であったが、このお店を知ってからコーヒー豆のテイクアウトにずいぶん足を運ぶようになった。 その後、我が家で頂くコーヒーの味に勝るショップは少なくなった。というより、極最近まではなかったといって良いかもしれない。 どこに行って注文しても炒りたて、挽きたて、しかも吟味されたエルメスのマグカップで頂く我が家のマンデリンにかなうはずがないのである。 美味しいものを自宅で味わうほどの幸せはないのだが、探究心までなくしてしまわないように心しなければと思うのである。 |
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みつけましたよ〜♪本格スローフードのイタリアンレストラン!! 東京の品川にある高輪東武ホテル1Fに位置する目立とうとしていないレストランがダノイアルトリである。 中に入るとほど広く、東部ホテルの朝食をとるメインダイニングとなっていた。 フードビジネスコーディネーターの資格試験と『食育』のフランス研修を翌日に控え、独りでのんびりと夕食を楽しみたかった私は早めの時間帯を選んだ。 貸切状態でまずは生ビールをチョイス!! お風呂上りで喉が渇いていたせいもあり、お酒は得意じゃない私が生ビールをチョイスしてた(-_-;)。 あ〜あ!!部屋に帰ったら試験勉強もしなくちゃいけないのにと思いながら…。 お料理は、例のごとくお勧めを聞いてカサゴのカルパッチョと野菜一杯のアンチョビソースのパスタを選んでいただいた。 程なく生ビールが運ばれてきて『きゃは〜♪クリーミーな泡立ち!!なめらか〜♪』 一気に飲み干した自分自身にドッキリ!! そんなこんなを心の中で楽しんでいると、エルブジ風のクリスタルのプレートに盛り付けられたカルパッチョが運ばれてきた。 『いや〜ん♪可愛い〜♪』 クリスタルと白(カサゴ)と赤(トマトのみじん切り)。若草色から緑のグラデーション(アボガド)にシソの葉が散りばめられているうえバジルソースの深緑でしっかりとお皿の上がひきしめられています。 ルックスは100点満点。さてお味は??? 塩もスパイスも控えめで、一口含んだ時にはあれれ?胡椒がほしいかな?! ところが、カサゴの新鮮さとアボガドの熟し具合が絶妙で、アットいう間に一皿ペロリ!!お味は120点。 そう!そう!お料理は、一口食べて満足してしまったら二口目に箸を運ぼうとしないものである。一皿食べ終えたところで満足させるのが料理人の腕の見せ所だったはず。 次に運ばれて来たパスタは、細めなのでたくさんの野菜がよくからんでいる。 ズッキーニ&いんげん&じゃが芋等。全て私は好んで食べる食材ではないのですが、火の通し方が絶妙で、じゃが芋なんかちゃんと軟らかいのに型崩れしてない。 それに、普通はいんげんじゃなくてアスパラだよね〜!!(普通じゃないから良いのですが)心の中で葛藤が始まった。 思わず出ちゃいました。私の悪いくせ。 『ここの料理長さん、厳しい方ですか?』『お野菜の火の通し方に厳しさが出ていますよね。』『見えない所で手を抜いていないのを感じます』なんていう言葉を添えて聞いていた。 あ〜らら〜! デザートすすめられちゃいましたよ!! これだけ誉めたら断れるはずがない。 アプリコットタルトとカプチーノを追加注文。 まったくもう!! タルト生地の美味しい事♪ 一番下の層までサクサクの食感で最高♪ 提供する温度にもこだわりを見せていて、一番美味しさを感じさせてくれる30度だったと思う。 カプチーノの味わいで脱帽です。 クリーミーな食感とこく。甘くなく苦くも無く、すっきりとした味わいに満足!満足!。 カプチーノを口に含んだ瞬間から、この感動を原稿にしたくてウズウズし始めたのだった。 今度は西麻布の本店に行く事になりそうだ♪♪ |
元町梅林 | |
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横浜にある和食の美味しいお店のご紹介 以前、黒澤監督がこよなく愛した店としてテレビで紹介され、興味を引いたので行ってみたお店である。一日三回の時間指定で完全予約制のうえ、8000円〜15000円までのコース料理しかない店で、電話で予約した際は、1人では予約を受け付けられないと断られそうだった。私は、隠れ家的存在で、著名人に愛され、黒澤監督が息を引き取る前にどうしてももう一度元町梅林のコースを食べたいと言わせた料理を、静かに1人で味わう為に仙台から出向く旨を申し出て説得た。 行ってみると料理が運ばれて来る前にまずびっくりした事は、8000円のコース料理を予約したはずなのに、通された部屋はとても粗末であった。 4畳半の和室に二人用のテーブルが置かれているだけの殺風景の部屋。ふる〜い家庭用の蛍光灯が点いているだけで花一輪もない。 今時、飾り気が無い料理屋さんは珍しい。 そんな事にびっくりしていると、程なくサービス担当のご挨拶が始まりお料理が運ばれて来た。清潔は保たれているが決してセンスが良いとは言えないユニホームに身を包んだ20代半ばの女性だった。丁寧な言葉により、もてなす心を自然に表現しはじめた時から私は背筋が伸びた。 思った通り.....。 珍しく私は23品のお料理全てに満足し、絶対に残しちゃいけないと心に決め、味と技術だけに集中してコースを楽しんだ。素材を熟知し、決してでしゃばらない味付け。 古典的な料理方法だけではなく、常に新しい味わいにチャレンジし、和食だからといいて形式張らないお料理に肩の力をふーっと抜いた優しさと力強さの融合をみつけた。飽きる事のない23品の料理は決して忘れられない味わいとなったのである。 私は、お料理を美味しく感じさせる空間作りをコーディネートする身でありながらお料理の研究と技術だけであんなにも心を伝えられるものかと感心していた。 横浜に行く事があったら、是非元町に足を延ばし、味わってきて欲しいお料理に溢れているお店であった。 近いうちに、新米料理人となった息子を連れて行きたいと考えている私は親ばかかもしれない。 |
さとうや | |
![]() ![]() 思いがけなく美味しい『かき揚うどん』を見つけた。 地元(高砂生協向え)のテイクアウト&イートインのお店。 あげたて創作てんぷらの「さとうや」をご紹介!! 私の一番のお気に入りは『なっとうかき揚げうどん』 ネーミングをきくだけで体に良さそうというのはピン!!ときません??? 厚さ2センチはあるかと思わせる存在感たっぷりのかき揚げは、表面は サクサクで中はもっちり。スープがしみこめばとろみがついて食感だけでも2度美味しい。 うどんのスープがしみ込まないうちにサクサク感をどれだけたくさん味わえるかが私流の食べ方、楽しみ方なのだ。 だったらうどんにのせずに単品で食べれば?!という方もいるかもしれないが、楽しみ方は私の勝手でしょってやつ。なぜって、天然だしにこだわっているおうどんのスープがしみわたり、とろみがついた納豆のかき揚げも又美味しいからだ。 そしてまた、うれしいのが500円硬貨一枚からおつりがもらえる450円というプライス。一枚払って一枚もらえるというご主人の価格設定には愛嬌さえ感じる。 夏ばてが出始めるこの時期は、胃腸に優しい食品を体に入れてあげるのも主婦の知恵。温かいおうどんはもってこいのメニューである。『さとうや』のかき揚げは油もしつこくないし、お葱でさっぱり感も増している。 ご主人のウンチクを聞いたわけでもないので、私が勝手に想像するところだが、一人でランチの準備も面倒だな〜という時にワンコインで楽しむメニューなのだ。 さくっと食べるかき揚げも良ければ程よくとろみが増したかき揚げもこれまた美味しいといったところである。 『てんぷら』は、簡単なようで難しいお料理だ。しかも、お料理が終わったときには油っこさが鼻につき、作り手は食欲減退につながる料理で主婦にとってはふんだりけったりである。 納豆かき揚げ105円、いか天105円と台所を預かる身としては心強い味方である。 |
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