三國志X プレイリポート 6

F「さて、北方が平定されたからには、改めて人員・兵員の再配置を行うことになる」
A「まずは軍事力の再編か?」
F「そうだな。まず敵性勢力の確認だが、兵士数で降順ソートすると、劉璋・劉表がそれぞれ5都市で20万弱、馬騰が3都市で10万に満たず。残りの孫策・張魯・劉繇・王郎・厳白虎は各1都市、上が10万、下は4万くらい」
A「えーっと、王郎と厳白虎とは接していなくて、東から下邳は劉繇と、寿春は孫策・劉繇と、宛は劉表と、長安は馬騰・張魯・劉璋と接しているな」
F「となると、曹操は長安だろうな。夏侯惇・淵に張遼・張郃・徐晃。呂布・趙雲が守る宛にはコーソンさん・厳顔・紀霊・高順を移動させ、許褚・典韋・曹仁・曹洪を寿春に。下邳の劉備三兄弟のところには楽進・于禁・李典を」
A「えーっと……長安が曹操込みで武官6人、約10万。宛が7人で約9万。寿春が7人で約10万、下邳は6人で7万6000か。36万というところだが、これに各地の義勇兵が加わると」
F「ああ、名声がいい加減カンストしてたな」
A「数字は1000、行動回数は10になって長いよー。献帝に『お金5万ちょーだい』と云われたら素直に差し上げたりしたからかな」
F「献帝イベントは、後漢王朝が継続している場合に、7月に発生する場合がある。金を要求されて応じると名声が上がるが、加えて支配下にある都市すべての民忠が上がるから、名声よりはそっちのメリットのが大きいな」
A「呂布戦のあとと襄平攻めの前にあったから、だいたいの都市は民忠100だ♪」
F「タイミングがよかったようだな。ちなみに、名声1000は表記上の数字で、実際にはもっと増え続けてるみたいだよ。ターン初めに管輅が尋ねてきて人相を見てくれるイベントで『態度悪いぜ、アンタ』と云われて『名声が下がりました』と表示されても、数字が下がらなかった、というのがあっただろ」
A「あー、確かに」
F「で、名声が高い状態で巡察すると、民衆が義勇兵を結成しましたーと云ってくることがよくある。当然だが訓練度も士気も低い割に数は1万近いこの連中をどうするかは、中盤から後半にかけての課題のひとつ。楊修や、最近登用して参謀にした司馬懿みたいな経験値の少ない軍師を、その都市に送りこんで回収させてこい」
A「使うんだ?」
F「眠らせておくのも惜しいからな。訓練しなくても誰かには持たせておくべきだ。脅迫の際に問われる総兵力には、誰にも配備されず都市に預けられている予備兵は数えられないから。軍師に行かせるのは兵を多数持てるのと、移動コマンドはけっこう経験値が入るから。実際には、能力値は度外視して内政に従事させた方が経験値は増えるンだけど」
A「郝昭や龐徳の扱いを考えろよ」
F「だな。ちなみに、滅んだ勢力に仕えていながら降らなかった武将は、滅ぼした勢力に嫌いフラグがつく。いまは野に下っている顔良や文醜や田豊には登用を持ちかけても絶対に応じてくれないから、他の君主に仕えたところを引き抜くことになるからな」
A「やっぱり斬っておけばよかったンじゃないか? ……おや?」
 修行中の郝昭が在野の田豊に教えを請い、鈎行の陣を修得するとともに知力が1増えた。
F「……斬らんでよかったな、オイ」
A「田豊サマ様だなぁ……これで、郝昭は軍師になれるンだろ?」
F「陳寿のときは10年以上かかったのに、2年めで条件を満たすとは……今回、いったいどうなってるンだ?」
A「日頃の行いじゃないかな♪」
F「云っとけ。で、各地の太守もそろそろ交替な。軍師連中は前線に移動させ、陳登や袁煕といった旧劉備・袁紹の家臣団の降った連中を外交担当にして任せること。ちゃんと忠誠度は上げておかんといかんが」
A「それはいいが、孫乾どうする? 魅力90なんだが」
F「……人事だな。長安か宛に置いておけ。引き抜き対策で流言が成功しにくい都市に、人事担当者は集中させておきたい。君主の魅力と名声はもはや盤石だが、民忠が低い都市だと流言の成功率は高くなる。工作対策も兼ねて、賈駆か程cのいるどっちかに集めるように」
A「あいよー……長安だな。ところで、次はどこを攻める?」
F「劉繇だな。下邳の兵をそのまま建業に残せるし、残したまま厳白虎・王郎を攻略できる。宛から何人か抑えに回すべきだろうが、劉備・関羽・張飛の勇名稼ぎに3人だけで攻略させよう。もっとも、戦場には来させておくべきだが」
A「あいよ、まずは劉繇」
 かくて下邳・寿春を発した曹操軍は建業に攻め入ったが、北方を制した軍勢の前に立ちはだかったのは戦術マップの大半を占める大河・長江と、7万を数える孫策軍の援軍部隊だった。
F「同盟を組んでいたか。後続が来るとは表示されていたが……」
A「劉繇の軍勢より多勢じゃねーか! 周瑜・魯粛・呂蒙・黄蓋・程普、孫策本人を除いたほぼスタメンだぜ!?」
F「……これを倒せば孫策攻めは随分楽になるな」
A「コラ、何を考えてる!?」
F「いや、別に。孫策軍もまとめて叩き潰さなければ勝てないンだから、きっちり叩き潰せ」
 だが、さすがは水上戦に通じた孫策の軍勢だった。水陣を持たない張飛たちが迂回を余儀なくされる中、長江を渡りきった太史慈たちは周瑜たちに迎撃される。劉繇軍もいる状態では部隊数・兵数いずれも劣勢。守勢に回らざるを得ない状況で何とか被害を抑えつつ戦うも、智略に通じた軍師チームの伏兵や火矢に翻弄される。
 やっとの思いで迂回してきた張飛たちが戦端に加わり、何とか孫策軍を全滅させ、劉繇も倒したものの、張飛・太史慈・楽進隊は壊滅。動員した約10万の軍は半減していた。
A「何という、まずい戦をしたものか……」
F「思えば、兵数で劣っている戦闘は久しぶりだったな。それも幻術・仙術なしの支軍で相手にするには、孫策という荷は重かったか」
A「勝ちは勝ちだがこれではなぁ……。とりあえず、長安や宛から兵士持ちの軍師を回して再編するぞ。これじゃ厳白虎にも勝てやしない」
F「ああ、それなんだが、厳白虎に脅迫を持ちかけてみてくれ。いまいちばん兵士数が少ない君主相手なら、ひょっとしたら何とかなるかもしれない。セーブは必須だが」
A「んー? ……司馬懿は成功するって云ってるな」
F「やっぱりか。だが、いまほど見たように、周瑜クラスの軍師相手となると関羽・張飛の勇名は稼いでおかなければ将来に響く……厳白虎軍の陣容は?」
A「武将3人、兵数4万強。配下は弟と南華老仙だ」
F「よし、倒せ♪ 勝てばスキル妖術を得られる太平要術の書が手に入るぞ」
A「敵は幻術と妖術持ちだぞ!?」
 だが、厳白虎では南華老仙を使いこなせなかった。老仙を、よりによって最前線の城にひとりで配置したため、劉備と関羽の通常攻撃のあとで張飛の突撃を受けてあっさり壊滅。
F「CPU君主の悲しさだな。幻術の射程(5マス。妖術は4マス)の外から一気に接近すれば、所詮は兵数8000、ある程度の兵士を抱えた勇将の突撃を耐えられん。君主が盾になってでも、仙人に近づかせないようにすべきなのに」
A「こっちは気をつけるよ……」
 厳白虎がこもる城を迂回し、後方の城にいた弟に向かっている最中に、寿春からの援軍も到着。例によって戦勝による勇名200が目的だったので戦闘には加わらず、後方で待機していたが、食糧庫を守っていた李典も戦闘に加わり、厳白虎兄弟は数日で倒されている。
A「老仙含めて、3人とも降ってくれたな」
F「厳白虎は鍛えるとけっこう強いンだけど、まぁいいか。3人とも内政要員に回して」
A「強いのか?」
F「武力78で水計・水神もち。呉の連中ともちゃんと戦えるスペックだ。アタマ悪いから計略には要注意だけど」
A「はー……。ともあれ、次は王郎か」
F「ああ。それと並行して、安定を攻める」
A「西も戦端を開くのか!? せめて、王郎攻めが済んでからでも……」
F「王郎を倒した直後に攻め入り、次のターンにまとめて戦後処理しても行動回数が余るよ。とはいえ、相手はうちを除けば第3勢力の馬騰だ。油断するなよ」
A「ああ、そっちは大丈夫だ。曹操率いる本隊に、呂布と趙雲が援軍に駆けつける立地だからな。今度は管輅がいるが幻術も妖術も持ってないから脅威でもないし」
F「仙術は持ってるからな?」
 安定の戦術マップには黄河が横断していて、馬騰は南岸の、山に囲まれた城に陣取った。長安を発した曹操軍は馬岱・馬超がそれぞれ守る黄河北岸の城ふたつをあっさり占領する。
 そのまま戦術マップを反時計回りに進軍しマップ西側から、援軍として駆けつけた呂布たちは東側から黄河を渡り、左右から馬騰のこもる本城を攻撃。馬騰軍にも増援はきていたのだが、10日と持ちこたえられずに全滅している。
F「杞憂だったか」
A「孫策のところに仙術持ちがいなくてよかったよ……」
F「えーっと、張遼・張郃・徐晃・郝昭を残して曹操と惇・淵は長安に戻っておけ。さすがに、馬騰存命中は馬超・馬岱が降るとは思えんし、他に欲しい武将もいない。降らなかった武将は全員解放でいいぞ」
A「あいよー。……って、また劉璋が動いた!?」
F「長安か、漢中か?」
A「天水だ!」
F「馬騰軍にケンカを売った!? ……そして返り討ちって、何やってんのこのヒト」
A「しかも、張任(89)に次ぐ武力82の雷銅を馬騰軍に渡してしまうって、かなり間抜けなんですけど……。ひと通り試したけど、引き抜きには応じないみたいだね」
F「じゃぁ、倒して降伏させるか」
 曹操軍は天水を難なく攻略するも、雷銅・馬岱・馬超はいずれも降らず。
A「馬騰を捕えたけど、また解放だよな?」
F「当然だ。天水にはさっき安定に駐留させたメンバーを残し、曹操と惇・淵は長安に帰還。……念のため、脅迫が成功するかは確認してくれ」
A「えーっと……ダメだって司馬懿は云ってるぞ」
F「ダメかー。それじゃぁ西涼で決戦だな。あそこは攻めにくいのが難点だから、ここで降ってくれればかなり楽だったンだが、さすがに馬騰では無理か」
A「兵数はまだ5万以上あるしなぁ」
F「Vでは曹操・劉備・孫堅・董卓・馬騰とそれぞれの血筋君主は降伏しないという設定があったンだ」
A「えー」
F「確かな。袁紹や袁術が降ったかはちと自信がない。今回もそういうマスクデータがあるなら、降らないのも無理はないよなーと思いつつ。ともあれ、西涼は戦術マップ真ン中が侵入不能な高山。城はその上と下にひとつずつだが、上に行くには1部隊ずつしか通れない隘路を、下に行くには広めの湖を越えなければならん」
A「何だ、このマップ……」
F「もちろん馬騰は上にいるが、こっちの城は右手が高山だから包囲するにも3部隊までだ。しかも、隘路の出口に城があるから、最低1度は城から攻撃を受けないとその先に行けない。包囲するには攻撃をかいくぐるか、湖を抜けて戦術マップを時計回りに山越えするかになる」
A「下の城に馬超・馬岱だから、そっちも倒さなきゃいかんしなぁ」
F「とりあえずは、曹操たちの到着を待ってからでいいよ。あと、馬騰の手元に雷銅がいるから、郝昭辺りで隘路はふさいでおくように。食糧庫狙ってこないとも限らないから」
A「ん、おーらい。……あれ、曹操が来たから湖を超えたら、馬超が逃げた」
F「本城の馬騰の守りにつこうとしてるな。追いついて倒せ」
A「馬岱も逃げたが……追いついて殲滅。徐晃は隘路から近づいて、雷銅をおびき出し……これも撃退っと。あとは、呂布たちの到着を待って馬騰を倒すだけだな」
F「だいぶ慣れてきたようで、幻術なくても戦えてるな。それでも油断は禁物だぞ」
A「おう♪」
 そして、馬騰も倒れる。
A「馬岱と大部分の武将こそ逃がしたけど、雷銅・馬超・管輅・馬騰は降ったぜー」
F「じゃぁ、雷銅は内政担当でいいけど、馬超と馬騰には兵と将軍位を与えよう」
A「おう、前線要員だな。次は孫策だろうけど、いつ攻める?」
F「東方2都市の軍備が整い次第だな。盧江を攻略すればその2都市の防御を1都市にまとめられるから、だいぶ情勢が落ち着くぞ。西側の防御線も下弁まで下げたいところだが、とりあえずはそっちを優先でな」
A「馬騰が片づいたから、次は孫策〜。降れ〜」
 先の雪辱(負けなかったのだが)に燃える曹操軍は、寿春・建業から10部隊15万を動員。対する孫策軍は総勢8万なのだから、今度こそ苦戦はしても……と思えば、戦場にいるのは6万少し。しかも、孫策がいない。
A「あれ? 君主どこだ?」
F「……戦場にいるのは?」
A「えーっと、城3つに3部隊。周瑜と呂蒙が兵2万、黄蓋・程普が1万5000と端数かな」
F「……まずいな。孫策領は1都市しかないのに後続接近中となってる。十中八九、孫策自ら劉表に援軍を求めに赴いてるぞ。また、いつの間にか同盟してやがった」
A「ぅわ……ここの戦術マップもいいとこ水辺だから、5日以内に叩き潰すのはホネだぜ?」
F「とりあえずは、いちばん奥の周瑜を残して他の武将を叩き潰せ。劉表からの援軍(君主は他国の援軍に出られない)もろとも孫策軍を叩いてしまおう」
 そして5日後、劉表軍の援軍約7万が到着する。しかし、今作では蒯越・蒯良が軍師になれないので、兵士数は多くて蔡瑁の1万4000。孫策が城に入るため周瑜も城を出て向かってきたので、そのすべてを野戦で叩き潰すのに成功した。残る孫策に迫るも、不利を悟った孫策は部下を見捨てて撤退しでかしている。
 この撤退が、トンデモない事態を引き起こすとはこれまた予想だにしなかったのだが。



次に進む