三國志X プレイリポート 2

A「4ヶ月で5都市には増えたが兵数は8万を割っている、か。正直、けっこう厳しい状況なんじゃないか?」
F「10万級の将兵がこもる長安や弘農を攻めずに済んだンだから、結果には不満が残るがスタートダッシュとしては悪くなかったと思うよ。ひとまず、状況を確認しよう。現在、曹操軍は都市5つで総兵力約8万、武将は32人。都市のうち、北端の洛陽・東端の許昌は袁紹軍最前線の鄴と、西端の長安は張魯治める漢中と、それぞれ接している」
A「縦のラインとしては洛陽も許昌も弘農も長安も一直線なんだけどな」
F「イメージだよ。で、南の宛は新野の張繍・袁術領の汝南と二都市に接しているが、張繍は遠からず劉表に替わるから、この際スルーでいい。今後の方針としては、長安・宛では防備をかため、実史通り北と東に勢力を伸ばす」
A「中原を制覇して袁紹との対決か」
F「うむ。といっても、まずは軍備の復旧だ。すでに15万を数える袁紹軍と正面から戦うにしても、宛と長安の守備兵を除いても同数の軍勢は確保しておかなければならん」
A「10人で20万って……あ、軍師は2万持てたか」
F「云い忘れていたが、軍師は戦場に出さない。理由は君主と同じ」
A「どうするンだよ!?」
F「武将の数も増やすんだよ。何のための人事担当者だ。袁紹軍の張郃、呂布軍の張遼、劉表軍の甘寧、劉繇軍の太史慈などなどは相性の悪い君主に仕えているから、金額さえ惜しまなければあんがい楽に引き抜けるぞ。他にも、孔融軍の禰衡、劉表軍の徐庶、劉璋軍の張松・法正、袁紹軍の周倉、張魯軍の鍾繇・韓遂なんかは引き抜いておきたい」
A「他国の有力武将は引き抜けってか」
F「曹操と相性が悪い沮授・田豊、君主と相性がよすぎる周瑜・魯粛はまず引き抜けないが、袁紹軍・孫策軍を除く他国の軍師は全員引き抜く所存でいいぞ。いま在野の周泰も、拾われた先が孫策でなければ引き抜け。もちろん、財政を好転させるために内政をしっかりしなければならん」
A「……となると、忠誠が低いってだけの雑魚武将も、内政要員に充てるために引き抜くべきか」
F「内政担当者は、能力は度外視していいからね。都市の民忠は内政では上がらないから巡察も忘れるな。毎ターンひとりは武将を増やしていくのを目標にするが、忠誠の低い武将には褒美も与えること。もちろん、募兵と訓練も欠かさないように。やることは多いぞ」
A「ぅへーい……おや? 評定を開けって郭嘉が云ってるが」
F「ああ、それは説明していなかったな。4つ以上の担当がいると、毎年1月アタマに評定を開くよう参謀が提案してくるンだ。各担当の代表が今年一年の目標を掲げるので、どれかひとつを選んで決定。その年のうちに成し遂げれば名声が上がる、というもの」
A「へー……内政担当からは許昌の商業を100上げる、か」
F「で、基本的には内政担当の提案を選ぶ。内容は何でもいいが」
A「他のも考慮してやれよ」
F「他の担当もそうだが、内政担当官は現状から発展させるべき都市と項目を提示してくれているンだ。内政そのものは必要なんだから、今年1年は許昌の発展に勤める。時間はかかるが国力にもっとも関連するものを選ぶンだよ」
A「国力を云うなら人事担当でもよくないか? 北海の華佗を引き抜こうってだけなら1ターンで達成できるだろ」
F「華佗は引き抜けないぞ」
A「え?」
F「えーっと、華佗とか左慈みたいに、勇名ゼロで経験6万、すべての陣形を修得している者を特別武将と呼ぶ。知力と魅力は高いが政治が低いので軍師になれないこいつらは、在野からの登用はできても他君主からの引き抜きはできないンだ。必ず失敗する設定でな」
A「お、おいおい……何でそんな目標を提示するンだよ」
F「忠誠が低くて能力が高い武将をターゲットにするから、人事担当者の掲げる目標は要警戒だぞ。特別武将は特殊かつ強力なスキルを保有しているが、配下に加えてある程度の時間が過ぎると出奔し、またひょっこり仕官してくることもある。持っているアイテムを取りあげることもできない。文字通りの特別扱いだな」
A「困ったちゃんだな……」
F「敵に回すと厄介なんだが、仕官してきたら内政担当に回していいぞ。つーことで、内政担当の提案を今年の目標にするように。で、実際のコマンドについても寸評いるか?」
A「拝聴しようか」
F「おーらい。現状では兵士への支度金を惜しむメリットがないので、募兵は最大の金額(2000)で行うこと。効果、集まる人数は都市の人口と君主の名声で決まり、人口が多いほど同じ金額で多くの人数が集まり、名声が高いほどひとりあたりの必要資金が下がる」
A「ゲーム後半になるほど多くの兵が集まる計算式だ、と」
F「で、募兵直後の訓練度と士気は実行武将の武力で上下する。もちろん、武力の高い武将ほど訓練度も士気も高くなるので、なるべく高い武将で実行すること。募兵の直後に兵士を再編できる、のは以前触れたな」
A「おう、聞いてた。今度は、募兵した兵士も混ぜていいンだよな?」
F「うん。宛であれ許昌であれ、軍事担当者に配備されている兵士をいったん全部外して、改めて武力の高い順に分配していく。今回は将軍位じゃなくて武力だ。というのも、訓練は武力が高いほど効果が高い」
A「実行武将の?」
F「いや、実行武将でなくても。いま許昌には武力90代が2人、30代がひとりいるが、この3人に同じ数だけ兵士を持たせ、夏侯惇に訓練させると、夏侯淵と荀ケの兵士も訓練度が上がる。だが、上昇値は惇・淵と荀ケで差が出る」
A「何で?」
F「そういうシステムだから、としか云いようがないな。実行武将でなくても、武力が高い武将が抱えている兵士のが訓練度の上がりは早い。このため、惇・淵の兵士の訓練度が100(最大値)になったら、荀ケの兵士はいったん他の武将に移して、改めて兵2万を持たせる、という配分方法が効率がいい。場合によっては再編の使用も検討する」
A「無駄を省くために別のムダをやってどうする、とは思うけどな」
F「正論だ。現状では行わない計略と外交はスルー。捜索だが、政治で降順にソートされているので、担当者ひとりずつ、すべての都市で成功するか参謀の意見を確認する。曹操でうまくいかないと云われても荀ケならうまく行く、というパターンもあるので、上から順番に領内すべての都市を試す価値がある」
A「時間はかかるがそうも云っておれんか」
F「発見した武将と君主、今回で云えば曹操との相性がいいと、そのまま連れてくることもあるが、だいたいは登用で回収することになる。このときも、参謀の意見を聞いて成功しそうな武将で実行するように」
A「信頼できる参謀でよかったよ」
F「次いで、他国からの登用の場合だが、忠誠が100でなければあんがいあっさり引き抜ける半面、さっき云ったように特別武将や、他国の君主とその血縁者は引き抜けない。劉備から関羽・張飛、孫策から周瑜も不可能」
A「判ってはいたが、義兄弟でも無理か」
F「当然だな。知力98の郭嘉でも単純計算で2パーセントは助言が外れる。そこで、金1000で登用が成功すると云ってくれたら、金ゼロにして反応を確かめてみる。それでも郭嘉が成功すると云ったらそれは失敗だが、失敗すると云ったら金1000なら成功するということになる」
A「……えーっと?」
F「金ゼロでも1000でも成功すると発言するなら、郭嘉の読み違いということだよ。でも、金額を変えれば成功するか失敗するかも変わるなら、その登用は成功する。効率を考えるならどれくらいまで値切れるかも確認するべきだが、さすがにそれをやると時間がかかりすぎる」
A「そこまでやるつもりはねェよ。まず金1000で試して成功すると云われて、金ゼロでは失敗すると云われたら、そいつは登用できるワケな」
F「そゆこと。で、武将を登用したらすぐに忠誠度を確認すること。こちらの武将もけっこう楽に引き抜かれるから、90を割っているならすぐに褒美を与えるが、コマンド回数は限られているからそうポンポン出していられない。金でコマンド回数は買えないンだから一度で100まで上げるために、素直に1000出していいよ」
A「うーん……さすがに、金額的に抵抗が」
F「じゃぁ(10−忠誠度の下ひとケタ)×100、で。91なら900、99なら100。90以下なら1000出そうな。巡察は、各都市につき1ターン1度しか実行できない。民衆からの陳情を達成できれば民忠が上がるが、賊が出現した場合は討伐する、窮状や災害の被害を訴えてきたら食糧を施すこと」
A「当然、兵や物資も減るンだよな」
F「討伐は武力があれば成功するけど、米や金は人口によっては施しても民忠の上昇幅が悪いからなぁ。充分に物資があるなら最大の5万を施してもいいンだが、1万出せばある程度の結果は得られると思う。また、民忠・名声が充分に高いと義勇兵が志願してくることもあるが、まだ先のことになるだろうね」
A「だろうな」
F「大半は、民衆が君主の噂をしているイベントになる。で、実行武将が寸評するだけか、それとも食糧を施すかの2種類に分岐するが、人口と民忠が高ければ高いほど、必要な食糧の量は増えるから注意だ。さて、ここまでのコマンドは、行動回数1回につきひとりしか実行できない」
A「そうでないのが内政コマンドで?」
F「うん。内政は実行する都市を選べば、その都市にいる(気力の足りる)内政担当者すべてが実行する。また、複数の都市をまとめて選び、そのすべてで実行される。ということで、1・4・7・10月にはちょっとした内政大会を実行することになる」
A「ん? 季節イベントが実行する月か?」
F「担当を変えられる月だよ。他の作業、募兵とか訓練とか捜索とか登用とか巡察とか移動とかが終わったら、まだ行動していない武将すべてを内政担当に切り替え、全都市全員で内政を実行。終わったら元の担当に戻す。普段はやることがない計略・外交担当者も、年に4度は汗を流すワケだ」
A「戻し忘れたらお笑いじゃ済まんな。3ヶ月はその担当が不在か」
やったバカ「君主と、そこまでに行動してあった武将だけでも意外と何とかなるが、確実を期すためにどこの都市にどの担当がどれくらいいるかは、きちんと把握しておかないといかんな」
A「記憶力だけじゃまずいかもなぁ」
F「ともあれ、内政担当は気力切れで動けなくなることも想定して20人、できれば30人は確保しておく。それ以上に増えたら15人を別の都市に回し、また増やしていくという具合かな。あとはー……武将の配置か。現状5都市、弘農には劉曄辺りひとりでいい」
A「収入さえ得られればそれでいいワケな」
F「そゆこと。許昌・宛・長安には最低限の人員、武官(軍事担当者)ふたりに軍師ひとりを配置。敵国からの工作の成功率は、その都市にいる計略担当者の知力に反比例するから、賈詡や程cがいればまず通らないと期待できるが、人数の都合で許昌は人事担当の荀ケでいい。残りは全員洛陽に集めておけ」
A「訓練と内政の効率化のためだな」
F「そうなる。張遼たちを引き抜けたら楽進たちや皇甫嵩は内政担当に回していいぞ。質の高い武官に徐々に入れ替えていこう。じゃぁ、僕ちょっと喉を休めてるから、とりあえず2年を目途に国力増大に勤しめ」
A「ん、頑張る」



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