大航海時代2 プレイレポート 5
F「知恵の輪ちびっこ、知恵の輪ちびっこ、とーけるかなとけるかなー」
A「いち時期は声も出せなかったのに、歌えるくらいまで回復するとは……。自分のちーちゃい娘に知恵の輪させてるのはともかく、アキラ感激!」
F「喉の調子がどーにもなぁ。それはともかく、どうなった?」
A「公爵にはなって、戦闘レベル25の剣技94だな。航海レベルは11で航海術・直感、あと統率力も100」
F「もう6ほしかったんだが、そろそろいいか。じゃぁ、ようやくナイル川に向かうぞ。まずは、ラ・レアルに乗船を切り替えてガレアスを売り払う。旗艦は200人、視認用2番艦は50人、資材用3番艦は30人(最低人数)で」
A「旗艦と3番艦はともかく、視認に20人か?」
F「45人にしてもいいんだが、船内配置はパーセントで配るからなぁ。33パーセントだと面白くなくて」
A「予備の水夫と思えばいいか」
F「ジブラルタルを超えたら地中海南岸沿いに、港をひとつずつポルトガルの同盟港にしながら進むぞ。途中で見かける他国の船も、ガレアスかガレオンでなければ沈めていく」
A「はいいンだがよ、他国の艦隊が強化されてないか? 前に倒したイギリスのヴィクターやらいう5隻だての戦艦隊が、ガレオン10隻で動いてたンだが」
F「うん、一度叩き潰すと10隻に増強された艦隊になるよ。商船隊でも、5隻とか7隻だったのが10隻になって出現するから、迎撃そして撃退できる戦闘力があればカモにはできる。ただし、必然的に主人公が襲えない自国(この場合はポルトガル)の艦隊は初期状態のままだが」
A「商船隊だけでもいちど潰しておくべきだったかなぁ」
F「染まってきてるな、アキラも。いや、実際には襲えるんだよ。副官に制止されるし、振り切って襲ってると国籍を剥奪されて海賊になるけどな」
A「……それでもクリアは?」
F「ピエトロとエルネスト、あとカタリーナは可能。つーかカタリーナは海賊でないとクリア不能。もっとも、エルネストでは国籍を失うほど海賊行為をするのが難しいが。話を戻すが、各国の首都港と補給港を除く港では、造船所と交易所で毎月最大5万まで投資を受けつけている。金をつぎ込むと、支持率が上がって同盟港になってくれるワケだ」
A「同盟港の基準は、支持率が75パーセントだっけ?」
F「うむ。ただし、他国の商船隊も金はバラまくし、合計金額で5万までなんだ。先にどっかの艦隊が例えば1万振り込んでいたら、その月はあと4万しか投資できない。先んじて5万+5万を投資してしまえば、その月の間は他国(および自国)の商船隊は投資できなくなるが、月が変わった途端に投資され、同盟港でなくなる場合もある」
A「シビアだなぁ」
F「商売ってそういうモンだよ。まぁ、地道に他国の同盟港を自国の旗に塗り替えていけば、次第に他国の経済力は減っていくから、商船隊の動きも鈍くなる。商船隊が動けなければ経済が停滞してイタリアみたいな貧乏国になるし」
A「名指しかよ」
F「同盟港はつながっていないと交易できないんだ。地中海内だけで交易してる分にはいいんだが、ジブラルタルの要衝セウタを抑えない限り、イタリアは地中海の外に同盟港を作ってもその経済力を吸い上げられない。オスマンは特例で、地続きな中近東の同盟港からの収入を得られるけど、イタリアにはそれがないし、できないのね」
A「とはいえ、地中海内部に留まっていたら、そのオスマンに喰われるワケか」
F「ポルトガルはアフリカ・インド方面、イスパニアは新大陸、オランダは背後のバルト海からの収入があるけど、海外に植民地を持たないイギリスの経済力が意外と伸び悩むのがこのゲームだったりする。そういえば伏見健二氏が、大航海時代がなければイギリスはひなびていたと書いてたか」
A「ムダにリアルなんだな」
F「ともあれ、オスマンの勢力を弱めポルトガルの覇権に貢献しよう。海賊稼業での儲けはそっくり費やす覚悟で、地中海の港はジェノヴァとイスタンブールを除いて制覇するぞ」
A「その前にナイル川なんだろうが! えーっと、アレクサンドリアで一度補給して、ナイル川にこぎ出す」
F「最初に云ったが、食糧を多めに積めよ。航海していると、陸地に集落と呼ばれるポイントが見つかることがある。どこに何が出るか、は98種決まっているんだが、一度のゲームで見つかるのは半数くらいだ。集落さえ見つければ、そこには何か発見物があるが、イースター島まで行って集落がなかったら悲惨だよなぁ」
A「よくあることだが、みたいな顔すんな」
F「集落を見つけたらそこに上陸、財宝を探索するが、探索一度で見つかるようなら苦労はない。そこで、原住民に積んできた食糧をバラまいて歓待し、探索に協力してもらう。運と直感が100なら、モアイでも友好度が55あれば見つけられるが、食糧2につき友好度は5上がる」
A「モアイ級の発見物なら食糧は11くらい必要なのか」
F「そゆこと。幸い、ナイル川流域の発見物はそこまでの価値=難易度じゃないから、ラ・レアル3隻分の食糧でも、充分行って帰れるよ」
A「……あ、クロコダイルに襲われて水夫が減った」
F「んー、やっぱり減るか……ナイル川探索が終わったら、アフリカにこぎ出す前に剣技を100まで上げておいてくれ。これじゃ非効率だ」
A「仕方ないと思うンだがなぁ。酒場で集めればいいンじゃないか?」
F「酒場で一度に集められる水夫の数は、その港の工業値で決まる。工業値が高いと人数は多くなるがひとりあたりのお値段が高くなり、低いとひとりあたりの値段は安くなるが数が集まらない。で、工業投資すると工業値は上がる」
A「いまやってる同盟港増やしは……ゲーム進行にはよくても経済的には思わしくないってことか」
F「また、水夫のコンディションもあってな。船の運航効率に影響し、コレが低くなりすぎると水夫が死に始めるコンディションという値は、充分な水と食糧があれば航海しているだけで上がっていくが、減った人数を補充すると下がる。イチから、とまでは云わんが上げ直しになるから手間なんだよ」
A「ワニに襲われた船に乗りませんか、とか云われたら士気も下がるわなぁ」
F「つーことで、発見物アクシデントは極力無力化してから冒険したかったンだが、やっぱりピエトロの初期値じゃ剣技100は難しかったかな。まぁ、アレキサンドリアに帰ってから考えるか。とりあえずはナイル川に専念」
A「あいよー。ビクトリア湖まで到達してのナイル川クルーズ、片道18日間の船旅はいかがでしたでしょうかー」
F「何をやりだしたか。帰りはそんなにかからんから、30日割るくらいかな」
A「ここまで長く寄港しなかったのは初めてだなぁ」
F「ついでに上陸について確認するが、探索をしても食糧は見つからず、得られるのは水だけだ。もちろん、サハラ砂漠に上陸しては水さえ見つからんが。その意味でも、水より食糧と繰り返している通り。ピエトロの場合は、集落にはない発見物を探すイベントもあるから注意な」
A「何その苦行!?」
F「また、集落に上陸すると、実は食料も掠奪できる。ただし、略奪すると運と魅力が下がるから、絶対にやらないこと。そんなことしてる暇があったら寄港した方がいい」
A「寄港できる港がなかったら?」
F「補給港でいいから逃げ込め。これは世界中に20ヶ所ある、出港所しかない港でな。水と食糧、ついでに資材と砲弾の補給はできるが、他は何もできないものだ。水夫の補充もできればよかったんだが」
A「あんまり利用価値はなさそうだな」
F「宿屋航海士に限らず、補給港の出入りでは船を降りるとは云いださないンだ。ベオグラードやスカンジナヴィアのヘクラ・アイスランドのナルビクを上手く使えば、賃上げ詐欺なしでも宿屋航海士との能力値差を縮めることはできるが、補給港ではその辺も含めたイベントが一切起こらない。あまり頼るべきじゃないのは事実だな」
A「食糧は、ちゃんとした港で補充しましょう、というところで今回のレッスンは終了かな」
F「……そんなピエトロ様ご一行の、26日間の船旅の最後を飾るべく、アルジェ海賊の艦隊がナイル川河口までお迎えに陣取っておいでです」
A「何事だー!?」
F「まずいな……ガレアスで河口をふさぐあの陣構えは、間違いなくアルジェ海賊。戦闘レベル32のハイレディン・レイスか弟で30レベルのアイディン・レイスのどっちかだ」
A「ええぃ、ワニに水夫やられて減ってるのに! イタリアのアンドレア・ドーリア(戦闘レベル30)を打ち破ったピエトロ様が怖くないか!?」
F「両レイスを、せいぜい150人乗りのバス(船名)にしか乗ってないイタリア艦隊と一緒にするな! 連中が乗ってるのは320人乗りのガレアスだ。200人で、しかも定員割れしてるラ・レアルでは一騎打ちに持ち込めんぞ」
A「じゃぁどーすんの!?」
F「対策はふたつあるが、この場合は仕方ない! アイディンかハイレディンか知らんが、戦闘に応じてやれ!」
A「だ、だが一騎打ちには……!?」
F「こっちの旗艦を接触させれば向こうから一騎討ち仕掛けてくる! ……ことを、神に祈れ」
A「イタリア捨てた人間に神さま味方してくれますかー!? ……ぅわ、アイディンが一騎討ちしかけてきた!」
F「だ、第一段階突破……! だが、弟でも戦闘レベルはさっきも云ったが30だ。しかも剣技はドーリアより17高いぞ(いずれも初期値)。気は抜くな……って、云ってる傍から被弾!?」
A「ぅあーん、ゲージ半分持っていかれたー!?」
F「ええぃ、やむをえん! こうなったら最後の手段だ!」
A「何すんだ!?」
F(目を閉じて瞑想中)
A「神に祈るのは最初にやっただろー!?」
F「……強打」
A「強打!? ……あ、当たった」
F「んー……(瞑想中)よける」
A「よ、よける……あ、弾いた!?」
F「そこで……(瞑想中)よし、突け」
A「たぁ、俺のフラムベルクを受けてみろー! って、本当に受けた!? お、おー……勝ったぁ!」
F「おー……。このゲームの一騎打ちで最大の欠点は、プレイヤーにある程度のリアルラックが必要だって事だな。実際、運に頼るのは最後の手段なんだが、僕なら字面通り、目をつぶっても勝てる」
A「神に祈るのが第一段階なのに自力救済は最後って順番間違ってねェか? ……あー、ガレアス5隻を含む7隻を鹵獲し、1万枚を超える金貨にルビーの宝杓(市場価格5万枚)、水と食糧もゲットだぜェ」
F「レベルが上がっても剣技が上がらなかったら」
A「やり直したくありません! お前が横にいれば確実に勝てるにしても!」
F「今回は仕方ないと認めようか。ちなみに、夜間は戦闘ができないから、どーしても勝てない相手が立ちはだかっていたら、夜を待って通りすぎるという平和的解決方法もある」
A「最初にそれ云ってくれませんかお兄ちゃん!?」
F「戦闘したがったのお前だろ。で、上がらなかったのか?」
A「いや、上がってるな。2ポイント」
F「……じゃぁ、ハイレディンとマホメッド・シャルーク(戦闘レベル31)辺りを倒せば100になるか」
A「アンドレアで勘弁してくださいー!?」
F「タイマンおとうと、タイマンおとうと、かーてるかなかてるかなー」
A「その歌やめてお兄様ー!?」