大航海時代2 プレイレポート 2
A「さーて、誰かのせいで意外と手間取ったが、やっと初陣の準備が整ったか」
F「すでに忘れ去ってるようだが、処女航海はジェノヴァ→リスボンで済ませてるからな? 金はなく、食糧もカツカツという悲惨な船旅を」
A「ぼんぼやーじゅ……。で、ナイル川でいいのか?」
F「ピエトロとジョアンの場合は、まず地図作成スキルからだな。最初に云ったゲーム内世界地図だが、地図作成技能を持っていないと周航しても地図としては記録されず、記録されていないと地図工房に報告できず、報告できないと金にも冒険名声にもならないんだ。で、冒険名声は発見物だけじゃ足りない」
A「アマゾン川に行かなかったからじゃないのか?」
F「僕の素行はさておこう。ともあれ、地図作成技能は各地の地図工房で修得できるが、習うのに金貨5万枚くらい必要になる。普通なら交易で貯めるんだが、今回はもう貯めこんでたな」
A「はっはっは。じゃぁ、その地図工房が第一目標かな?」
F「そうなんだが……バルセロナでいいか。発見物を報告するコレクターは、けっこう報酬に差があってな。高いところと安いところでは倍近く違う。だが、ピエトロの場合はフェレロさんちで決定してるから悩む必要はないな」
A「他の主人公だと?」
F「ジョアンはフェレロ家が自分ちだから契約できない。ボルドーのモルデス教授がいいだろうな」
A「そーいえば自宅か」
F「が、ピエトロを含む他の主人公たちも、実際にはモルデス教授と契約した方が都合はいい。ピエトロの場合、フェレロ家を裏切って余所と契約すると、冒険名声がダダ下がって事実上エンディングに到達できなくなるし、救済策もあるからフェレロ家でいいんだが」
A「フェレロ家はまずいのか?」
F「というか、リスボンがまずい。ポルトガルの首都港だから、ポルトガルの艦隊と戦闘して勝ったり、ポルトガルの同盟港を自国の同盟港にすると、ポルトガルの王室ににらまれるんだよ。主人公のステータス画面で確認できるが、にらまれている他国への貢献度は赤字で表示される。これが高くなりすぎると、その国の同盟港で捕まることがある」
A「ゲームオーバーか」
F「いや、資産の大部分の没収。殺されはしないんだが、当然だが、他国の首都港は自国の同盟港にはできない。ポルトガルににらまれている状態でリスボンに出入りするのは、精神的にも実利的にも避けた方が無難なんだよ」
A「にらまれないようにプレイするとか」
F「できなくもないが……まぁ、他国の首都港にあるコレクターや地図工房とは契約しないのが安全だ。というわけで、アムステルダムのメルカトール地図工房も不可。バルセロナの地図工房を目指そう。場所は判るな?」
A「たぶん。スペイン領だよな?」
F「時代に併せてイスパニアと呼べ。ジブラルタル内に戻ったらイベリア半島沿いに北上だ。リスボンからの距離はパルマの方が近いんだが、バルセロナの宿屋には優秀な航海士のファン・コーサがいる」
A「アロンソより優秀か?」
F「部下に雇う航海士の能力値で、重要なのは航海術と直感のふたつ。航海術が高いと、船長を任せたときに船のスピードが上がる。船長でない航海士の直感が高いと、暴風雨を予見してくれる。それ以上にマスクデータの運と忠誠心が重要だが、他の能力値はほぼ気にしなくていい。アロンソは航海術65の直感71だが、ファンは87の74だ」
A「圧倒的に優秀だな!? 何のために雇ったんだ、アロンソ!?」
F「頭数。本音はさておき、バルセロナに入港する前にセーブすること。航海レベルは航海していると経験値が入り、どこかの港に入港するタイミングでレベルアップできるが、能力値が上がるかはランダムなんだ。レベルアップするときに航海術は0から4ポイント上昇するから、頑張ってリロードして4上げろ」
A「4上がってもファンとの差は18ポイントか……よし、てこずったが上がったぞ。直感は上がらなかったが」
F「そっちは後でいい、とりあえずは航海術だ。で、地図工房でスキルを教わってそのまま契約したら、宿にいるファンを雇ってこい。こちらもサラリーは金貨10枚に値切れ」
A「あいよ。30とか20とか提示されるけど、下は10枚か」
F「ピリー・レイスなら200枚、ハイレディンなら180枚だったと思うが、こっちからは2000枚まで提示できるよ。クビが回らなくなるけどな」
A「だろうよ! よし、雇ったぜ」
F「じゃぁ、再び賃上げ詐欺を行おう。さっきも云ったが、ファンは能力値が高い。ピエトロよりも高くて、統率力や航海術の差はひとケタだが剣技は20ばかり高いから、連れて回るだけでどんどん忠誠が下がるんだ」
A「不平不満があるワケか」
F「で、不満だと出港しようとしたタイミングで港に残ると云いだす。賃上げすれば手元に残せるが、長い間連れ回るんだから安い方がいいだろ。事前に賃上げ詐欺を行い、ある程度の不満は解消しておこう」
A「そんなんでいいのかねー。まぁ、優秀な奴を安く使えるのはありがたいが」
F「あと、造船所で軽ガレー探すの忘れるなよ」
A「……あ、今度はあったな。1400で船一隻買えるんだから不思議な世界だぜ」
F「値切るようにな。この金額でいいかと聞かれて拒否ると、会計スキル持ちなら会計士がいくらまでなら値切れるか教えてくれるから、その数字で買い取れ。買ったら積載量の変更も忘れないこと」
A「で、旗艦の水夫と物資を移して、旗艦は売り払う?」
F「そゆこと。なお、海上での視界は視認15人+アイテムの望遠鏡で100パーセントに広がる。船が複数いる場合でも、どれかの船に15人いればいいのはさておき、いま水夫は20人で軽ガレーの必要運行人数は5人だ」
A「そっくり視認にまわせばいいのな」
F「その通り。さて、今後の方針だが、とりあえずは資金調達だ。お前ならほっとけば酒場で100万枚くらい稼ぎだしそうな気はするが、それはさすがにこのゲームの楽しみ方ではないし、実際に船を動かさなければ航海レベルも上がらないという割とまっとうな理由もある」
A「情理両面から酒場をATMにするのは避けるべきだ、と」
F「つーことで、船団を仕立てて交易を行い、初期資金を稼ぎだす。そのために、とりあえずは安めの船でいいが何隻かと、それを動かせる人員、航海士と水夫を確保する。水夫は酒場で雇えるが、今回は船長がいないと船を増やせないシステムなんだ。安くて優秀な連中は早めに雇用しておこう」
A「アロンソって優秀か?」
F「鍛えればまぁ何とか使えるレベルだ。上手くレベルアップさせること。じゃぁ、ファンが手に入ったら……次はマルセイユだな。酒場にいるチェザレー・フェデリチを雇いに行くぞ」
A「あいよ。そいつはどれくらいだ?」
F「航海レベル1の戦闘レベル2、航海術は62だが直感80。ちなみに、国籍は海賊」
A「雇っていいのか!?」
F「酒場で声かけたら『命が惜しけりゃ消えな!』と云われない奴は大丈夫だよ。能力値的に、しばらくは船長は任せられんが。あぁ、バルセロナを出る前に副官はファンに交代。チェザレーを雇ったら、マルセイユを出る前に交替な」
A「しばらくは入れ替わりか」
F「航海士には宿屋にいるのと酒場にいるのの2種類がある。アロンソやファンのような宿屋航海士は、主人公の能力値やレベルが低いと不満を抱いて、連れまわっているだけで忠誠度が下がっていく。実際には酒場航海士もそんな具合で、こっちより優秀な奴は不満を抱きがちなんだが、酒場航海士ならどうにでもごまかせる」
A「てェと?」
F「酒場にいるからな、酒を奢れるンだ。20杯くらいおごってから雇うと、最初から忠誠度が最大値になってる」
A「何でファンは酒場にいないんだろうな!?」
F「知らん。つーことで、チェザレーには酒を奢りまくってから、金貨10枚で雇用すること」
A「えげつない……」
F「今後は、ピサの酒場でジャン・ラムジオ(航海2・戦闘2)、ナポリの酒場でダルテ・ペレイラ(同1・1)、アレキサンドリアの宿屋でアフメット・グラニエ(1・1)、ダブリンの酒場のアントニー・シャーリー(2・1)、ロンドンの酒場でラウル・フィッチ(2・1)、ハンブルグの酒場でギャビン・フィッシャー(1・1)、を雇用する」
A「この連中の身柄は抑えないといかんワケか。長旅になりそうだなぁ」
F「初期資金はあるんだろうが。まだ、どこかの国に雇われている時期じゃないとは思うが、その港にいなかったら酒場でも宿屋でもいいから、雇っていない余所の航海士から『航海士情報』で、上記航海士がどこかの港であぶれているという情報を引き出せ。ひたすら聞き続ければいつか当たるから」
A「気長に繰り返す、のが基本なのか。まぁいいが」
F「で、寄った港に軽ガレーがあったら買って、3隻くらいに増やしておきたい。ゼイタク云えばラ・レアルがほしいんだが、北欧でないとあまり見ないのが難点でな。ボルドーかナントで見つかれば御の字」
A「えーっと……ピサにあったが」
F「購入、旗艦をそっちに移せ。大砲も人員も最低限にすれば、軽ガレー4隻分に近い積載量になる。それとは別に軽ガレーが2隻は欲しいが、さすがにラ・レアルをもう2隻買える金額はないよな」
A「稼ごうか?」
F「やめぃ! えーっと、あと、リューベックでフラムベルク、コペンハーゲンでプレートメイルを買ってきてくれ。アイテムショップも他の店同様20時で店じまいするが、2時から3時までは開いていて、店によっては闇アイテムと呼ばれる貴重な物品も扱っている」
A「フラムベルク……あ、あった」
F「どうせコペンハーゲンまで行くなら、闇アイテムのエロールプレートの方が守備力は高いんだが、お値段が金貨30万枚だからなぁ。本伝で最高の防具たる聖騎士の鎧なんか60万だし」
A「高すぎるよ! 軽ガレー何隻買える金額だ、それ!?」
F「ちなみに聖騎士の鎧はナポリで売ってる、ことは覚えとけ。じゃぁ、旗艦はラ・レアル、他に軽ガレー2隻で交易を始める。ただし、軽ガレーの一隻は水夫を20人、もう一隻は5人でいい。理由は判ると思うが」
A「視界の確保だな」
F「そゆこと。もう一隻にもちょっとした役割はあるが、いまのところは考えなくていい。それじゃぁ、食糧と水は軽ガレーに積みこんで、ラ・レアルにはアムステルダムで買えるガラス玉を満載する。交易所で特産品扱いしてるから」
A「売れるのか、そんなモン」
F「アフリカ大陸から北西に少し離れたところにあるマディラで売ると、けっこうな儲けになるンだ。元手が安いのにアフリカの港でならけっこう高値で売れるから、小金が必要なときはアムステルダムのガラス玉と覚えるように」
A「うむ、けっこうな儲けが出たな」
F「で、積荷を売ったからマディラの相場、つまり物価が下がった。したら、マディラの特産である砂糖をお安く購入。つーてもガラス玉よりは高いが、ともあれ砂糖はヴェネツィアで売って物価を下げ、下げたらガラス器を買ってイスタンブールで売る。ただし、ピエトロはイタリア籍だから、オスマンの同盟港に上陸はできても中までは入れない」
A「あらら、出港所を出たら一歩も動けないのか」
F「夜まで待てば街中に入れるが、同時に交易所も店じまいだから、宿でも酒場でも朝まで時間を潰すといい。朝の4時になったらガラス器を売って絨毯を購入。絨毯はアテネで売って、アテネでは美術品を買い、美術品はヴェネツィアで売る。そこまでやれば、そこそこの金額になったと思うが」
A「真面目に稼ぐのって大変だなぁ……」
F「酒場で荒稼ぎするのが楽なんだろうが、レベル上げも必要だからな」