恋姫無双
A「……番外って云うか、論外?」
津島屋幸運堂は【真・恋姫†無双】を応援しています。
Y「うまいこと云うなぁ」
F「うまくないわ! 91回でやると予告までしたのに、お前らの反対で流れたが、今やらねばいつやるというのだ! そのためでもないが空けててよかったゼロナンバー!」
Y「やるな」
マジでやったバカ「そもそもこの『私釈』は『恋姫』が出るから始めたものだぞ。だったら【真・恋姫†無双】への敬意を表するのは当然のことであろうが! 『私釈』の全ページに応援バナー張りつけるのも苦にならん! フォーエバー雪蓮! ……つーか、公正を期すために横バナーページの上から順につけていったけど、第1回には孫策つければよかったな。そのあとで改めて順番通りにやれば、40回に袁紹持ってこれたのに」
A「割と重要なオハナシ、応援時期が終わったらどうするンだ?」
考えてなかったバカ「………………………………どうしようね?」
A「どこまでバカだ、お前は!?」
Y「まぁ、『私釈』の読み始めは、よほどのことがなければ『恋姫』の攻略見にきたついでだからなぁ」
A「演義も正史も知らずに『恋姫』だけで三国志知って、このサイト見てるヒトが『魯粛ってどンだけ凄い軍師なんだ』って思うようなモン書くのは、本気でどうかと思う」
Y「そのレベルでついてこれるオハナシしてるのかって、ときどき思うぞ」
A「今さらだけどねー」
F「メールくれたヒトの反応みると、少し読んで見捨てるか夜通し読むかの両極端らしいよ。何でか判らんけど『ショッキングピンク!』の第1話探していてうちに来たってヒトもいたな。うちは画像貼りつけはしてないンだが、ヤスイ氏にひと言云いたい。劉備は漢中王で、関中王だと劉邦です」
Y「しょっきんぐ……? 何だ?」
F「呂布がロシア語で曹操がめがねで劉・関・張は三馬鹿トリオで、とりあえず全員おっぱいな三国志だ」
Y「そんなバカなものを考える奴がうちの弟をおいて他にいるとは思わなかったな」
F「お前『恋姫』の半分 を否定するのか? まぁ、魯粛と蜀王はともかく『恋姫』については一度語らねばと思っていたのでな。【真・恋姫†無双】の第一報が公表されたのをいいことに、今回無理に1回を設ける」
A「いい加減、エロマンガみたいな恋から離れ……あぁ、蜀キングなのか! なるほど! いろんな意味で頭はピンクだもんな!」
Y「……お前らが何を云っているのか判らん俺が悪いのか、それともお前らを生かしておいた俺が悪いのか」
F「とりあえずお前が悪いのか? 否定はしないが。えーっと、もともとの『恋姫』は、主人公北郷一刀が、三国時代にタイムスリップする……という導入だった」
A「とーとつにマジメなオハナシ始めたな……。シローくんが元ネタかね」
F「元ネタ、という表現がどうかと思うがね。三国志ものを書く場合は、正史ないし演義に準じたものを書くか、そうでないものを書くかに二分できる。前者は横山三国志や『蒼天航路』が該当する(厳密には、横山三国志は吉川三国志が事実上の原作)が、問題は後者」
A「そうでないもの……?」
F「つまり、三国志の登場人物や舞台で、正史や演義とも違うオハナシをするものだ。『一騎当千』や『ブレイド』は登場人物こそ三国志だが、舞台は違う。対して『龍狼伝』は当時を舞台に別の歴史を演じている」
A「……タイムスリップものって多いンだな?」
F「話を作りやすいンだよ。三国時代を舞台に三国志の武将で物語を作るなら、最初から演義を書けばいいことだ。そもそも、その条件で演義を上回るものは誰にも書けない。そこで、別の時代に武将を転生させるか、別の時代からやってきたキャラクターを主人公にすることで、物語を動かすワケだ」
Y「実史を知っている主人公が、三国志を違う方向に動かしていくオハナシか」
A「……そうやって考えると、珍しくもないのか。未来人が三国時代を揺るがす作品って」
F「そゆこと。タイムスリップもので面白いのは加来耕三氏の『孔明の野望』だな。五丈原で死んだ孔明が、その知識を持ったまま三顧の礼以前にタイプスリップして、劉備に天下を盗らせるオハナシだが、これもやってることの大筋は同じだ。ヤス曰く『実史を知っている主人公が、三国志を違う方向に動かしていくオハナシ』だな。反三国志読んだあとでコレ読むとすごく楽しい」
A「持ってこい!」
Y「なお、当方は、作者及び版元とは関係がありません。さすがに孔明メインじゃ、俺は興味ないなぁ」
F「好き好きあるからねぇ。ちなみに瀬戸龍哉氏が『孔明の陰謀』というサブタイトルの『野望』と似たようなモンを書いてるけど、そっちはどうかと思う。魏延がのっけで死ぬし」
2人『それじゃダメだろ』
F「話を戻すと、北郷クンがタイムスリップした(正確には別世界)からって『龍狼伝』を考えるのは浅はかだぞ。同様に、武将を女性化した作品も少なくはない。えーっと……清水清氏の『三国志艶義』で曹操が女になっていたり、映画版横山三国志で于禁が女になっていたのが嚆矢だったと思うが、さすがに年代的に直接見たことはない」
Y「年が年だからなぁ」
F「ともあれ『恋姫』は、タイムスリップと女性化を重ねて成功した希有な事例だ。受け入れやすいものを狙ったと見るべきかもしれんが」
A「珍しいのか?」
三国志ものならとりあえず手は出す奴「主人公を劉備役にした時点で、演義派の支持は得られるからな。劉備のいない世界で劉備に成り代わって天下を平定する。三国志ファンの半ば以上は屈するだろうな。メディアワ○クス曰く『ワシはほんまもんの三国志ファンじゃきーにそげんこつは好かん』という声は少なくないが」
Y「……それ、いつのネタだ? 俺の記憶ではスーファミ版のWだが」
F「泰永、正解。加えて、配下武将を美少女キャラにした影響で、対外的には成功したと云っていいワケだ」
A「メーカー勤務の身としては、羨ましいと云えるな」
Y「キャラに関しては、人数で押しただけって気もしないではないが」
F「題材から考えるなら30人くらいじゃ少ないと思うのは僕だけか?」
A「いや、絵描きに云わせれば30人でも尋常じゃない数字だから!」
Y「メーカーの苦労なんぞユーザが考えるワケなかろうが」
F「いちおう業界に片足突っ込んでる身としては、アキラに賛成しておこう。ただ、人数ってのは出せばいいってモンじゃないと思う」
A「挿絵がないとはいえ108人出そうとしてるお前が云うな!」
F「偉そうでごめんなさい! ほんとーにすみません! えーっと……『真・恋姫』って、公表されてるの何人だっけ」
Y「貂蝉と猫三匹加えて52人。エロゲ的にはどうなんだ、この数字」
A「絵描きの立場から発言するなら、CG一枚に収めるのは7人が限度だ。髪の色や身体で描き分けるにしても、それより増えたら描く側じゃなくて見る側が辛い。『恋姫』だって30人出しておきながら、エロシーンでは多くても3人くらいだっただろうが。もちろん、静止画一枚という前提だがな。縦なり横なりにスクロールするCGならもっと入る」
Y「真面目な話もできるンだな」
A「ケンカ売ってンのか?」
F「はいはい、仲良くしなさいなアンタたち。とりあえず、重ねたり並べたり挟んだりが『真・恋姫』で増えることを願うよ。あれだけメガ乳居並んでるのに単品ものばかりというのはちょと惜しい」
Y「テラの上はペタだぞ」(1ペタ=1000テラ=1000000ギガ=1000000000メガ)
F「……過ぎたるは及ばざるがごとし、か。胸については考えないことにしよう」
A「うわ、自分の人生の半分を否定した!」
F「オレの人生って何なんだ!? 脱線しまくってるが話を戻そう。えーっと、『真・恋姫』では主人公が劉備役ではなくなり、各群雄のもとでそれぞれのオハナシを繰り広げるものになるようでな」
Y「孫策シナリオしかやらなそうなバカがここにひとり」
F「ユーザの脅迫……もとい、熱烈なラブコールに屈して孫策が復活&メイン昇格したのは望外の喜びですなっ♪」
A「何しでかしたンだ、このバカ……」
Y「というか、お前の書いてた雪蓮が完全に崩れる代物じゃないか? アレは」
F「確かに……。僕の書いてたロリ好みでかなり暴走ちっくな雪蓮お姉ちゃんが使えなくなったのは正直痛い。書き溜めておいたものの半分が公表できんからなぁ」
A「ナニを書いていた、このバカ」
F「ロリな頃の雪蓮が同じくロリな冥琳を押し倒してエロエロするオハナシとか。アキラ、よだれ」
A「はうあっ!? ……あ、いや、もとい」
F「ともかく、雪蓮を出したからにはエロシーンには期待したいな、と」
A「露骨にメインヒロインでっすという看板を背負ってる劉備ちゃんは?」
F「アレについては今のところノーコメント。ただ、魏延に関しては、こちらの期待を上回るものを出してくれたな、と思う。メイン3人のうち曹操だけは続投だけど、さてどーなるやら」
Y「期待は大きいか」
F「大きいよ〜。ただのリメイクじゃなくて事実上の作り直しだ。『恋姫』をいかに超えてみせるのか、今から楽しみで仕方ないね」
A「……今年の冬は荒れそうだな」
F「というわけで【真・恋姫†無双】は冬発売予定! 雪乞して待とう!」
Y「乞うな!」
F「それでは引き続き『私釈三国志』をお楽しみください」
A「続かないから、あの台詞は使えないわけね……」