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番外 02 三顧之礼

于吉(←やる気ナシ)「于吉とー」
雪蓮(←やる気満々)「お姉ちゃんのー♪」
2人『歴史ぱいずりコラムー』
于吉「……またそんなものを挟んで、このひとは」
雪蓮「いやぁ、書いてる雪男さんが真性のおっぱい星人だから。冗談抜きで『108人106パイズリ計画ー!』とか何とかほざいてるくらいだもの」
于吉「残るふたりが気になりますが……伝説の『どきどきすいこでん』でもしでかすつもりですか、アレは?」
雪蓮「ていうか、『はれ ときどきすいこでん』って『どきどきすいこでん』に『どきどきさんごくし』、さらには『さいゆうき』『さんじゅうし』『はっけんでん』に新ヒロインが出て356人って、どういう比率なのかしら? 特に『さんごくし』で何人出したのか、お姉ちゃんすっごく気になるわ」
于吉「……自分で振っておいてアレですが、話を始めませんか。水滸伝はさておいて」
雪蓮「ほーいっ♪ というわけで、まさか続くとは思っていなかった第2かぁーい。今回は、三顧の礼について」
于吉「はぁ……。また、当日公開の『私釈』でやっていたものですね。しかし、そちらで雪男その他の意見はおおむね出たのではありませんか?」
雪蓮「ところが、意見交換に終始していたせいで、肝心の『三顧の礼』そのものが、ほとんどスルーされていたのね。それをフォローしようっていうのが、今回なのだ」
于吉「あなたのキャラは定まりませんね」
雪蓮「そーねぇ。えーっと、三顧の礼……は、西暦で云うなら207年に起こった歴史イベントね。三国志のゲームでは、かなり早い段階からイベントに組み込まれていたひとつなんだけど」
于吉「荊州の隆中に、ほとんど隠居していた孔明を、劉備が自ら訪ねるイベントですね。初訪問のときは孔明不在で、身の周りの世話をしている子供に追い返される。二度めは弟の諸葛均。三度めの訪問でようやく孔明は庵にいたものの、昼寝していて起きる様子がない。劉備は大人しく待っているものの、ついてきた張飛は怒り狂って『火ぃつけてやる!』と暴れだす……でしたね」
雪蓮「うん、そんな感じ。で、ようやく起きた孔明タンと、劉備クンは話しあって、軍師に登用する……というもの。まぁ、演義では屈指の名場面ねぇ」
于吉「正史では、孔明から劉備のところに売り込んだんでしたね?」
雪蓮「あー、それちょっと違うわ。確かに裴松之は『魏略』や『九州春秋』の記事として『孔明が劉備に自分からアプローチした』みたいな記事を引用しているけど、それに続けてはっきりと『でも、出師の表ではっきりと劉備が訪ねてきてくれました、って書いてあるんだから、そんなモンあてになりませんって』って書いてあるわよ」
于吉「……そうなのですか?」
雪蓮「そうなのです。この辺りについては渡辺氏の著書を読んでもらえると話は早いんだけど、要約すると『三顧の礼が嘘なら孔明は出師の表で嘘を書いたことになる。積極的に嘘吐き呼ばわりするつもりがないなら、素直に三顧の礼はあったとしておけ』という説なのね。ちなみに、雪男さんが尊敬している加来氏は、ばっちり『三顧の礼はなかった。孔明から訪ねた』と主張しているクチだけど、孔明を嘘吐きとはしていないわね」
于吉「でしょうね……。その雪男がどう考えているのかは、『私釈』で確認していただきましょうか」
雪蓮「ほーい。で、民間伝承ではいろんな異説もあるのね。たとえば、曹操ちゃんによる三顧の礼とか」
于吉「暗殺者でも送り込むのですか?」
雪蓮「どういう反応? えーっとね、まず曹操ちゃんは孔明タンのおうちに武官を派遣するんだけど、会ってもくれない。そこで文官を派遣するけど、今度は会うけど口は利かない。やむなく曹操ちゃん自ら、ひとりで訪問するけど、孔明タン喋ってはくれるけど相手にはしてくれない。というわけで曹操ちゃんそのまま帰ってしまい、民間では『曹公三顧』という故事ができたとか」
于吉「その心は?」
雪蓮「誠意がナイっ♪」
于吉「……まぁ、曹操ですね」
雪蓮「曹操ちゃんねぇ。華琳ちゃんはあーんなに可愛いのに、どうしてこんな扱いなのかしら?」
于吉「私としては、曹操が斬り捨てなかったのがむしろ不思議ですね」
雪蓮「勝てないって思ったんじゃないの? だって孔明タン、隠棲時代は畑・山仕事で身体鍛えてたわよ。ついでに身長は180センチ以上」
于吉「……勝てそうもないですね、曹操では」
雪蓮「他にも、張飛ちゃん・関羽ちゃんを送り込んでも会えなかったけど、三度めの劉備クンでようやく会えた、ってオハナシもあるわね」
于吉「そちらは普通ですね」
雪蓮「いっとう普通じゃないのもあるけど、聞きたい?」
于吉「……まぁ、拝聴しましょうか」
雪蓮「孔明の嫁取り真似するな、承さんところのブスつかむ、って云うわよね」
于吉「他所様のヨメをブス呼ばわりするのはいかがなものかと思いますが、まぁ有名な言葉ですね」
雪蓮「それが誤って劉備クンに、孔明タンは『女装した男が好き♪』と伝わったの」
于吉「……相変わらず、凄まじい異説を探し出しますね、あなた方は」
雪蓮「というわけで、まずは曹操ちゃんのところに行く直前の徐庶ちゃんが訪問。この時点では、まだ女装云々のオハナシはなしだけど、劉備クンに仕えるよう誘うんだけど、お断り」
于吉「まぁ、この時点で受諾しては、文字通りお話になりませんからね」
雪蓮「続いて訪問したのは趙雲ちゃん。これが大失敗。ムダに女装が似あうモンだから、例のブスが怒り狂って暴れだし、イヌも喰わない夫婦喧嘩を始める始末。趙雲ちゃん、やむなく帰ったのねー」
于吉「……当時、趙雲は幾つでした?」
雪蓮「そんなモンお姉ちゃん無視しますっ☆ 続いてやって来たのは関羽ちゃん」
于吉「おや……? これが、三度めですよね?」
雪蓮「うん、三度めなんだけど関羽ちゃんが訪ねてきてるの。それも、セーラー服で」
于吉「時代錯誤も甚だしいですね。しかし、愛紗のセーラー服ですか。ふむ……」
雪蓮「演義での関羽ちゃんに関する外見の記述は『身長210センチ、ヒゲだけでも50センチ近く。顔はナツメのように赤黒く、唇は紅く艶々、鳳のような眼と蚕のような眉をしていて、威風堂々たる立派な外見をしていた(身長九尺 髯長二尺 面如重棗 脣若塗脂 丹鳳眼 臥蠶眉 相貌堂堂 威風凜凜)』とあるわね。それも、当時五十代」
于吉「ぶっ!? ……変なモン、想像させないでくれませんか?」
雪蓮「あまつさえ、背後には仁王のような関平・周倉を従えて、ポージング。セーラー服、びりびりに破れるわね」
于吉「だから、想像させないでください! 雪弟がイラスト書かないだけマシですが!」
雪蓮「お見せできないのが残念ねー。でもまぁ、孔明タンもそういう反応なの。例のブスと手に手を取ってガタガタ震えてて、とても登用に応じられる状態じゃぁない。そこで関羽ちゃんは、やむなく引き上げることにしたのね」
于吉「はぁ、よかった……」
雪蓮「でも、去り際にボソリと呟いて」
于吉「……何と?」
雪蓮「次は、張飛かぁ」

 ――身長八尺 豹頭環眼 燕頷虎鬚 聲若巨雷 勢如奔馬

于吉「ぐわぁ……」
雪蓮「孔明タンは、泣きながら関羽ちゃんにすがりついて、劉備クンの軍師になると訴えたそうよ」
于吉「無理もありませんが……というか、だからどうしてこういうモノを見つけ出せるのですか、あなた方は!?」
雪蓮「それはね? 書いたのが雪男さんだからよ。学生時代に何かで見たのを元に、こういう小噺を書いてがっこう新聞に載せたところ、大反響だったとか」
于吉「……激しく納得します」
雪蓮「ちなみに、雪男さんには精神科医の盟友がいるんだけど、そのヒトの診察では異常が見つからなかったとか」
于吉「腕は確かなのですか、その医者は?」
雪蓮「何でも、警察関係者御用達だそうよ? ともあれ、歴史コラム第2回、これにてお開き〜♪」
于吉「無茶苦茶ですね……。というか、パイズリはどうしたのです?」
雪蓮「お姉ちゃん、知らないってば」

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