展開について

 
ドラゴンボールにおいて、魅力のひとつに見る者を飽きさせない、ストーリー展開があります。
DBは全519話という、途方もない壮大な巨編なのですが、テンションが下がることがないのです。
管理人自身、それこそ、数え切れないほど読み返しておりますが、一度、読み始めてしまうと、
区切りの分別が、つかなかったりします。
これはひとえに、その飽きさせない、ワクワク、ドキドキ、してしまう展開がそうさせているのです。
なぜ?これほどに?と、思って、意識して読んで見ると、気づいたのは、
 例えば、天下一武道会だとしたら、それは一つの○○編なので、さほど、驚くことはありません。
しかし、その○○編が終了し、次の○○編への繋ぎ、休息的な”話し”が、これといって 見つからなかったのです。
これって凄いことだと思いませんか?
休息的な”話し”がなく、一つの○○編が始まってしまえば、もう作者は、その○○編を
描きつづけなければなりません。その○○編が怒涛のように終始続くのです。
このスピーディーな展開が、見る者を”魅”る者にさせてくれるのです。

 さて、今度はその、○○編に深く探ってみます。
作者は、人間的というか、天邪鬼的なエピソードがあります。
最初の天下一武道会のとき、読者に「どうせ、悟空が優勝するんですよね」
というような、手紙をもらって、ムキになったかどうかは分かりませんが、主人公である
悟空を優勝させなかったのです。しかも次の武道会でも、すんでのところで、またもや
悟空が優勝することはありませんでした。「どうだ!2回目でも優勝しなかったぞ」
と思ったかは定かではありませんが・・・。    まさに天邪鬼ですね。
こういった感じに見る者を裏切り続ける、展開が、より一層、ワクワクしてしまう分けです。
 
ナメック星フリーザ編などは、何度、いい意味で裏切られたのでしょうか?
 まず、ブルマたちの宇宙船が破壊され、悟空がナメック星に向かっていると知り、さんざん、
「早く!来てくれ!悟空!!」と、思わされ、やっと、到着し、あっさりと ギニューたちを倒してくれると思ったら、
安心していたベジータが悟空を裏切り悟空は戦線離脱してしまいます。
そして、またもや「早く!早く!来てくれ!悟空!!」
と、いう状況が作られます。「なんて、作者はこんなに、じらすんだ!」と、思った、読者は少なくなかったはず!?
やっとこさ、元気玉でフリーザを倒し、完全にフリーザ編は終わったと思ったら・・・ ・・・。
 
極めつけには人造人間編。
19号、20号が、にせもの的な存在であり、本当の敵、17号、18号を倒す話しになると思いきや、
さらに大いなる敵、人造人間セルが現れます。
ベジータの超サイヤ人化などは、興奮しすぎて言葉にもなりませんでした。
こんな展開をなぜ?考えられるのでしょうか?
 もう、ここまでされたら、ドラゴンボールの虜(とりこ)になるしかなくなってしまいました。
細かいところまで、言っていると、キリがないので・・・そう!そのキリ、区切りという区切りを
感じることなく、めまぐるしい展開に熱中してしまうわけです。
 

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