月一言二言




『メトロポリス』(2004.6.16)
手塚冶虫の同名マンガをアニメ映画化。
テレビの深夜枠で放送したのを観たが、銃撃シーンが多いし、
少女型アンドロイドの顔半分が崩れたりと、ファミリー向けに作っていない。
手塚マンガのグロテスク描写は太平洋戦争の時の空襲体験が原点だと思うが。
さて、どういうつもりで、アニメ化したのだろう。
手塚治虫は共産党の機関紙にマンガや挿絵を描いていたので、
国民栄誉賞を貰えなかった、と言う話もあるが。
そういえば原作を読んでいなかったなあ。(2004.6.16)。

「AKIRA」は左翼アニメだったんですねぇ。
「スチームボーイ」も王政打倒が主題の革命アニメなんでしょうか?
日本映画界も左翼でなければ監督では無い、と言う風潮がありますが。
ワザと愚作を公開して天皇の臣民から娯楽を奪ってるんですね。(2004.7.16)

「ブラックジャック」と言うと出崎監督のは大人向けに作っていた様だが、
TVアニメ版は子供向けに作っている。ブラックジャックの人間臭さ
善人さを強調してました。原作第一巻の復讐話もカットした様だ。
ピノコの設定も変えている様な気がする。原作では確か18歳。
この調子だと、原作で使える話は半分くらいじゃないか。
本間先生が病死する重い話は最終回でも無理かも。(2004.11.18)

ブラックジャック全243話の解説本が出ていたので買って見たが、
復讐話は二話しかない事が判明した。記憶違いしていた。
患者が死亡する話も思ったより多かったし、作画もグロい。
子供が読むマンガじゃないわな。が、しかし自分は読んでいた。
アニメの方が見るに耐えなかったりするが。(2005.1.2)



『ロード オブ ザ リング』(2004.6.16)
強大な魔力を秘めた指輪は、力や権力の象徴。
寓意を映像化するのは難しいのかも。
魔法を使えば、万事OKと言う世界観に入り込めるかどうかが好悪の分かれ目。
ワープ航法とかスペースコロニーを信じられるのか、と同じレベルの話ですが。
人物の登場編、紹介編だから面白くなかったのだろう。
残りの二作も早くテレビ放送してくれないかな。(2204.6.16)

「二つの塔」が放送されたので観たが、大河劇だったんですね。主人公の出番は
少なくなって、見せ場も無い。勇者の物語じゃないのが「指輪物語」の
真骨頂だったのだ。次の「王の帰還」で魔王を倒すのは主人公じゃないわな。
今の所は「終わり良ければ全て良し」と言った感想だが、さて結末は。
ふんどし姿で生魚を食べて二重人格のゴラムは、日本人がモデルなんだろう。
映画「グレムリン」も日本人がモデルって話があったし。(2004.12.19)



『ウルトラQ』(2004.6.16)
現在、テレビ放送中の新作の方なんですが。
dark fantasyと副題が付いているから、娯楽性は考えてないのだろう。
子供向け、としか考えられない話もあるが。
物語が破綻してても、無理があっても、辻褄が合って無くても、
テレビ朝日の「トリック」は面白かった。
作り手のセンスの問題だな。(2004.6.16)

登場人物がセリフで説明してますけど、ナレーターに喋らせないのは何故だろう。
今週のお話は…、開始十分しない内にネタばらし。セリフで全部説明。
謎解きは最後、と言う定石を破った作り。結末もセリフで予告説明。伏線か、これ。
実は大人気番組だったりするのかな。(2004.7.2)

フジテレビの「世にも奇妙な物語」も大して面白くないし、
今のウルトラマンとかライダーを観ても面白くないんだろうけども。
昔の特撮番組は作劇とか造型技術は稚拙だったが戦中派が作っていたせいか
魂がこもっていた様な気がする。
「売家」と唐様で書く三代目(の道楽息子)か。(2004.9.1)

実相寺監督というとウルトラQの映画版で、主人公が地球から脱出するという
世紀末的結末に唖然とした記憶がありますが。
お子様向けの娯楽作はもう撮らないという事でしょうか。
それでもシリーズの中では、まともな出来でしたが。(2004.10.21)

北野武監督の「座頭市」が放送されたので観ましたが、娯楽作になってないし、
決めゼリフの「あっしと殺ろうてんですかい」も使ってなかった。
「勝新太郎の座頭市」臭は極力排除したのだろう。
監督賞を貰ったのもその辺を評価されたんだろうか。
内容の方は、理不尽な暴力は相変わらずで、村人の死者は一人もいないのに、
イカサマ賭博で小悪人が皆殺しの目にあっていた。
ヤクザじゃなくて暴力団の抗争みたいだ。仁義もヘッタクレも無い。
尺を短くして、客の回転を早くすれば、もっと小屋に金が入ったな。(2004.11.30)

今、話題の「呪怨」がテレビで放送したので観た。
小声で老女に話しかける主人公、猫の鳴き声に恐怖する主人公と
冒頭から非日常世界へ突入していた。ホラーだからと安易に話を作ってるし。
作劇を厳密に考えている監督は滅多にいないと言うことか。(2005.2.24)



『TBSドラマ さとうきび畑の唄』(2004.8.11)
このドラマを、どう思うかは各人の勝手なので、当時の時代背景を解説していこう。
「天皇陛下へ捧げた命」
江戸時代は、間引き(赤ん坊殺し)口減らし(老人殺し)などで人口は一定だった。
明治政府は、これを禁止し、昭和には人口は倍になった。
江戸時代が続いていたら日本人の大半は存在していない、と言う
皇国訓話を指した言葉だろう。

農村漁村山村の子供は朝から晩まで働いていた。
長男以外は大事にされなかった。
親の口グセ
「おまえが生きていられるのは天皇陛下のおかげだ。バシッバシッ」
「おまえが学校へ行けるのは天皇陛下のおかげだ。ビシッビシッ」
「昔は酷かった。おまえは幸せだ。天皇陛下様々だ。ドカッドカッ」
親の虐待で死ぬ子供は珍しくなかった。
日本兵の大半は、こういった平民の次男三男四男五男六男だ。(2004.8.11)

都市部の人達は文化的で人間らしい生活をおくっていたのだろうが、
空襲で多大な被害を受けた。田舎は普通に生活していたが。
戦後の左翼や学生運動も、この空襲体験が行動原理らしい。
河川はコンクリートで固められ汚濁し、田畑は潰されて、田舎は過疎化して
食料自給率は四割で、過労死、自殺はあたりまえで、少子化で人口も減少して、
都会の少女は性病や妊娠中絶で子供が出来ない体になってますけど。
左翼は勝ち組なんでしょうか。(2004.9.1)

天下分け目の関ヶ原の「負け組」である薩摩藩、長州藩などが倒幕運動を起こし、
天皇を擁立して明治維新を成し遂げたのだが、新政府に採用された役人、軍人は
失業していた武士(徳川方)が多かった。民間に人材がいないのだから当たり前。
官尊民碑、封建体制と言った旧体制を引きずっていたのは否定出来ない。
その後、軍部(幕府)と財閥(兵器産業)で利益共同体が形成され、
徳川方の力が大きくなっていき、二・二六事件で天皇の重臣達が暗殺されると、
天皇と軍部の関係も最悪となった。
「天皇なぞ木像を置いておけば事足りる」と言った軍高官もいた。(2004.9.10)

天皇家は東洋有数の金持ちだったが敗戦後、占領軍の指示で資産を没収され、
国庫へ編入された。現在、国宝とか国有地と呼ばれる物の事ですな。
太平洋戦争については、陸軍と海軍が足の引っ張り合いをしていなければ
勝っていた、と言う論評もある。利権をめぐる縄張り争いが酷かったらしい。
陸軍、海軍の中でも藩閥・派閥が存在し、熾烈な権力闘争が行われていたのだ。
軍上層部が戦争継続の自信を喪失したのは、空襲でも原爆でもなく、
ソ連が対日参戦して満州に進攻してきた時だそうだ。
中国大陸での利権(石炭・農産物など)しか頭になかったんですね。(2004.9.30)

生きて俘虜の恥ずかしめを受けず、の「戦陣訓」は
東條陸軍大臣が「中国戦線で捕虜になる兵士がいる」という話を聞き、
これを憂いて兵士の心得を説いた訓令だそうだ。
要するに「捕虜になるくらいなら戦って死ぬべきだ」と言う「私論」で、
これは「軍法違反」で「国際法を無視」していたが、陸軍・海軍はこれを遵守した。

撃墜王の坂井三郎の手記によると、
不時着しながらもジャングルを抜けて生還した爆撃機の搭乗員達に対して
司令官は「生きて帰ってくる必要無し」と中古機での出撃を命令し
搭乗員達は命令通り、敵陣への突入を敢行したそうだ。
全軍特攻が発令される以前の時期だったのだが、これが当り前だった。
兵士を使い捨てにすると絶対数が不足するのは物の道理で、「学徒出陣」となる。

「学徒兵」
理工科などの技術系を除く、今で言う文系、体育系を繰り上げ卒業して
兵役に就いた大学生の事だが、裕福な公家、武家、商家の子息くらいしか
大学へは行けなかった。エリート中のエリートじゃなかろうか。
この階層の人々は軍部や財閥に、直言出来たと思うのだが…。
手紙や遺書には「家族の為に戦う」「家族の為に死ぬ」と書かれてたりするが、
江戸時代が続いても困らないから、天皇とか国は関係無いのかも。(2004.10.21)

「大本営発表」と言えば、現在は「ウソ発表」の代名詞だが、元々は
陸軍と海軍を統括する総本部が「大本営」だった。陸軍・海軍は
ライバル心から、戦果は過大に、被害は最小に報告した。
「ミッドウェー島攻略作戦」の失敗を、海軍は徹底的に隠蔽したが
「海(陸)軍のせいで戦争に負けた」となったら、「末代までの恥」なので
お互い、さらに情報操作をする様になった。
「大本営」が連戦連勝を発表するので、国民は楽勝気分で戦時体制を
取っていなかった。アメリカ軍の大規模な空襲によって戦時に突入したのだ。

沖縄が連合国の艦隊に包囲された時、昭和天皇は「(海軍に)艦は無いのか」と
下問された。「大本営発表はウソで連合艦隊は壊滅しています」と答える訳には
行かないので、海軍の面子の為に、戦艦大和が特攻出撃した。
伊藤艦長は大反対したが、「一億総特攻の先駆けとなってくれ
(どうせ、みんな死ぬんだから)」と言われ、
これを断れば「末代までの恥」なので出撃して、大和と共に沈んだ。(2004.11.1)



『日教組』(2004.9.1)
日本教職員組合の略。天皇制の廃止を目的とした左翼組織らしい。
自衛官、警察官の子供を目の敵にしているのは有名な話だ。
革命思想に共鳴した生徒は進学、就職で優遇されるのだろう。
階級差別も奨励している。明治天皇に人権を保障された下層民は
新生日本には必要無いからね。
まあ、日本人は横並びの人種だから、唯々諾々とこれに従い、
強制収容所で餓死していくんでしょうな。(2004.9.1)

週刊新潮のコラムによると「日教組」は「日本共産党」と関係が深いらしい。
「日本共産党」は「中国共産党」と関係が深い。
中国と言えば、天皇制廃止・日本人絶滅の急先鋒だが…。

トリビアの泉で、「西暦3000年の日本の人口27人」と放送してましたが、
「田舎問題の最終的問題解決」ってやつか。
高齢化社会になるとアジア諸国から若いヘルパーを連れて来て
老人を虐待させるんでしょうか。(2004.11.1)

左翼中心に選民をすれば、革命派が大多数を占めるとの考えか。
公家、武家、忍者の家系は今でも健在だが。
「共産党が政権を取れば人口が半分になる」との言は、
大和朝廷以来の支配階層や富裕階層を始末しなければ、
天皇制を廃止出来ないのが論拠だ。
戦後すぐに大学に行けたのは富裕階層くらいのものだ。
結局、田舎の人間を始末したかっただけなのだろう。
民族浄化が進んで人口が減れば、相対的に
食料自給率も上がるし、問題無いと言う事なのだろう。(2004.11.18)

「天皇制を廃止しなければ国民中心の国にならない」
「下層民みたいなバカが天皇を礼賛する」
「下層民は差別されて当然だ」
まあ、下層民は昔から差別されてますし、軍人や警官が国民の為に働いて
無いのも昔からですが。「ゆとり教育」で馬鹿を量産して奴隷階層を
作っていると「TVタックル」で言ってましたが本当なんですかね。
社会不安を増大させて革命を起こす気かと思っていたのだが。
世界の国々のほとんどが階層社会で、支配階層も望んでいるから
そういう国家体制となるのだ。グローバルスタンダードか。(2004.12.3)

太平洋戦争の時に、空襲を避けるために都会から田舎へ学童疎開したら、
地元の子供からリンチを受けたと言う話は珍しくなかった。
泣く泣く、祖母の形見の晴れ着を、芋や米と交換したと言う話もだ。
都会者(上位)、田舎者(下位)と言う図式が、空襲で逆転した訳だ。
天皇や田舎者への恨みは骨髄に達していた訳だ。
銃社会でもキリスト教国でもない日本がアメリカ式の階層社会になる訳も無く。
中国やインドみたいな国になって行くのだろう。(2004.12.23)

各方面で大卒のエリートが「天皇制の廃止」を論じているが、
親が学生運動をやっていたとすると、バリバリの革命戦士だわ。
ブルジョア(富裕階層による)革命では無く、無血革命を目指しているのだろう。
日本共産党は、天皇制は国民の判断に任せると表明したが、
昭和世代が死滅した後に国民投票したら、天皇制が廃止になりかねない。
天皇家を守るのは公家、武家、柳生忍群の領分で、土百姓には関係無いが。
若者の夢は、お金を貯めてアメリカに移住することだし。(2005.1.19)



『ノストラダムスの大予言』(2004.9.30)
妄言、予言、オカルトなどを流布して社会不安を増大させるのは
反体制派の政治テロの一種なんですな。
幕末、空から御札をバラ撒いて「ええじゃないか」を起こしたのは倒幕派だし。
「トンデモ ノストラダムス本の世界」(山本弘・著)によると、
五島勉の「ノストラダムスの大予言」は1974年に東宝で実写映画化されたそうだ。
監督は「宇宙戦艦ヤマト」の舛田利雄。
文部省推薦と言う事は学校単位で観に行っていたのだろうか。
日教組を容認してるのが文部省だからなぁ。(2004.9.30)

何の人生設計も、将来の目標も無い人間が増えたのは、この予言のせいだろう。
富裕階層の中には、そういう人は、いないのだろうが。
やる気のある前向きな人間は、日教組に代表される左翼が潰してましたが。
テレビや雑誌で性懲りも無くオカルトを取り上げてますが、
「守護霊の服のシワまで見える霊能者」って何を根拠に言っているのだ?
この服は「どこの誰」が「何を材料」にして「作った」ものなのか?
普通に考えたら、霊は全裸じゃないのか?(2004.11.18)

1999年に人類が滅亡すると信じていた人が現在、鬼ジジ鬼ババと化して
いるんじゃないだろうか。嫌な事件が多いですな。
左翼の目的は国家の崩壊と天皇家の打倒だから、目的は達しているが。
軍国主義で青春時代を潰されたと思っている戦中派が、戦後世代に
復讐していただけじゃないんだろうか。(2005.4.6)

TBSの「世界不思議発見」でアトランティス、ムー大陸伝説を放送していた。
海底山脈は隆起した地形で、沈下した大陸の物では無い。
地質学会の公式発表では、未だ大陸の沈没地形は発見されていないそうだ。

「ブロードキャスター」で、「聖マラキの予言」が紹介されていたが、
偽書説が有力だ。「トンデモ ノストラダムス本の世界」でも、
コラムで解説している。(2005.4.16)



『第二次世界大戦』(2005.1.19)
簡単に言うと「枢軸国(植民地が無い国)が、連合国(植民地の有る国)へ
植民地奪取の為に戦争を起こした」のだが、当時は植民地の無い国は
二等国と見られていたから、外交手段の一つである軍事力の行使は
当然の帰着と言えた。枢軸国側が負けたのは「軍組織が腐っていた」からで
軍事力、国力の差が決定的要素では無いんですね。
日清戦争、日露戦争では小国日本が勝利し、ミッドウェー島攻略戦では
日本が兵力で米太平洋艦隊を圧倒していたのに日本軍が敗北した。
ベトナム戦争ではアメリカが小国ベトナムに負けたのだし。(2005.1.19)

「日中戦争」
三ヶ月でケリがつく、と昭和天皇に上奏して中国との戦争を始めたのだが、
モンゴル族の元にしろ、満州族の清にしても、異民族が漢民族を征服するには
何十年も戦い続け、中華帝国を倒して新王朝を成立させていた。
首都を占領して皇帝を捕らえても、地方都市で皇族が亡命政権を
成立させ、徹底抗戦するから長期戦になるんですね。
実際、清朝滅亡後は軍閥が割拠していたので日本軍が首都南京を占領しても
戦いは終わらなかった。アメリカとの戦争が無ければ何十年も
続いたのかもしれず、どうするつもりだったのだろうか謎だ。(2005.1.27)

「連合国」
ルーズベルト米大統領は選挙で戦争はしないと公約したので、枢軸国が先に
攻撃をするようにしなければ参戦出来なかったと言うのが通説だ。
ルーズベルトは枢軸国を打ち負かした後、世界をアメリカ、イギリス、ソ連、中国で
再分割支配する構想を持っていたそうだ。中国の蒋介石政権に軍事援助を
していたし、ナチスドイツが戦争を始めると、イギリス、ソ連を援助した。
何としてもアメリカも参戦させたかったが、議会を納得させる理由は無かった。
軍備増強計画は承認されていて、完了時には太平洋艦隊だけで
日本海軍総兵力を遥かに凌駕する物だった。
ルーズベルトは人種偏見から、日本軍の実力を過小評価していたので
日本にハルノート(中国からの撤兵、三国同盟の解消勧告)を
出した時も、現有兵力で充分だと思ったのか自信満々だった。
日本が開戦に踏み切らなければ、次の手を考えれば良いだけだ。(2005.2.7)

イギリスはイングランド、スコットランド、アイルランドの連合国家で、
インドに代表される植民地群を支配していた大帝国だった。
王室を頂点とした階級社会で、階級差別、人種差別も当然だった。
アメリカも差別の点では同じ様なものだった。
ソ連はスターリンの恐怖政治で混乱状態で、中国は分裂状態だった。
連合国側が勝利したのは、アメリカの参戦もあるが
枢軸国側の方が、もっと酷かったと言う事だ。(2005.3.6)

「枢軸国」
ドイツのヒトラーは国民選挙で選ばれ、後に総統(首相兼大統領)となった。
菜食主義者でタバコ、酒も飲まなかった。ナチスドイツを「第三帝国」とも言うが、
これは「第三期ローマ帝国」の意味で、第二期ローマ帝国に引き継いで
欧州(ヨーロッパ)を統一支配するつもりっだった。ローマ帝国が衰退した後の
欧州は内戦状態にあったとも言える。十字軍の真の目的は「各国の軍隊を
イスラム世界へ追い払う為だ」とも言われているくらい戦乱が続いていた。
ドイツの目的は世界最強の陸軍で、ソ連を植民地にする事だったのだが、
イギリスとの開戦がまずかった。ドイツ軍の暗号解読に成功していたイギリスは
効果的な待ち伏せ攻撃をかけて、戦局を逆転した。アメリカの参戦もまずかった。
第一次大戦も、このパターンで負けてたみたいだが。(2005.3.24)

イタリアのローマと言えば、ローマ帝国発祥の地だが、ムッソリーニ率いる
イタリア軍は弱かった。工業力も日本並で、ドイツほどではなかった。
植民地を獲得して大国になろうと言う気概もイタリア国民には無かった様だ。
アフリカ戦線で苦戦するイタリア軍を救援する為、ヒトラーはロンメル将軍率いる
戦車部隊を派遣したが、結局アメリカから戦車の供給を受けていた
イギリス軍に敗北した。イタリアはドイツの足を引っ張り続け、
勝ち目が無くなると連合国に降伏した。ムッソリーニは民衆に殺害された。
敗戦後、ドイツに日本人が行くと「今度はイタリア抜きで戦争をやろう」
と言われたそうだ。(2005.4.16)

「日本」
日本軍は人事で戦争に負けた、とも言われている。硬直した年功序列人事が
問題だったのだ。兵学校の首席卒業者を年次順に昇進させていた。
これなら藩閥も関係無く、利権構造が激変することも無い。
だが、ペーパー試験と人間相手の実戦は違うのだった。
作戦が失敗して敗北した指揮官を処罰もせず更迭もしなかった。
作戦計画を策定した参謀本部にまで責任が及ぶので不問にしたのだ。
さらに作戦失敗の事実を徹底的に隠蔽して、外部に漏らさなかった。
現在の日本人でも、この体質は変わっていない。
会社の不祥事を隠す為に社長や重役が自殺してますもんね。(2005.5.8)





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