さっきWOWOWのEXPO総集編を見終わった。

EXPOは過去2回(1999、2001)行われているけど、一箇所で1発ライブは1999以来5年ぶり。
2001は参加したのが東京スタジアムだったから、EXPOというよりはスタジアムツアー的な感じがしてて、
自分の中ではEXPOとはちょっと言い難いんだな。全席指定だったし。
だからどうしても1999の幕張の記憶が強い。人が多くて、暑くて、ブロック指定。
幕張の20万という規模は当時の社会現象に乗ってという部分もあったんだろうけど、
いかんせん内容が素晴らしかった。今でもあのライブの感動を超えたいという意識は常にどこかにある気がする。
今回参加を即決したのも、あの感動&楽しさをもう一度・・・という意識があったからだ。
実際行ってみてあの感動を超えたかというとどうだろう・・?
衝撃という意味では1999には勝てないナ。だって最初だもの。
やっぱり人間慣れてしまう。一度目の衝撃を超えるにはよほどの何かがないと難しい・・。
でも、感動という意味では1999と同じ感動ではなかったけど、また違うところで感動したな。
大阪へ行ったことは大正解だった。


GLAYと共に創る夏。EXPOっていうものは「みんなで創りあげるもの」。
全国のGLAYファンが一箇所に集結して、1日だけのお祭り騒ぎをする。
10万単位になると米粒覚悟。下手すればその米粒さえ見えないのだし。
それでもみんなが集まるのは、その場所にいることに意義があるからだ。
5年前、幕張でTERUは「ずっと同じ思い出を持っていましょう」とMCしたけど、
10万人が同じ時間を共有すること、それがすべてだと思う。
1曲、1曲にそれぞれ想い出は違っていても、この場所で時間を過ごしたことだけは同じ。
GLAYがどんなに準備をしても、メンバーが見えないから、行っても遠いからとファンが集まらなかったら、
あの風景は成立しないのだ。


今回は台風というアクシデントもあった。EXPO前の数日間は毎日天気予報ばかり見ていた。
しかもいつもと違って台風は西へ進む。予想は30、31日に大阪直撃。なんだってこんな時に・・・。
実際EXPO当日は、決行か中止か、直前まで話し合われていたという。
確かに明け方はとても風が強かったし、雨も降っていた。
セットが巨大でステージが地上よりも高い分、風も強くなる。
決断の頃、ちょうど風がおさまりだして予定している演出をすべてやるという決行のGOサインを出したそうだ。
もし強風が収まるのがすこしでも遅かったのなら、EXPOは中止だった。
そのことを知ったのはライブから1週間を過ぎた頃だったけど、ホントによかった。

結局ライブ中に雨が降ったのは初めの5分だけ。吹いていた風も心地よかったし、
空も青空こそ見えなかったけど、雲は薄く明るかった。
降水確率80%をひっくり返しての「くもり」だった。


GLAY EXPOを見に来ていたというNACK5のDJさんが、日記にこんなことを書いていた。
「何千万、何億の金を費やした特効や演出よりも、メンバーの流した数滴の涙が観客の心には残るのだ。」
今回はUSJとのコラボレートということで、CG映画あり、スタントあり、特効ありと普通のツアーとは桁違いの演出があった。
でもみんなが感動したのは、メンバーが感極まって泣いた時だと。
GLAYというバンドは10万人を前にしようが、製作に何十億とかけようが、いつものように泣いて笑う人達なんだよね。
そんなメンバーの涙にもらい泣きし、幸せな笑顔に嬉しくなってくる。
記憶に残るのは、〜の曲が聞けて嬉しかったとかというのよりも、人としての感情に触れた時なのかも。


EXPO大成功だ!ありがとう!
そう言ってGLAY EXPO 2004は終了した。
私は凄く楽しんだし、大成功だって思ったけど、すべてがOKだったわけじゃない。
最後尾ブロックのファンは音が聞こえなかったり、ビジョンが見えなかったりと楽しめる状態ではなかったらしいし、
演出でも私の位置からはステージ上で何が起こっているのかわからなかったし、
メンバーが乗ったホバークラフトが台の上から転落しそうになり、本気で危なかったそうだ。
人は感じ方がそれぞれだから、全員が満足するのは難しいにせよ、いろんなところが甘すぎる。
ましてや転落してメンバーに何かあったらEXPOは惨事の現場になるところだった・・・。
音が聞こえないってのも最悪だと思う。ライブとして成立しない。
台風というアクシデントがあったとはいえ、これは大きな失敗だっただろう。

前日のグッズ販売にしたって、買うのに5時間かかった。並んでいる人に対して販売員が少ないし、手際も悪い。
しかもこの日は炎天下。バタバタと貧血者が続出してもとくに対策がとられることもない。
しかもくわえて大阪消防庁から厳重注意。なんとかしてくれ、キョードー○阪。
まだまだ・・・・まだまだ。


でも次回のEXPOはいつになるか分からないけど、また参加したいと思う。
大変なことは分かっていても、みんなと一緒に同じ場所で同じ時間を過ごすために。


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