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星に願いを〜飛び立つ時



飛び立つ 時


いつものように「おかえりー」と
玄関を開けたら、
神妙な顔のヒヨちゃんが立っていました。
家にたどり着いて安心したのか、大声で泣きはじめました。
ママはビックリして心臓がドキドキ。
原因はお友達とのすれ違いでした。
一緒に帰ろうと誘ったお友達から、一人だけ仲間はずれに
されたのです。
まだ1年生。決まったグループがあるわけでもなく
もちろん、いじめでもない。
私にも覚えのある、女の子特有のいじわるだと思いました。
でも、ヒヨにはまだわからないよね。
ママは、ヒヨちゃんをぎゅーっと抱っこしながら
「○○ちゃん、ご機嫌悪かったのかな?」
「今日は他のお友達と帰らないって約束してたのかな?」
思いつく限りの理由を考えて、お話しました。
学校からの道のり、一人で歯を食いしばって
一心に歩いてきたんだね。
仲間はずれのわけも、心の痛みの理由も
まだ小さなあなたには理解できないよね。
ママも心が痛かった。
翌朝、何もなかったように学校へ行ったあなたを
ままは、すごいな と思ったよ。
そして、数日後
今度は別の子が仲間はずれになった。
「みんな、一緒にかえるのイヤって言うからヒヨは一緒に帰ってきたの」
そういって、ニコッと笑ったひよちゃん。

ヒヨちゃんの背中に、小さな羽根が見えたよ
知らないうちにはばたく準備をしていたんだね。
今  飛び立つ時
ヒヨのママであることを、幸せにおもいます


【おためしセット】224-33_1

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