clink : |
clinkとしては最初のシーズンという事で、まずはブランドの紹介とブランドのコンセプトを教えてください。 |
KOJI : |
まずこのブランドはBAND(TEARS OF THE REBEL)のメンバーで作っているブランドなんで、コンセプトというか初期衝動的な部分では自分達が着たい服、ステージでも着れるけど普段着としても着たいと思えるような服を作りたいって思いがあって、それを形にしていくって部分が基本ですね。
これはバンドマンなら判ると思うんですけど、ステージの上って照明があたってその中でLIVE中は動き回る事になるんで、すごく暑いんですよ。なんで、基本Tシャツ1枚とかになっちゃうんだけど、ROCKERとしてはレザーのライダースも着たい。でも着ると汗だく(笑)
だったらもっとサラッと着れるレザーのジャケットとか、動きやすいけど細身でシルエットがきれいなパンツがあったらいいよね、みたいな思いを具現化していくって所から始まっていて、それをブランドとして立ち上げるにあたって、最初に言ったようにステージだけじゃなくてデイリーユースでもいけるようなシンプルな定番的なアイテムとか、ちょっと品の良さを感じさせるようなデザインとか、それでいて悪ガキっぽいやんちゃな感じとか、そういう自分達が着たいと思えるような要素をMIXさせてアイテムづくりをしていってる感じですね。 |
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clink : |
ブランド名の「CHORD NUMBER EIGHT」の由来は? |
KOJI : |
「CHORD」は和音、ド(C)レ(D)ミ(E)ファ(F)ソ(G)ラ(A)シ(B)の7つのコードの事で、次の8番目のコード(和音)、またド(C)に戻るのか、それともまだ誰も奏でた事の無いコードを作り出す事が出来るのか?って事で、ベーシックな所は核として持ちながらもオリジナリティを追求していくっていう思いを込めてブランド名にしてます。 |
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clink : |
コレクション毎のテーマは決めてデザインしてるんですか? |
KOJI : |
テーマっていうのは特に決めてないです。去年(2013年)のSSスタートで2013AW、そして今回の2014SSで3回目のコレクションになるんですけど、基本的にスタンダードとして展開していくアイテムが核にあって、それとプラスしてシーズン毎にTシャツのグラフィックとか、新しい物を入れていく感じですね。
ただ新しい服を作っていく過程って、これは自分で作ってみて凄く感じたんですけど、歌詞を書いたり曲を作ったりするのに似ていて、例えばBANDの持っている核となるスタイルは揺るがない部分であって、その中で楽曲毎にブルースだったりジャズっぽいテイストだったり・・・っていういろんなスパイスをその時のフィーリングに合わせて出していく感じと凄く近い。そういう意味ではそのBANDの目指す方向性とか、メンバー内での共通認識的な部分での「裏テーマ」的な物はあったりします。
取りあえず去年スタートしたばっかりなんで、これまでの2シーズンで「これがCHORD NUMBER EIGHTのスタイルだぜ」っていうブランドの核になる部分を作り上げていった感じで、1年掛けてそれがやっと固まってきたんで、これから徐々にだけどいろいろと発展させていければなぁって所ですね。 |
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clink : |
今回スタイリングしてもらった9パターンのスタイリングのテーマというか、KOJI君が見せたかった所、特に「ここを見て欲しい」っていう部分はどんな所ですか? |
KOJI : |
まずはclinkではお披露目というかスタートのシーズンになるんで、CHORD NUMBER EIGHTっていうブランドはこういうスタイルなんだよっていうのを知って欲しいって事がまずあって、ブランドの中心にある定番のアイテムを織り交ぜながら春夏シーズンなんでTシャツをメインに軽めなスタイリングを中心にした感じですね。
そして全体としてはやっぱり音の匂いがするようなスタイル、これはブランド自体のコンセプトに通じる部分なんで、狙ってというよりも自然に出ちゃう感じなんですけどね(笑)
それと気張り過ぎず、でもラフ過ぎないような所で、個々のスタイリングのふり幅はトータルで見たときに一つのスタイルに偏り過ぎないようないい塩梅になるようにバランスを取ってコーディネートはしてます。
具体的には#1、#3、#5はステージで着るイメージ。もちろん基本はシンプルなスタイルなんで、街着としても全然OKなんですけど。それで#4、#6、#9はちょっとお洒落して街に出かける感じ。#2、#7、#8はここ(アトリエ)に来る時みたいな(笑)リラックスしたスタイルって感じです。 |