いつもなら高いのでホテルで食事することはないけど、ここのカフェはクリスが演唱會の打ち上げで使ったところだったので、私も利用したいと思い、朝食をここで取ることにしました(マジで高かった!)。今回の旅で一番のぜいたくだったかも。まあ、広州に行く列車の時間もあり、あまりホテルから離れたくないというのもあったのだけど。
食事を済まし、最低限の荷物だけを手に駅に向かった。今回列車を利用することにしたのは、時間が正確だし、早いし、イミグレ手続きも簡単だからです。バスの旅も悪くないし、当然安いけれど、安全性と利便性で列車を選択しました。
ホンハム駅で友人と待ち合わせ。改札前に香港観光局のアンケート調査にひっかかってしまった。列車の時間に間に合ったからいいけどね。
広州には10数年前に来たことはあるけど、あまりにも昔ですっかり忘れてしまいました。出発前から知り合いからは治安があまりよくないから気をつけるように言われたし、今回香港でも会う人会う人みんなに言われた。
友人とは席が分かれてしまったけど、途中の停車駅(東莞駅)を過ぎてから友人のいる席へ移動。同じ料金だというのに、彼女の車両の座席の方が豪華。何で?
広州東駅からタクシーでホテルへ。私の北京語の発音が悪かったらしく、すぐにはわかってもらえなかったけど、最後に「私の発音が悪かったかしら?」と運転手に聞いたら、ホテルの名前を復唱して、「ここがちょっと違ったんだよ」とにっこり笑って指導してくれた。
タクシーを降りると、入り口の目の前に香港ファンの友人が立っていた。彼女たち(6〜7人いたかな)もちょうど到着したところらしい。このホテルは会場になる天河体育館からも広州東駅からも近いということで選んだけど、やはり中国は広かった。地図で見て思っていたよりも距離はあり、ひとまず下見がてらに歩いて体育館に行ったけど、30分近くかかってしまった(ホテルからまっすぐ1本道なんだけど)。
友人からのミッションもあり、入り待ちするつもりで3時前に会場に向かったけど、すでにクリスは会場入りし、リハーサルをしていた。天河体育館がある敷地には巨大な天河体育場があった。上海でも同じように体育場と体育館が隣接してました。体育場は野外のスタジアムで数万人収容らしい。
広場では警察官による市民交流のための(?)イベントが行われていた。白バイも展示されていて、自由に触っても良いみたいだったので、座って記念撮影してきました。私たちが撮ったら周りにいた親子連れも子供にせがまれてました。
だんだんお腹も空いてきたけど、近くに店はなく、歩いてる途中で見つけた、さんざしの実(りんご飴みたいにしたもの)を買って食べました。開店したばかりの百佳(park'n'shop)メガストアに行けば何かあるだろうと思ったけど、本当に巨大な店でうろうろしてるうちに、チケット受け取りの時間が迫ってきたので、買い物をしてる友人を置いて、一人でホテルに戻りました。ロビーでチケット引き取りをすることになっていたけど、チケットはまだスタッフから受け取れなかったから、7時すぎから会場前で手渡すということだった。会場前のチケット売り場でゲットしたコンサートのチラシを見せて自慢すると、みんなは「どこにあるの?誰でももらえるの?余分にはないの?」と興奮。実は会場前で作業をしていたスタッフにポスターをねだってしまった私は、たくさんの香港ファンの前でそれを披露する勇気はなかった。
友人の帰りを待ちつつ、しばし部屋で休憩。空腹で行き倒れそうだった友人は戻る途中で甘栗を買ってきてくれたので、それで空腹をしのいでいた。(サバイバルか?)今回、チケットの手配をしてくれた友人二人におみやげを渡しに彼女たちの部屋へ。すると部屋に大きなポスター(ビニールコーティングされたもの)を広げている。何かと思えば、ファンが開いた誕生日パーティ(クリス本人はいなかったけど)の時に出席者にサインをしてもらったもの。今回廣州演唱會に参加したファンのサインも付け加えるということで、私もサイン。これは終演後クリスに手渡すそうです。
あまりに歩き疲れてしまった私たちは今度は会場へはタクシーで向かった。「体育館」という単語の広東語は香港で何度も言ってるのでばっちり通じた。会場前では他の香港ファンの友人たちにも再会。チケットを受け取り、いざ会場へ。集客は思ったほどでなくちょっとショックでした。席に着いて友だちとおしゃべりをしていると、前の列の子たちがそわそわ。日本語を聞いて私たちが日本人だとわかったらしく、「ミヨコ?」と聞かれ、「ミチヨ」と答えると、私のことを掲示板か何かで知っていたらしく、会えたことを喜んでくれた。一緒に写真を撮ったりとしばし交流。
演唱會はゲストが無く、クリスの歌に集中できたいいものでした。舞台の構成、選曲、衣装デザインなどほとんどをクリスが自ら担当。「他人任せではなく、自分の手で作り上げることで自分をもっと表現したい」という思いで、全てをやったようです。レポートはこちら。
演唱會の後、打ち上げがあるホテルへみんなで向かいました。ここはクリス以下香港からのスタッフ&出演者が宿泊してるホテルです(亜州国際酒店)。ロビーで待つこと約30分。衣装からラフな格好に着替え、キャップ帽をかぶり、なんとファンが作った「クリスジャンパー」(私も持ってる!)を着て登場!嬉しいね。3〜40人ぐらいのファンに取り囲まれるクリス。ファンが一斉に声をかけると「シーッ」と口元に指を当てて静かにするようにジェスチャー。
私はすぐに用意してきた1か月遅れの誕生日プレゼントを渡す。そして友人からのミッションを遂行するにはこのチャンスしかないと焦っていたけど、多くのファンに取り囲まれているクリスになかなか話しかけられない。友人の姿もどこかに紛れて見えなくなるし。そんな時アシスタントが来て、「さあ、クリスはこっち来て」と避難させ、ファンに向かって「みんな、あっちに並んで!クリスと写真を撮りましょう」とクリスをファンの渦から助け出した。
避難したクリスはちょうど私の友人の目の前に立っていた。彼女は「I came from Japan」とクリスに声をかけると、「Oh!You, too!」と答えるクリス。そのあと私がつたない広東語で一生懸命、「彼女は元々はレスリーファンなんだけど、来年ファンの集まりが日本であるから、彼女たちにメッセージをお願いしたいの」とミッションを説明すると、クリスは「えっ?!日本語じゃないといけないの?」と言うので、「広東語でいいですよ」と言うと、早速友人のビデオカメラに向き直ってカメラ目線で、メッセージを言ってくれた。その間、まわりにいたクリスファンもアシスタントもみんな静かにしていてくれた。しゃべり終わると、ファンと写真撮影。参加していない人がいたので、私はもうひとグループあるのかと待っていたら、写真撮影は1回のみだった。あらら、私はチャンスを逃してしまったわ。そのあとすたすたとエスカレーターに向かい、打ち上げ会場に向かいました。
ホテルに戻り、ホテル隣のケンタッキーで食料を買い、部屋で夕食を済ませた。今日は1日ほとんどまともに食べていなかった!部屋では撮ってきたばかりのメッセージビデオを見ては興奮してました。用事があってロビーに降りるとファンの子たちが食事に行くところだった。一人から「ありがとう」とお礼を言われた。「何で?こっちこそチケットの手配してくれてありがとう」と答えると、彼女は「わざわざ日本から広州まで来て、クリスに誠意を尽くしてくれているから」と言った。私はただ単にコンサートが見たいから行っただけで、大げさな考えはなかったけど。でも何だかとってもすがすがしい気分だった。翌日は朝早くて彼女たちには会えないので、ここでお別れ。