HOME TOP

旅遊記

diary


[旅遊記その9 香港&広州 2004.12.17-2004.12.19

今回の目的は当然クリスの広州演唱會です!!それのみ!

<出発まで>
今回は広州演唱會を見に行くということで、広州だけ行くつもりでいたけど、いろいろ調べた結果、料金的な問題で香港経由で行くことにした。香港のフリーツアーに参加するのが一番安かったので、広州に1泊する分、香港のホテルは無駄になるけど、そうしてでも香港への航空券&ホテルの個人手配よりも安かった。広州往復の航空券は香港往復よりも高く、当然ツアーもない。ちょっと慌ただしい旅程にはなってしまうけど、目的は広州で演唱會を見ることなので、他のことは致し方ない。
出発の2〜3日前に友だちの知り合い(私も当然面識がある)も同時期に香港に行くことを知る。しかも同じキャセイ便。半分ジョークで「クリスの廣州演唱會に行くけど、一緒に行く?」と聞いてみたところ、彼女は行くという。正直一人で行くのは心細かったし、たまには私以外の日本人だってクリスの演唱會を見るんだぞってところを香港ファンにもクリス本人にも知らせたいという思いがあった。直前にチケットの手配を済ませ、いざ出発!


<12月17日(金)>
朝4時半起きして成田に向かう。通常午前便は10時前後の出発だけど、今の時期は9時半。その分到着時間も早くなるのでラッキーかな。
友人と空港で待ち合わせ、一緒にチェックイン。友人はすでにネットで座席指定していたけど、カウンターで隣合わせの席に調整してもらいました。
飛行機の中では友人より壮大なるミッションを請け負い、どうしたものかとずっと考えていた。

今回、機内映画は「野獣刑警」。なかなか面白かったです。同行者がいたおかげで、楽しい空の旅となったけど、その分睡眠を取りそこねたかも。

ホテルに向かうバスの中で現地係員に、広東語ができるなら自分でチェックインできるよねと言われた(おいおい!)。彼は他2組の世話をし、早めに終わらせたかったのだろう。チェックインしたあとはすぐに銀行で両替え。西洋人の観光客が結構並んでいたので、思っていたよりも時間がかかってしまった。今回は香港ドルだけでなく、人民元も両替え。そして尖沙咀の家具店に向かい、クリスがデザインした家具を見学。写真を撮らせてもらえず、仕方なく近寄って見たり、引き出しを開けたりしていた。ソファーにも座っていいものかどうかわからず、眺めるだけで店をあとにした。

今日は友人と会う約束。彼女には明日広州へ行く列車の切符を買っておいてもらってるし、彼女も私に日本での買い物を頼んでいたので、旺角で待ち合わせ。家具店のあとにも1軒立ち寄ったので、待ち合わせに遅れてしまった。すまん!とりあえず急いで信和でクリスのカレンダーとCDを購入し、上海レストランへ。後から思えばこの時の食事が一番まとも、というか今回の旅でちゃんとした食事はこの時しかしていない。別の友人にはホテルに来てもらい、頼んでおいたクリスが出ている雑誌や新聞、CDを受け取った。残念なことに彼女は今回広州には行かないのだ。でもクリスも以前に泊まったことのあるこのホテルを見学して楽しそうだった。
ハーバープラザメトロポリス(都會海逸酒店)はクリスが5月の演唱會時期に宿泊していたホテルで、廣州への直通列車の始発駅のホンハム駅の目の前にあるので、とっても便利だった。長期滞在ができるホテルで、狭いけれど、各部屋がベッドルームとリビングに分かれていて、しかもキッチンがある。キッチンには冷蔵庫、電子レンジ、鍋、フライパン、包丁、まな板、4人分の食器(コーヒーカップ、スプーン、フォーク、ナイフ、皿など)が揃っていた。リビングにはソファーの他にダイニングテーブルと椅子もあった。私自身はあまり気にしていないけど、バスタブがないのが欠点といえば欠点かも。クリスが泊まった部屋にもシャワーしかなかったのだろうか?バスタブが欲しいと思うのは風呂好きの日本人だけかもしれないけど。


<12月18日(土)>
いつもなら高いのでホテルで食事することはないけど、ここのカフェはクリスが演唱會の打ち上げで使ったところだったので、私も利用したいと思い、朝食をここで取ることにしました(マジで高かった!)。今回の旅で一番のぜいたくだったかも。まあ、広州に行く列車の時間もあり、あまりホテルから離れたくないというのもあったのだけど。
食事を済まし、最低限の荷物だけを手に駅に向かった。今回列車を利用することにしたのは、時間が正確だし、早いし、イミグレ手続きも簡単だからです。バスの旅も悪くないし、当然安いけれど、安全性と利便性で列車を選択しました。

ホンハム駅で友人と待ち合わせ。改札前に香港観光局のアンケート調査にひっかかってしまった。列車の時間に間に合ったからいいけどね。
広州には10数年前に来たことはあるけど、あまりにも昔ですっかり忘れてしまいました。出発前から知り合いからは治安があまりよくないから気をつけるように言われたし、今回香港でも会う人会う人みんなに言われた。
友人とは席が分かれてしまったけど、途中の停車駅(東莞駅)を過ぎてから友人のいる席へ移動。同じ料金だというのに、彼女の車両の座席の方が豪華。何で?
広州東駅からタクシーでホテルへ。私の北京語の発音が悪かったらしく、すぐにはわかってもらえなかったけど、最後に「私の発音が悪かったかしら?」と運転手に聞いたら、ホテルの名前を復唱して、「ここがちょっと違ったんだよ」とにっこり笑って指導してくれた。
タクシーを降りると、入り口の目の前に香港ファンの友人が立っていた。彼女たち(6〜7人いたかな)もちょうど到着したところらしい。このホテルは会場になる天河体育館からも広州東駅からも近いということで選んだけど、やはり中国は広かった。地図で見て思っていたよりも距離はあり、ひとまず下見がてらに歩いて体育館に行ったけど、30分近くかかってしまった(ホテルからまっすぐ1本道なんだけど)。

友人からのミッションもあり、入り待ちするつもりで3時前に会場に向かったけど、すでにクリスは会場入りし、リハーサルをしていた。天河体育館がある敷地には巨大な天河体育場があった。上海でも同じように体育場と体育館が隣接してました。体育場は野外のスタジアムで数万人収容らしい。
広場では警察官による市民交流のための(?)イベントが行われていた。白バイも展示されていて、自由に触っても良いみたいだったので、座って記念撮影してきました。私たちが撮ったら周りにいた親子連れも子供にせがまれてました。

だんだんお腹も空いてきたけど、近くに店はなく、歩いてる途中で見つけた、さんざしの実(りんご飴みたいにしたもの)を買って食べました。開店したばかりの百佳(park'n'shop)メガストアに行けば何かあるだろうと思ったけど、本当に巨大な店でうろうろしてるうちに、チケット受け取りの時間が迫ってきたので、買い物をしてる友人を置いて、一人でホテルに戻りました。ロビーでチケット引き取りをすることになっていたけど、チケットはまだスタッフから受け取れなかったから、7時すぎから会場前で手渡すということだった。会場前のチケット売り場でゲットしたコンサートのチラシを見せて自慢すると、みんなは「どこにあるの?誰でももらえるの?余分にはないの?」と興奮。実は会場前で作業をしていたスタッフにポスターをねだってしまった私は、たくさんの香港ファンの前でそれを披露する勇気はなかった。

友人の帰りを待ちつつ、しばし部屋で休憩。空腹で行き倒れそうだった友人は戻る途中で甘栗を買ってきてくれたので、それで空腹をしのいでいた。(サバイバルか?)今回、チケットの手配をしてくれた友人二人におみやげを渡しに彼女たちの部屋へ。すると部屋に大きなポスター(ビニールコーティングされたもの)を広げている。何かと思えば、ファンが開いた誕生日パーティ(クリス本人はいなかったけど)の時に出席者にサインをしてもらったもの。今回廣州演唱會に参加したファンのサインも付け加えるということで、私もサイン。これは終演後クリスに手渡すそうです。

あまりに歩き疲れてしまった私たちは今度は会場へはタクシーで向かった。「体育館」という単語の広東語は香港で何度も言ってるのでばっちり通じた。会場前では他の香港ファンの友人たちにも再会。チケットを受け取り、いざ会場へ。集客は思ったほどでなくちょっとショックでした。席に着いて友だちとおしゃべりをしていると、前の列の子たちがそわそわ。日本語を聞いて私たちが日本人だとわかったらしく、「ミヨコ?」と聞かれ、「ミチヨ」と答えると、私のことを掲示板か何かで知っていたらしく、会えたことを喜んでくれた。一緒に写真を撮ったりとしばし交流。

演唱會はゲストが無く、クリスの歌に集中できたいいものでした。舞台の構成、選曲、衣装デザインなどほとんどをクリスが自ら担当。「他人任せではなく、自分の手で作り上げることで自分をもっと表現したい」という思いで、全てをやったようです。レポートはこちら

演唱會の後、打ち上げがあるホテルへみんなで向かいました。ここはクリス以下香港からのスタッフ&出演者が宿泊してるホテルです(亜州国際酒店)。ロビーで待つこと約30分。衣装からラフな格好に着替え、キャップ帽をかぶり、なんとファンが作った「クリスジャンパー」(私も持ってる!)を着て登場!嬉しいね。3〜40人ぐらいのファンに取り囲まれるクリス。ファンが一斉に声をかけると「シーッ」と口元に指を当てて静かにするようにジェスチャー。
私はすぐに用意してきた1か月遅れの誕生日プレゼントを渡す。そして友人からのミッションを遂行するにはこのチャンスしかないと焦っていたけど、
多くのファンに取り囲まれているクリスになかなか話しかけられない。友人の姿もどこかに紛れて見えなくなるし。そんな時アシスタントが来て、「さあ、クリスはこっち来て」と避難させ、ファンに向かって「みんな、あっちに並んで!クリスと写真を撮りましょう」とクリスをファンの渦から助け出した。
避難したクリスはちょうど私の友人の目の前に立っていた。彼女は「I came from Japan」とクリスに声をかけると、「Oh!You, too!」と答えるクリス。そのあと私がつたない広東語で一生懸命、「彼女は元々はレスリーファンなんだけど、来年ファンの集まりが日本であるから、彼女たちにメッセージをお願いしたいの」とミッションを説明すると、クリスは「えっ?!日本語じゃないといけないの?」と言うので、「広東語でいいですよ」と言うと、早速友人のビデオカメラに向き直ってカメラ目線で、メッセージを言ってくれた。その間、まわりにいたクリスファンもアシスタントもみんな静かにしていてくれた。しゃべり終わると、ファンと写真撮影。参加していない人がいたので、私はもうひとグループあるのかと待っていたら、写真撮影は1回のみだった。あらら、私はチャンスを逃してしまったわ。そのあとすたすたとエスカレーターに向かい、打ち上げ会場に向かいました。

ホテルに戻り、ホテル隣のケンタッキーで食料を買い、部屋で夕食を済ませた。今日は1日ほとんどまともに食べていなかった!部屋では撮ってきたばかりのメッセージビデオを見ては興奮してました。用事があってロビーに降りるとファンの子たちが食事に行くところだった。一人から「ありがとう」とお礼を言われた。「何で?こっちこそチケットの手配してくれてありがとう」と答えると、彼女は「わざわざ日本から広州まで来て、クリスに誠意を尽くしてくれているから」と言った。私はただ単にコンサートが見たいから行っただけで、大げさな考えはなかったけど。でも何だかとってもすがすがしい気分だった。翌日は朝早くて彼女たちには会えないので、ここでお別れ。


<12月19日(日)>
朝6時起きして、チェックアウトしたあと、隣のケンタッキーで朝食。さすが広州。ケンタッキーの朝食メニューにおかゆがあるのだ!なかなかのものでした。駅に向かうべく、ホテル前のタクシーの乗り込み、広東語で「火車站!」と言うと、この運転手さんは広東語がわからないらしく、「どこですか?」と北京語で聞いてきたので、もう一度北京語で言い直した。私の発音がよっぽどひどいのか、彼はわからず、「香港に行くの!」と言い、列車の切符を見せて、駅に行きたいことをアピールしたけど、やはりだめ。「後ろのタクシーに行ってくれる?」と言われた。この時点ですでに頭に来ていた私。だってホテル前に泊まったタクシーの運転手が何で駅を知らないの?信じられん!
後ろのタクシーには乗る前に確認しようと、外から運転席に向かうと、運転手は広東語で「どこ行くんだ?」と聞くので、列車の切符を見せながら「駅。広州東駅」と言ったけど、やはりわからないと言う。しょうがないので、ホテルのドア前に立っている警備員(?)に切符を見せながら事情説明。彼は「知らないなんてあり得ない」とぶつぶつ言っていた。なんだかんだやってる間に、最初の運転手が他の運転手に聞いて、駅を知ってる車を見つけてくれた。でも乗る前に「わかってる?知ってるのね?」と再度確認してから乗った。もしかしたら最初の2台は近すぎて乗車拒否のつもりで、道がわからないフリをしていただけかも?!

帰りの列車も私たちは席が離れていた。彼女の車両は静かだったらしいけど、私の乗った車両は日本人観光客のグループが乗っていて、子供たちのうるさいこと!睡眠妨害でした。今回は混んでいたので席を移動することなく、ホンハム駅まで我慢。

何となく香港に戻るとホッとする。急いで部屋に戻り、荷造り。まだ出発までに時間があったので、再度、家具店に行った。今度はテーブルを買いたい旨を伝え、「日本に買って帰るとしたら、どうなのかな?」と聞いてみた。どうやら店員のお兄さんは私を香港人だと思ったらしく「日本に移住の予定ですか?」と聞いてきた(爆)。クリスがデザインしたソファーに座ってしばしお話。とっても座り心地のいいソファーでした。実はソファーもどうですかと勧められたけど、部屋が狭いので入りませんと断りました。テーブルは別送品にすれば税はかからないらしいけど、まだ買う決心はしてないので、考慮中だということを伝えた。どうやらお兄さんは広東語をしゃべる日本人の私が不思議らしく、いろいろ聞いてきた。私も最後には実はクリスファンだということを伝え、何とか今回は家具の写真を撮らせてもらった。彼は私がクリスファンだということが意外だったらしく、「黄凱芹が好きなのか.....」とつぶやいていた。なかなかいい人だったけど、名刺をもらってくるのを忘れた。もし本当に買うことになったら、彼を訪ねて行くのがいいんだけど、次回まで彼が私のことを覚えていたらいいけど。

途中、広州への1泊の旅をしたとはいえ、列車で2時間もかからないような移動なら、東京でも少し遠めのところに出かけるのとほとんど変わらないので、さほど苦痛ではなかった。終演がもっと早い時間なら日帰りも可能な距離。今回急きょ同行者もできたし、新しく出会ったファンもいたし、一年の締めくくりにクリスの演唱會が見られて、クリスにも会えて良かった。今年もクリス三昧のいい一年だった。来年もそうありたい。
よいお年を!祝大家新年快樂!