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旅遊記

diary

[旅遊記その1 香港 2002.10.11-2002.10.13]

クリスの初めての香港コロシアムでのコンサートを見るべく香港に急きょ飛びました。
クリスにとって長年の夢である香港コロシアムでのソロコンサート。私にとっても彼の歌を生で聞くことは夢だった。

<出発まで>
9月のとある日、台湾&香港旅行から帰ってきた友人から、香港で買ってきた雑誌や新聞を見せてもらってびっくり!
そこには本当に久しぶりの『黄凱芹』の名前と顔が。
久しぶりに見る彼の顔は幾分老けた(年相応?)かにも見えましたが、一目ですぐに彼とわかりました。
友人はその時、クリスのことを知らなかったけど、あまりの私の興奮ぶりに押されてしまったかのように、後日クリスの記事を全て譲ってくれました。
家に持ち帰ってゆっくり読んでみると、な〜んと10月10日に初めての香港コロシアムでのコンサートがあるというではないですが!行きたい!でも公演日は木曜日。週末を利用して行くとしても木&金と2日休みを取らないといけない。う〜ん、どうしたものかと悩み続ける日々。

9月終わりになって、11日に追加公演があることを知る。1日だけ休めば行けるかもしれない!
何だか光りが射してきた気分。それでも経済的にかなり厳しい状態。でもこの機会を逃したら2度とクリスのコンサートなんて見れないかもしれない。そう思うと我慢できなくなってきた。

10月に入り、友人たちと食事をしていた時に、クリスのコンサートのことを話すと、皆から「行くべき」だと背中を押された。その帰り道、旅行会社に立ち寄ってみた。ちょうど公演がある時期は日本は連休、それにすでに1週間を切っていた。私は飛行機の席が取れないことを確認して、諦めるために旅行社に立ち寄ったつもりだったのに、思ったよりも安い航空券があり、しかも席も取れるという。これはやはり『行くべき』だということか。
でもまだ会社から休暇の許可も取っていない。泊まるところだって決めないといけない。旅行社にはキャンセル料が発生しない形で、翌日の昼までを条件に仮予約させてもらった。帰宅後、早速社長に電話をし、休みの許可をもらう。

友人に決心したことを話すと、ネットでもっと安い航空券があることを教えてくれた。そこにも問い合わせのメールを入れて、翌日の返事を待つ。連休前の金曜日の午前便だというのに5万円で航空券が買えてしまった。駐在で香港に住んでいる学生時代の友人の家に泊めてもらうことにし、香港人の友人にはコンサートのチケットを買っておいてもらうように頼んだ。1人だったおかげで、公演の4日前だというのに、前から7列目の席が取れた!
いつも旅行の手配が遅い私だけど、さすがに出発前たった5日間で全部手配をしたのは初めて。さあ、いざ出発!

<10月11日>
朝4時半起きして成田空港に向かう。友人からもらったクリスの記事を何度も読み、アルバムのジャケットでしか知らなかった彼の現在の顔を何度も眺める。今まで彼の動く姿などほとんど見たことのなかった私にはいったいどんなコンサートになるのか全く予想もつかず、それだけにすごく緊張していた。

予定通りに香港の空港に降り立つ。急いで友人宅に向かい、挨拶もそこそこに外出。銀行で両替を済ませ、その足ですぐにコロシアムの楽屋口に向かう。平日のせいなのか、寂しく1人で入り待ちをしてると、10分ぐらいして、ぱらぱらと2人の女の子が来た。
「クリスを待ってるの?」と聞かれうなずく私。どうやらその2人もそれぞれ1人で来たらしい。私に声をかけてきた子は3時ぐらいから待っていたという。この時すでに4時50分ぐらいだったと思う。今度は2人でもう1人の子のところに行き、「クリスを待ってるの?一緒に待ちましょう」と声をかけ、ちょっと(かなり?)寂しいけど3人で待つことにした。日本にもちゃんとファンがいるといるんだよということを知らせたくて、待っている間に「実はたった今、日本から来たの」などと話をしていた。

5時15分ぐらいだろうか、1台のワゴン車が楽屋口に到着した。まさかクリス?と思いつつ、何せ生で本人を見たことがない私にはよくわからなかった。でもキャップ帽をかぶり、長そでのTシャツを着た男性が降りてきた。やっぱりクリス?と思いながら、横にいる2人の香港人を見ると、彼女たちも半信半疑の様子だった。そのうち1人が「あ〜入っちゃった!」と言ったので、「えっ?彼なの?クリスなの?」と驚いて聞いた私。でもその時はもう遅くクリスは楽屋口に消えてしまっていた。あっという間のことだったので、私は後ろ姿を見送っただけで、写真を撮る暇さえなかった。
3人してため息をついていると、1人の子の友だちがやってきた。
「えっ?!もう入っちゃったの?何で大声で呼び止めなかったの?」と3人とも怒られてしまった。(^^;)

この遅れてやってきた彼女とここで知り合ったことがのちに私に大いなる幸運をもたらすことになるとはこの時は思いもしなかった。この時、彼女から前日の公演の曲目表を作ったからメールで送ろうかと言われて、アドレス交換をしただけだった。でも別れる時に彼女は「有縁、再見!(縁があったらまたね!)」と言い残していった。彼女たちはそれぞれに帰ってしまったけど、私はチケットを買ってくれた友人との約束までまだ時間があったし、もれ聞こえてくるリハーサルの音を聞いていたかった。それにもしかしてそのうち出てくるかもしれないと淡い期待を持ちつつ1人で待つことにした。

5時半すぎになると、1人の男性ファンが来た。「クリスを待ってるの?」と聞かれ、「そうだけど、もう彼は入ってしまったよ」と教えてあげると、「何だ、サインが欲しかったのになあ」としきりに悔しがっていました。楽屋口に立っていたセキュリティのお兄さんを呼んで、用意してきた手紙とプレゼントを渡してもらうようにお願いをしたのだけど、「そのうち出てくるかもしれないから、自分で渡しなさい」と断られてしまった。しかたなく時々男性ファンと話しつつ6時半まで待っていた。友人との約束の時間だ。もう一度セキュリティのお兄さんを呼んで、まだ出てこないのかと聞いてみた。
彼は親切にも「聞いてきてあげる」と言って本当に中に入って行った。戻ってくると「彼はまだ忙しいみたいだ。もう少し待ってみたらいいよ」と言うので、友人に待ち合わせに遅れることを連絡した。

相変わらずリハーサルをしている音が聞こえる。この分だとなかなか出てきそうにない。時計の針も7時を回ったので、もうこれ以上は友人を待たせるわけにもいかないし、仕方なくセキュリティのお兄さんを三たび呼んで、手紙を渡してくれるようもう一度お願いしてみた。今度は彼は可哀想だと思ったのか、「渡すだけでいいんだね?」と何度も念を押した上で引き受けてくれた。

友人と慌ただしい食事をし、チケットを受け取ったあと、急いでまた会場に戻ると会場の外では新譜の「LONG TIME NO SEE」がポスター付きで売られていた。早速それを買い込み会場の中へ。初めての彼のコンサート、本当に緊張していた。

詳しいコンサートレポートはこちらでね!

入り待ちの時にちゃんと見れなかったので、コンサート終了後に出待ちをすることにしました。さすがに終演後なので待っている人はたくさんいました。クリスは楽屋口から出てくるとすぐには車に乗らずに、車の前に歩み出て、ファンに向かって深々と何度もおじぎ。う〜ん、確かに入りの時に見たのと同じTシャツだわ。やはりあれはクリスだったのね。ファンの間からは「行かないで〜」「いつ帰ってくるの?」と声がかかる。静かに車は去って行ってしまいました。

初めての彼のコンサート。それはそれは素晴らしいものだった。今まで見た他の香港人のコンサートとは違い、とにかく聞かせるコンサートだった。ダンサーたちとの群舞なんていうのもなくて、クリスは3時間歌いっぱなし。7年ぶりのコンサートだというのに、歌唱力も維持していたし、生で聞く歌声は本当に素晴らしかったです。本当に感動しました!

<10月12日>
到着して慌ただしくクリスのためだけに1日を過ごした前日とはうってかわって、今日は映画&買い物デー。まずは朝食を食べ、新聞を買い込んで映画館に向かうべく電車に乗った。電車の中で新聞チェック。お〜『無間道』イベントがあるらしい。これは行くしかないと思い、時間を気にしつつ映画を選ぶ。
映画が始まるまでの短い時間にCD屋に立ち寄ってみた。クリスの旧譜の「平常心」と「傳聞」を見つけて即購入。ポリグラム時代の旧譜を集めたボックスセットも見つけたけど、高かったので旺角で探してみようとその場では買わなかった。

映画は予告編が流れてすぐ映写機の故障でストップ。しばらくして復旧したけど、本編が始まって20分ぐらいでまたストップ。イベントの時間に間に合わなくなると思って、映画館の人に「時間がないので帰ります」と払い戻しをしてもらった。結局映画はほとんど見ずに出てきてしまいました。そのままイベント会場へ向かうと、エディソンと余文樂が来るということで若い子が大勢。私のようなおばさん(?)はちょっと浮いていたかも。それでも1列目の場所を何とか確保したのだけど、結局その前に大勢のマスコミが脚立に登って取材するためにイベントはほとんど見えませんでした。明星たちの姿は取材陣の隙間から覗くだけ。梁朝偉、黄秋生、陳冠希、余文楽と人気者が揃っているというのに。

私個人としては秋生が見たかった!実際に秋生以外はガードが厳しくてとても近付ける状態ではなかったです。イベント終了後、普通に歩いていた秋生に声をかけて、写真を撮らせてもらいました。映画では怖いイメージの彼ですが、素顔はとっても優しくてすてきでしたよ。「写真を撮りたいんですけど」と声をかけると、彼は「いいよ」と快く応じてくれました。早速、カメラを向けると、「あれ?一緒に撮るんじゃないの?」と彼。「でも。。」とシャッターを押してくれる人がいなくて困っていると、彼は自分のアシスタントを呼んで「お〜い!写真を撮ってくれ!」と頼んでくれました。彼は私に向かって「あなたは日本人ですか?」ととてもきれいな日本語で尋ねました。いったいどこで日本語を習ったんでしょうかね。
無事にツーショット写真を撮りおえ、「日本でたくさんのファンがあなたのこと待ってますよ」と言うと、「お〜そうか。じゃあ、またね」と彼は笑顔で手を振って帰って行きました。

このあとも自分と友人に頼まれた買物をひたすら続けて1日が終わってしまいました。あの7枚組のボックスセットは旺角ではどこの店でも売り切れで結局買うことができなかった。やはり香港では見つけた時にすぐに買わないとだめなんだわ。あ〜後悔!
旺角では10日のコンサートの生写真を見つけて大はしゃぎ。クリスの生写真が売られているなんて想像もしていなかったから。でもすでに売れ残りって感じでした。いい写真はだいぶ買われてしまっていた様子です。ここも早く来ないとだめみたい。

<10月13日>
慌ただしい香港の旅の中で、この日は泊めてもらった友人夫妻と一緒に飲茶しただけのゆったりとした時間を過ごした。買物も終わったし、ちょっとつっ走り過ぎて疲れてしまったみたい。それでも空港では新聞を買い込み、搭乗時間までじっくり眺めていました。というのも自分が見に行った日のコンサートのことが出ているから。見ていた時にはわからなかったことが新聞のおかげでいろいろ発見できて良かったです。コンサートの最後に男泣きしてしまったクリスの写真も大きく出てました。帰りの飛行機ではコンサートの余韻にひたすら浸ってました♪

新聞には2日間とも大入り満員で、内容的にも好評だったので11月に追加公演をやりたいとプロモーターが言っていると書いてあったけど、当のクリスは「まずは僕は家族と旅行に行ってゆっくりしたいよ。追加公演のことはまだ正式に聞いてないし、プロモーターが言ってるだけでまだわからないよ」とのことでした。本当にまたやってくれたらいいのだけど。
有縁、再見!