冥王神話 NEXT DIMENSION
「Part70 サマエルの毒」ツッコミ&感想

(2015年12月10日発売・週刊少年チャンピオン2+3号掲載)



(注意)
このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。





■論点その1:もはや蛇遣座がアベルさんと一切関係なさそうな件について!


 つまりツッコミ人の数年ごしの仮説は、ものの見事に外れたようです!
 ウェーイ!(笑)

 えー、御大の連載がほぼ1年おき、私のサイト更新もほぼ1年おきという奇跡のコラボが生じた結果、なんかこう気づけば2年ごしの答え合わせになったりしてるんですが(バカな)、Part68の感想にてツッコミ人は2つの予想を立てておりました。

 1つ目は、「ちょっと前に死んだ蛇遣座じゃない星座の聖闘士が、いま蛇遣座として復活してきたのではないか」という仮説。
 そして2つ目は、「その死んだ聖闘士とは、アベルさんではないか」という仮説です。

 だがしかし!

 今回のPart70で、冒頭1コマ目の最初から明らかになった事実!その死んだ聖闘士の名前は「オデッセウス」だった!アベルとかもう全然カスりもしてないっぽい!ツッコミ人としては、いきなりゴミクズと化した手元のマイ馬券を、ビリビリに破いて花吹雪にする展開です!(爆笑)
 でもそれが逆にものすごく面白かったです。御大の掌の上で踊るの、めちゃめちゃ楽しいです。だってこの漫画、毎回必ずこちらの予想の斜め45度上からキリモミ回転で攻めて来るんですよ!?すごくないですか!?ええーっ、そっちかー!そっちから来るのかー!ゴールキーパー完全に逆を突かれたー!いいぞもっとやれー!次は止めてやるー!

 というわけで続きがめちゃめちゃ気になります。次はどんな角度からシュートが来るんだろう。ワックワク!

 ……しかしマジメな話、「オデッセウス」といえば、映画「天界編」でアポロン配下の天闘士として登場した敵キャラの名前。まさか今回の蛇遣座も、正体は天闘士だったりするのだろうか(ちょうどカノンがシードラゴンとジェミニを兼ねていたみたいに)。それとも今回のオデッセウスさんは、天闘士とは何の関係もないのだろうか。もし仮に何の関係もなかった場合、今後の原作者の脳内を推理する資料としては、映画「天界編」は一切無視するべきなのだろうか。
 ……地味に気になる。




■論点その2:オデッセウスさんについて開示された数々の新情報について


 今回のPart70ではずいぶんと色んな基礎情報が新たに開示されました。ここでは自分用の整理メモも兼ねて、判明した限りで箇条書きにしてみます。


(1)どうやらオデッセウスさんは、死んだ時点で既に蛇遣座の聖闘士だったっぽい。

 シオンが生前のオデッセウスさんのことを指して「その蛇遣座の聖闘士が」と言っているので、たぶんこれ、オデッセウスさんはもとから蛇遣座だったってことですよね。ツッコミ人の予想、ここでも大外れです。

 しかし、そうなると、ものすごーく気になってくるのが、オデッセウスさんの現役時代の立場。

 「13番目の黄金聖闘士」の存在については、作中で色んな聖闘士たちが「ありえない」と否定しまくっていたので、やはり生前のオデッセウスさんがまとっていた蛇遣座は黄金聖衣ではなく、シャイナさんと同じ白銀聖衣だったという理解でいいのでしょうか。その場合、オデッセウスさんの聖衣もハイレグだったんでしょうか。ブラジャーは付いていたんでしょうか。オデッセウスさんの聖衣の露出度は、いったいどのくらいのもんだったんでしょうか。それとも聖衣がハイレグでブラジャー付きなのは持ち主が女性の時だけで、男性の聖闘士の場合はそれに合わせてデザインも変わるんでしょうか。

 あるいはオデッセウスさんがまとっていた蛇遣座の聖衣は、黄金・白銀・青銅のどれにも当てはまらないような、別カテゴリーの聖衣だったりしたんでしょうか。もしそうならすごく面白そう。


(2)オデッセウスさんは非常に強い「医力」を持っていた。

 新出単語の「医力」とは、たぶん強大な小宇宙による治癒能力とか、そういう感じのものだと推察します。オデッセウスさんはその「医力」によって、「多くの聖闘士の怪我や病気を治し命さえも救った」らしい。なるほど。

 確かに聖域って修業だけで死にそうな目に合うし、ガチ戦闘時には毎回死にかけてるし、グラード財団の病院も使えない状態で、いったい従来の聖域は治療・快復関係をどうやって回してきてたんだろうって、個人的には以前からものすごく疑問に思っていたのですが、オデッセウスさんのような優秀な医療担当役の人がいたと考えれば非常に納得できます。謎はすべて解けた!
 シオンがヘビから「お前も救われたことは一度や二度ではあるまい」と言われているのも、おそらく修業時代の怪我とか病気とかそういう関係でお世話になったんじゃなかろうか。(←これまでのNDの描写から、シオンは聖域で修業していたっぽいので)

 しかしそうなると地味に気になってくるのは、現代の聖域にはそういう医療担当者に関する描写が一切ない点です。なにせ十二宮編で大怪我した青銅4人が、どう見ても一刻を争うような重傷なのに、わざわざ日本のグラード財団経営の病院まで運びこまれたという始末。……現代の聖域の医療レベル、どんだけ心許ないんだよ!(笑)

 もしかすると、もともと聖域には神話の時代から受け継がれてきた医療技術があったんだけど、オデッセウスさんの代でその継承が途絶えてしまったんでしょうか。実は他にも失われた神話の時代からの技術なんかが、けっこうあったりするのでしょうか。もしそうなら面白そうだな。古代ロマンが非常に熱いな。(←ジャンプ連載時にはまだ御大が設定を思いついてなかっただけ、というツッコミは無しの方向で・笑)


(3)オデッセウスさんは88の聖闘士の中で最強と言われていた。

 えええー。これは割と意外です。だって今までの文脈的に、生前のオデッセウスさんは黄金聖闘士ではなかったとしか思えないのに、「最強」ってどういうことなんだろう。まさか本当に黄金聖闘士よりも強かったっていう意味なんだろうか。でもそれだと、オデッセウスさんと十二星座が同じ生まれの黄金聖闘士の肩身があまりにもせまくなりすぎるから、ちょっとイヤだなあ。(笑)

 それともまさかオデッセウスさんは、戦闘能力とは違うところが最強だったのだろうか。例えば呪いの力が最強とか。怨念パワーが最強とか。ふむ、そう考えればPart68で過剰なまでに蛇を恐れていたデストールさんの様子も説明がつくぞ。(えええー)

 いや、それとも案外、「聖闘士は全員、治療代の借りが多すぎて、オデッセウスに頭が上がらない」という意味での「最強」なのかもしれないぞ。そう、聖域の人びとは全員、オデッセウスへの借金で首が回らない!黄金聖闘士の家計は火の車!オデッセウス殺害事件の、犯人はあいつだ!(えええええー)

 ……いやでも黄金聖闘士なんて借金くらい平気で踏み倒しそうなヤツばっかりだしなあ。例えばアベルさんとかアベルさんとかアベルさんとか。

 ※マジメな考察は後述いたしますので悪しからず(笑)


(4)オデッセウスさんは、神話の時代の十三番目の黄金聖闘士「アスクレピオス」の生まれ変わりと言われていた

 そしてドサクサにまぎれて今回初めて明かされた新事実。
 神話の時代の十三番目の黄金聖闘士の名前は、「アスクレピオス」だったそうです。

 まさにリアル蛇遣座の神話の主人公そのままの、ど直球のドンピシャのネーミング。十三番目の黄金聖闘士の詳細設定はPart55でも語られましたが、名前までアスクレピオスとなってくると、本当に死者を生き返らせることができたんじゃないか?という疑惑が、個人的にはますます高まります。(Part55のツッコミ参照)

 そしてそんな人の「生まれ変わり」と言われてしまったオデッセウスさん。

 Part68でオデッセウスさんは「聖域でただひとり神と呼ばれた男」と言われているので、そこから考えると、もしかしたらオデッセウスさんのほうも、かつての黄金聖闘士アスクレピオスと同様に、死者を生き返らせてしまった経験があるのではないか。(詳しくは後述)

 もし仮にそうなら、たとえ仮にオデッセウスさん自身が黄金聖闘士ではなかったとしても、確かにある意味「最強」です。「最強」の二つ名も実に納得です。だって死者を生き返らせるだなんて、それこそ「神」の領域そのものだもの。

 とりあえず個人的には、今回のこの新設定の開示によって、「神話の時代の13番目の黄金聖闘士(アスクレピオス)には死者復活系の能力があったのではないか」という疑念(≒妄想)を、ますます強めておる次第です。

 ま、次シーズンのND読んだら「全然そんなことはなかったああああ!」ってなる可能性も9割くらいありそうだけどな!笑




■論点その3:妄想が先走りしまくっていることは重々承知ながら、聖闘士星矢における「○○の生まれ変わり」という言い回しの意味を深読みしてみた


 それはそうと、「○○の生まれ変わりと言われた男」って、なんかどっかで聞いたことのある言い回しだなあ。
 ……と思ってよく考えてみたら、そーいや現代の十二宮には「ブッダの生まれ変わりと言われた男」がいたのですよね。思いっきり。(笑)

 という次第にて、ここらで少しマジメに考えてみた。

 聖闘士星矢では、作中で「最強」と呼ばれる人物は、なにげにかなり大量に出てくるのですが(笑)、実は過去の偉人の生まれ変わりと呼ばれる人間は、あまり多くありません。現状、思いつくのはシャカとオデッセウスくらいです。(それぞれ、ブッダとアスクレピオスの生まれ変わり)

 しかし、単純にロジカルに考えたら、例えばサガとかカインさんとかの強さを表現するのに、「○○の生まれ変わり」と言ったってよかったはずです。あるいはアイオロスの勇気とか正義感とかを褒めたたえるのに、「○○の生まれ変わり」っていう表現を使ったってよかった。

 でも実際の作中には、そういう言い回しは一切、出てこないのです。

 そうである以上、ここでひとつの疑問が生まれざるをえません。
 聖闘士星矢において、「生まれ変わり」とはいったい何なのか。

 「生まれ変わり」という言葉によって何らかの特別感が表現されるとき、言及されるのは、なぜ他でもないブッダとアスクレピオスなのか。どうして「ヘラクレスの生まれ変わり」や「アキレウスの生まれ変わり」や「テセウスの生まれ変わり」等々は、出てこないのか。古今東西たくさんの英雄や聖人の中から、とりわけブッダとアスクレピオスだけが、「生まれ変わってきた者」として選ばれたのは何故なのか。

 ツッコミ人の結論(≒妄想)を先に申し述べますと、おそらくその答えは、「死をコントロールする特殊能力」だと思います。

 現実のブッダもアスクレピオスも、「神と人の境界に足を踏み入れてしまった人」だった。ブッダは「死」を超越したし、ギリシャ神話のアスクレピオス(NDとは関係ないほう)は、「死者を生き返らせた人」だった。
 NDのアスクレピオスのほうは、能力の詳細が未だ不明ですが、先述のようにその名前からは「死者を復活させる能力」が強烈に示唆されているように思います。

 では、そんな彼らの「生まれ変わり」とは、どんな特徴を持つ人びとなのか。

 まず「ブッダの生まれ変わり」と言われたシャカは、エイトセンシズに目覚め、「死んでも死なない」術を身につけていた。
 であるならば、もう一方の「生まれ変わり」であるオデッセウスもまた同じように、何らかの意味で「死をコントロールする能力」を持っているのではないか。そしてそれはたぶん彼の「医力」がらみであるのだろうから、おそらく「死者を生き返らせる能力」である可能性は高いのではないか。

 ここからは完全にツッコミ人の直感(という名の妄想)になりますが、もしかすると『聖闘士星矢』の世界において何よりも一番に特別扱い・特殊扱いされるのは、「強さ」でも「勇敢さ」でも「人格」でも「不敗神話」でもなくて、「死をコントロールする能力」なのかもしれません。

 なぜならそれこそが、神と人とのあいだを隔てる、最も決定的で絶望的な壁だから。

 いちおう聖闘士たちの中には、「強い」ヤツなら腐るほどいる。「勇敢」なヤツだって売るほどいる。しかし戦闘能力的な意味でいくら強くても、それは究極的には「強い聖闘士」「強い人間」にしかなりえない。ただひとつ、神のように死をコントロールできるようになった瞬間にのみ、その人物は「境界線を踏み越えてアッチ側の領域に行っちゃったヤツ」っていう扱いになるんじゃなかろうか。
 なぜなら、それはもはや神の領域だから。
 だからこそ現代の聖闘士たちは、サガでもなくアイオロスでもなくその他の黄金聖闘士たちでもなく、他でもないシャカのことだけを、「神に最も近い男」と呼んだのだろう。

 神に仕え、神と戦い、神が身近な人々にとって、他でもなく一番重要なのは、たぶん「神と人の境界線はどこにあるのか」ということなのかもしれない。
 今回のNDの描写から、ツッコミ人はそんなことを想像(≒妄想)しました。

 なので、たぶんオデッセウスさんについて今回出てきた「最強と言われた」という設定や、またPart68で出てきた「聖域でただひとり神と呼ばれた男」という設定は、戦闘能力的な意味での序列とか、あるいは人格的な意味での優劣とか、そういうものではなく、ピンポイントに「死をコントロールする能力」として読み解くのが、一番正確なんじゃないかなあって、そんなふうに私は思いました。まる。

 ……しかし死者を生き返らせる能力といえば、まさに冥王ハーデスの管轄ですよねえ。ここで俄然、タイトルの「冥王神話」が気になってきます。もしかしてハーデスと蛇遣座との間には浅からぬ因縁があるのではないか。まさに他でもない、「死者の復活」にからんだ事情で。

 そうだとすれば、ハーデス軍に寝返った水鏡先生が、「十三番目の黄金聖闘士」の事情に、妙に詳しかったのも納得です。ていうかぶっちゃけ水清くんってオデッセウスさんの力で既に生き返ってたりしてな。(←だってPart29の水鏡先生の言動、めちゃめちゃ意味深だったし……)

 ことによるとオデッセウスさんの復活そのものが、ハーデスの仕業なのかもしれません。いやあ、夢と妄想が広がりますね、冥王神話!

 ※っていうこれらのツッコミ人の妄想すべてが、次シーズンのNDの冒頭の1コマ目で即刻根底からひっくり返されるという可能性もあるんですけど!ウワーッハハハ!(笑)




■論点その4:カルディナーレさんいきなりどうしたんだよ!(爆笑)


 さて、既に十分長くなってしまったPart70の感想ですが、これ以外にももうひとつ、絶対に忘れてはならない重大な論点があります。

 そう、それはカルディナーレさん!

 この地上に生きとし生けるすべてのNDファンにとって、ある意味では「蛇遣座のオデッセウス」情報と並ぶレベルの衝撃展開だったのではないでしょうか!
 というか、煩悩にまみれた私情をすべてぶちまけさせていただくならば、ぶっちゃけツッコミ人、Part70の読了直後はあまりにもカルディナーレさんのことで頭がいっぱいすぎて、オデッセウスとか蛇遣座とかもう完全にどっかブッ飛んでたよ!ごめんねオデッセウスさん!(爆笑)

 で、それでだ。
 カルディナーレさんだ。
 何はともあれ、カルディナーレさんだ。

 まず個人的に何よりも叫びたいのは、いったいカルディナーレさんはこんなにも急にどうしてしまったのかという点だ。

 「わたしもやっと目が覚めた この子が真のアテナだと確信したのだ」

 ……いや、何よりもまずね。カルディナーレさんが一世一代のドヤ顔でカッコつけながら、この決めセリフをドヤァァァ!って披露した瞬間のね。

 シジマの顔がね。(悶絶)

 どっからどう見ても絶対この顔、カルディナーレさんの言うこと信じてないよね!「絶対信用できねえ!」っていう彼の心の絶叫が、130デシベルくらいの大音量で、この表情のなかにはっきりと具現化されてるよね!(←ほとんど戦闘機レベルの騒音)
 しかもこのシジマさん、自分の疑いの感情を隠そうという気すら一切ないよね!あまつさえ、カルディナーレさんに対して若干ドン引きしてる感すらあるよね!でもそれもしょうがないよね!これまでのシジマさんの立場からしたら、今さらこんなこと言われても、「何いってんだコイツ突然!」としか思えませんよね!わかるよ!シジマさん!(笑)

 というわけで、ツッコミ人はシジマさんのこの表情だけで軽くどんぶりメシ100杯くらい楽しめました!ウワーッハハハ!

 しかしまあ個人的には、「静寂なる男」にポーカーフェイスの欠片も残らないこんな表情をさせてしまったカルディナーレさんは、それだけでもう100年分くらいのドヤ顔していいんじゃないかとも思うのですが。


 さて次に、ツッコミ人が丸々一昼夜ほど飲まず食わずでカルディナーレさんをひたすらに問いつめたいと思うのは、おまえの行動原理はいったい何なのだという点です!(爆笑)

 そもそも「この子が真のアテナだと確信した」って、今かよ!遅いよ!いったい何がきっかけなんだよ!まさかダガーローズ眼球寸止め事件のせいかよ!それとも迷宮内で気絶したカルディナーレさんの体からアリアドネの糸を引きちぎらないでいてくれた件を恩に着たのかよ!でもどっちの件よりも以前に、あんた思いっきりその赤ん坊から強烈な幻惑をほどこされて、完全に引っかかってすっかり動揺してただろ!しかもその赤ん坊が処女宮の水鏡先生に強大な癒しパワーを送ってた時だって、あんた思いっきり目の前にいただろ!気づけよ!そん時に気づけよ!

 つーか、だいたいカルディナーレさんはその子が真のアテナなのかどうなのかってことを、一体いつから疑ってたっていうんだよ!確かにPart61ではちらっとそれっぽい言動してたけど、でもあんたPart23とか最初の頃から、ずっとその赤ん坊のことを「アテナ」って呼び続けてたろ!それとも「アテナ」とは呼びつつも、本心では「偽者じゃないか」って思ってたっていうのかよ!それならそうと早く言ってよ!ツッコミ人ぜんぜんわからないよ!カルディナーレさんの疑いポイントと確信ポイントが全然わからないよ!

 そして最後に、何よりも徹底的に問いつめたいんだけど、そもそもカルディナーレさんは「死ぬのがイヤでハーデス軍に寝返った」んじゃなかったのかよ!なんで今さら自分の命と引き換えにアテナとシジマを守ってんだよ!仮に「その子がアテナだと確信した」んだとしても、「死ぬのがイヤ」なほうの問題はぜんぜん解決されてないだろ!それともまさか最初から「死ぬのがイヤで裏切った」っていう供述そのものがウソだったのかよ!単なる建前だったのかよ!カルディナーレさん一流の婉曲表現だったのかよ!シジマも以蔵もオックスも教皇も全員その子がアテナだってマジメに信じて思いっきり右往左往してたから、今さら「偽者じゃないの」って言い出すのが気の毒すぎて、それでそういうひねくれた婉曲表現になったとでもいうのかよ!ええい!わかりづらいだろ!こちとら「死ぬのがイヤな人間がいったいなぜ聖闘士になろうと思ったのか」という巨大な社会問題に、Part23の頃からかれこれ6年間も取り組みつづけてきたんだぞ!ええい!返せ!この6年間にわたってツッコミ人が費やしてきた無駄な研究時間を返せ!(大爆笑)

 ――という具合にまあ、巨大な論点は数あれど、カルディナーレさんについて本気で考え尽くしたところ、最終的にツッコミ人は以下の悟りを得ました。そして、それによって、今回のカルディナーレさんの言動のすべてを納得することができました。

 ビコーズ、なぜなら、それは、カルディナーレさんだから。

 おそらくNDにおけるカルディナーレさんとは、人間そのものの謎や矛盾を一身に背負った存在!例えばシジマを殺そうとして執拗にストーカーしながらもその言動からはどう考えてもおまえシジマのこと大好きだろとしか思えない、そのオセロのような白黒の共存と反転こそは、カルディナーレさんの魅力の真骨頂!そこには人間の不条理さがあますところなく表現されつくしている!たぶん!知らんけど!たぶん!

 ゆえに、読者にとってカルディナーレさんの行動が一見わかりにくいように思えても、気にする必要は全くありません!
 なぜならば、それこそがまさにカルディナーレさんなのだから!

 ドヤ顔でたった一言発しただけで読者を諦めさせることのできる、もとい納得させることのできる、そんなカルディナーレさんは、実に魅力的かつ稀有なキャラクターだと思います。うん、もう本当にわけがわかんないよ、カルディナーレさん!一見クールなくせにウッカリポンコツで面白ヘンで支離滅裂なカルディナーレさん、最高だよ!素敵だよ!大好きだよ!ウワーッハハハハハ!

 ……しかしマジメな話、今回のPart70の内容をふまえたうえで今までの話をよくよく整理しなおしてみたら、これ、カルディナーレさんのすべての言動のなかでただひとつ一貫してるのは、「行動原理がすべてシジマがらみ」ってところだけなんだけど、いいのかそれで。本当にいいのか。(私はいいけど)




■論点その5:今明かされたデモンローズの詳細設定について!


 それからもうひとつ、個人的にものすごく盛り上がったのが、今回の連載で初めて明かされた、魔宮薔薇(デモンローズ)の「出し入れ」の仕組みです。まさか連載25年目にして判明するなんて!すげー!

 というのも、これまでのNDや原作の描写を見る限りでは、双魚宮から教皇の間までの道にある魔宮薔薇のセキュリティシステムは、はたして平常時も戦闘時も常にオンになっているものなのか、それともオンになっているのは戦いの時だけなのか、はっきり示されたことが一度もなかったのでした。

 その結果、ツッコミ人の胸中で長年くすぶりつづけることとなった、巨大な疑問。すなわち、「それじゃあ味方はいったいどうやって双魚宮から教皇の間まで移動しているんだよ問題」です。

 例えば「あのペガサスは途上で息たえる!」(アフロディーテさん談)とか、「魔宮薔薇の恐怖が待ちかまえています もはや追うまでもなく息絶えることでしょう」(カルディナーレさん談)とか、うんまあそりゃあね、敵の侵入を防ぐぶんには別にそれでいいんだけどね。(そしてここのアフロディーテのセリフ回しはそりゃもうメチャクチャにカッコよくて大好きなんだけどね!←私情)

 でも、それじゃ味方は途上でどうなっちゃうんだよって、やっぱりものすごく気になるじゃないですか!例えば原作の「激突!黄金聖衣の巻」でアイオリアはどうやって魔宮薔薇の階段をやりすごして教皇の間に乗りこんだのかとか、教皇の間に出入りする聖闘士や雑兵や伝令の皆さんは普段どのようにして魔宮薔薇の階段を通過してるのかとか、何より教皇様はロドリオ村に視察にいくたんびに魔宮薔薇の階段で死にかけてしまうのかとか、そりゃもう気になって気になって仕方がないじゃないですか!(笑)

 NDにおいても、例えばPart23ではカルディナーレさんの口からは魔宮薔薇の防御が効いていることがはっきりと語られたのに、その直前のPart20とPart21では、シジマさんとオックスさんと以蔵さんが何事もなかったかのようにアテナ神殿と十二宮の間を往復しているし、そのあたりの詳細はどうなっていたのか、地味に気になって仕方ありません。

 そんな中、晴れて明らかになった新事実。どうやら双魚宮から教皇の間につづく魔宮薔薇は、出し入れ可能であるらしい。しかもその出し入れする方法は2つあるらしい。1つ目は、魚座の黄金聖闘士が自分で出し入れする方法。そして2つ目は、魚座の黄金聖闘士の意思とは無関係に、十二宮そのものがオートで(強制的に)出し入れする方法。
 どちらにしても、魔宮薔薇が出したり引っこめたりできる(常に出しっぱなしではない)ものだということは、今回のNDの描写によって明らかに確定です。しかもシジマさんと沙織さんのセリフから見る限り、どうやら十二宮がオートで動くのはよほどの非常時で、普段は魚座の聖闘士がコントロールしてるっぽい。いやあ、すっきりしました!28年ごしの疑問が氷解したよ!つーか28年ごしって何だよ!聖闘士星矢やべえなオイ!

 あと魔宮薔薇についてもうひとつ面白かったのは、「毒を抜いたら花びらが白くなる」という衝撃の新事実でした。そして、アテナは小宇宙で魔宮薔薇を解毒できるという新設定も、まことに興味深かったです。絵的にもものすごくインパクトあったし!

 でもこれ、よく考えてみると、小宇宙の力でバラを解毒できるということは、逆にバラを有毒化するのも小宇宙の力だったりするのだろうか。毒を抜いたら魔宮薔薇が白くなるってことは、もしかして、白いバラに小宇宙をこめると、赤い魔宮薔薇になったりするんだろうか。そうだとしたら、やっぱりバラを有毒化させるのは、ピスケスの黄金聖闘士の小宇宙なんだろうか。だとしたら、これだけの量のバラを有毒化するには、かなりの小宇宙が必要だよなあ。なにげにアフロディーテさんもカルディナーレさんも滅茶苦茶すごいんじゃないか?実はあの毒バラを使った戦い方は、強大な小宇宙がないと不可能な戦い方なのかもしれないぞ。ただ単にそのへんの毒バラもってきて投げてるのかと思ったら大間違いだぞ。

 そんな次第で、アフロディーテさんとカルディナーレさんが黄金聖闘士であるという事実の確かな重みを、いま改めて私は心の底から噛みしめています。すげえ。NDすげえ。いやもしかしたら上の推理ぜんぶ私の誇大妄想かもしらんけど、とりあえずすげえ。面白え。(笑)




■論点その6:それで、カルディナーレさんって本当に死んだんですかね?


 もちろん、ラストページの煽り文句には「黄金魚…散るッ!!」って書かれてるので、編集部的には「死んだ」っていう方向で解釈してるんだろうけど、だがしかし御大の脳内と今後のNDがどうなるのかは、それとは全くの別問題なのでね。(笑)

 個人的には、Part61の水鏡先生ほど念入りかつ丁寧な描写で死んだ場合は、もう絶対に復活はありえないだろうと確信的に思います(しかも水鏡先生の場合は物語の展開的にも死ぬことに必然性がある)。
 でも今回のカルディナーレさんの場合は、割とこの後どうとでもできそうな描写だなと感じました。最後のコマをよく見たら、なにげにヘビはみんなバラバラになってるけど、カルディナーレさんは全然無傷にも見えるし。

 なのでもし今後、御大が面白そうだと思ったならば、「実はカルディナーレさんは生きてた」って展開もありうるように思います。もしそれで面白そうだと御大が考えたならば。

 で、もうあとは思いっきりツッコミ人の私情なんですけど、単純にカルディナーレさんのキャラ造形があまりにも面白すぎるので、まだまだ活躍してるところが見たいんですよ!だってあまりにもいきなりすぎるじゃないですか、カルディナーレさん!あまりにもいきなり味方になったかと思えば、あまりにもいきなり死にすぎじゃないですか!どのくらいいきなりかって、そりゃもうPart70の16ページ目で登場して、17ページ目で味方になって、21ページ目で「黄金魚散るッ!」ですよ!ねえ!味方になって死ぬまで5ページしかないってどーゆーことなんですか!ねえ!しかも敵が冥闘士ならともかく、言うに事欠いてヘビだよヘビ!冥闘士でも天闘士でも聖闘士でも神でもないばかりか、もはや名前すらないモブのヘビだよ!ねえ!カルディナーレさん!ねえ!(胸倉をつかんで揺さぶりながら以下延々と続く!)




■論点その7:覚醒した沙織さんがあまりにも最強すぎる件について


 さて、またそのいっぽうで、今回のPart70は、アテナとしての沙織さんの描写もかなり濃密でした。

 そもそもNDの沙織さんは、Part61で少女の姿になって以来、かなりえげつなく強大な力を発揮しつづけています。
 例えばカルディナーレさん渾身のダガーローズを目力ひとつで跳ね返したり(Part61参照)、しかもその際に眼球寸止めという超鬼畜サド芸を披露したりと(Part61参照)、神の力の真の意味での恐ろしさを、枚挙に暇がないほど見せつけてきてくれた、沙織さん。
 もしかすると、原作でハーデスとの聖戦を勝ち抜いたことで、沙織さんもまたアテナとして大きく成長したのかもしれません。まさに神の本領発揮って感じです。

 しかもそればかりではありません。どうやら今回、沙織さんは、カルディナーレさんの体にくっついていたアリアドネの糸に、一切手をつけることなく帰ってきたようなのです。これがもしツッコミ人だったら間違いなくカルディナーレさんの体からアリアドネの糸をブッちぎって、キレイさっぱり回収しながら、一切の痕跡を残さずに迷宮を出てきたと思うのですが、流石は沙織さん、人物の出来が違います。品格と寛容を兼ね備えている。

 そんな沙織さんの驚異的な底力は、今回もまた、健在でした。

 何よりも特筆すべきは魔宮薔薇の攻略法です。教皇の間から双魚宮まで続く一面の魔宮薔薇が、沙織さんの歩みとともに左右に割れていく様は、まるでモーセ!あるいは珍島物語!
 さらに魔宮薔薇の毒までついでのように一瞬で浄化していく様は、まさに恐るべき、神の力です。平伏!

 ……しかし今ふと冷静になってよく考えてみたら、神の力にかかれば魔宮薔薇の毒も一瞬で浄化できるって、コレ、なにげに、ハーデス(神)やポセイドン(神)を相手に魚座の黄金聖闘士がデモンローズを使うことの意味が今まさに1000%根底から否定されたような気もするんですけど、そのへん大丈夫なんだろうか……。(白目)

 いや、それとも実はデモンローズは人間専用で、もとより神様相手に使うものじゃないんだろうか。実は瞬のチェーンみたいに、ひそかに魚座の聖闘士も薔薇以外の生身の技を隠し持っていたりするんだろうか。人間相手には使わない禁断技があったりだとかするんだろうか。やばいな。魚座の戦い方について、夢と妄想が広がってゆくぞ。(←病気)




■論点その8:サマエルの毒について


 そんな史上最強の沙織さんですが、蛇遣座の御使いのヘビによる「サマエルの毒」によって瀕死となり、一気に大ピンチに陥ってしまいました。これぞ「聖闘士星矢」の王道パターン。ここらでいよいよNDの物語も佳境となってきた感があります。

 いちおう漫画のメタ的な部分でコメントするならば、仮に今の沙織さんがこのまま何の障害もなく活躍してしまうと、もう明らかにパワーバランスが崩壊して人類は誰一人として活躍できなくなってしまうので(笑)、ストーリー展開的にしょうがないというか、必然かなと思いました。そしてその必然かつ不可欠の展開のなかで、蛇遣座の「ヘビ」ってところを利用して、うまく話のつながりと説得力を持たせてきた印象です。
 つーか基本的に聖闘士星矢って、沙織さんのチート能力をいかに封印するかがカギなんだよな。少年たちの成長物語なんだから、やっぱり神に無双させちゃいかんわけで。

 しかしひとつだけ、個人的に非常に気になったのが、「サマエルの毒は誰にも解毒できぬ オデッセウス様以外はな」という、御使いのヘビの怪しげな言葉です。

 なんかシジマさんもカルディナーレさんもそのまま鵜呑みにしちゃってますけど、これ、ほんとに、正しい情報なんでしょうか。ちょっと敵の言葉を素直に信じすぎじゃないでしょうか。いや、ツッコミ人はご覧の通り非常に性格がひねくれまがった人間なので(笑)、どうしても実行犯の主張は真っ先に疑ってかかってしまうのです。

 というわけで、ここで参考のために、原作十二宮編における先例を振り返ってみましょう。

トレミー「その矢は教皇様の力をもってしなければぬくことはできないのだ」

必死で十二宮を突破して教皇の間にたどりつく星矢たち

サガ「すまないがわたし自身の力でも女神の胸にささった黄金の矢は抜くことはできないのだ」「アテナの楯こそが女神の命を救う力があるのだ」

 やっぱり実行犯の自白、大嘘でしたやん!!!

 ……とはいえ、いちおうポセイドン編のときは、ポセイドン一味の言葉通り、七本の柱を破壊すれば本当にメインブレドウィナも壊れましたので、今回のヘビの言葉も本当なのかもしれません。単にツッコミ人の性格が悪すぎるだけなのかもしれません。別に七本の柱を破壊しなくてもメインブレドウィナは壊れたかもしれないとか、そんなの私の考えすぎに決まってます。そうに違いない。たぶんきっと。

 特に、オデッセウスさんは医療関係者みたいだし、しかも蛇遣座の人間だし、ヘビの解毒が得意だという可能性は十分にあるでしょう。

 今後、蛇遣座は本当にサマエルの毒を解毒できるのか。そして仮に解毒できたとしても、頼まれたからといってホイホイと解毒してくれるのかどうか。そのへんの展開も非常に楽しみになってまいりました。




■論点その9:で、そんなことをしているうちにヒヨコ1号の汚名返上のチャンスがどんどん無くなってきてる件について!(爆笑)


 で、まあ、上述したこれらの論点の数々に比べれば極めてどうでもいい話なのですが、ここで個人的に非常に気になってきたのが、ヒヨコ1号、つまりシオンのことです。

 すでにPart69の感想(論点その3)で詳細に書いたとおり、NDのストーリー展開的に、今シーズンはヒヨコ1号が「ヒヨコ」の汚名を返上するための、最大のチャンスだと思われました。

 そう。前シーズンの展開を見た限りでは。てっきりフツーに白羊宮でシオンと蛇遣座陣営がぶつかるとばかり思っていたのに。Part68が終わった時点では。てっきり蛇遣座またはその一味が、これから白羊宮に現れるとばかり思っていたのに!

 全然そんなことはなかったぜ!(爆笑)

 しかも、今回アテナが双魚宮で瀕死となってしまい、双魚宮側のルートが物語のメインになってしまったがゆえに、なんと白羊宮のヒヨコの出番は、優先順位的な意味でも、一気に逆転!むしろ白羊宮の立地的に考えるならば、今後のヒヨコ1号は活躍の可能性から一番遠そう!まさかの!ワースト!十二等賞!

 しかも双魚宮に現れた御使いのヘビの一言が、情け容赦もなく、とどめの一撃を放っていきました!

 「間もなくこの十二宮に蛇夫宮が姿を現す そこにオデッセウス様は蘇るのだ」

 いや、「そこに」って!「そこに蘇る」って!蛇夫宮にかよ!遠いよ!白羊宮から攻めてくるんじゃねえのかよ!ヒヨコ活躍までのルートが遠いよ!ぶっちゃけ白羊宮、蛇夫宮から一番遠いよ!うわあああん!(車田泣き)

 つーか、話が蛇遣座だのなんだのかんだの広がってきている昨今において、白羊宮に釘づけになっているシオンが活躍してヒヨコの汚名を返上できるチャンスなんて、今後二度とあるのかどうか。(血涙)

 というわけで今回の結論:なんだかPart69でネタにした「ギャラクシープレイバック」の紹介文の通りに、本当になりそう。今シーズンのヒヨコ1号、全く活躍しなさそう。もはや今シーズンが全部おわって来シーズンになっても、「ギャラクシープレイバック」のヒヨコ1号の紹介文、ぜんぜん変わっていなさそう。「水鏡に敗れる」のまんま変わってなさそう。(慟哭)




■おまけ:今回のヒヨコのいいところ


 ……とまあ、けっちょんけちょんに書きましたけど、いちおう今回のヒヨコのいいところも書いておかなくては。

 個人的には、冒頭のヘビとの会話において、シオンが迷いなくきっぱりと蛇遣座側の誘いを断った点は、非常によかったと思います。なかでもポイント高かったのは以下のセリフ。

 「聖域の絶対的な神こそはアテナだ アテナがおられる限りいかにオデッセウスとて勝手な真似はできぬぞ ましてやアテナの首をとる手伝いなど誰がするものか…」

 Part68のデストールさんや童虎さんは案外このあたりのポイントで動揺していたように見えたので、ここで極めてまっとうなセリフをさらりと言ってくれたヒヨコ1号の株は、地味に上がったかもしれません。
 でも、ヒヨコがせっかく地味に株上げてるのに、なんかちょっとあまりにも演出がサラッとしすぎてて、ほとんど目立ってないのも気になります。いちおう地味に株上げてるんだけど、本当に地味。もはやヒヨコ1号がヒヨコの汚名を返上するというテーマは、御大にとってどうでもよくなってしまったのかもしrうわあなにをするやめろやめてくれうぎゃっp(略)

 あと、シオンがオデッセウスのことを、普通にタメ語で「オデッセウス」と呼んでいたところも、聖域内における聖闘士たちの対等な関係性が窺えてよかったです。そりゃ聖闘士たちみんなオデッセウスにはお世話になったのかもしれないけど、だからってオデッセウスを崇め奉るとかそういうことには普通はならないですよね。聖域内のコミュニティが健全ならば。いやあ、よかったよかった。


<完>


多分続く


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Written by T'ika /〜2016.10.24