聖域憲法・前文

起草:城戸沙織 審議:城戸沙織 採決:城戸沙織 執行:城戸沙織



 アテナは、正当に選挙された聖闘士の中の教皇を通じて行動し、アテナとアテナの聖闘士のために、厳正な選抜による各国の美形と、世界全土にわたつて城戸光政がばらまく落し種を確保し、ハーデスの野望によつて再び聖戦の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権がアテナに存することを宣言し、この憲法を断行する。そもそも教皇権力は、アテナの厳粛な信託によるものであつて、その権威はアテナに由来し、その権力はすべてアテナに帰し、その福利はアテナが残らずこれを享受する。これは聖域暗黙の了解であり、この憲法は、かかる現実に基くものである。アテナは、これに反する一切の教皇、聖闘士及び雑兵を排除する。

 アテナは、恒久の平和を念願し、聖闘士相互の関係を支配する崇高な自分を深く自覚するのであつて、アテナを愛する諸聖闘士の小宇宙と根性に信頼して、自らの安全と生存は保持しようと決意した。アテナは、地上の平和を維持し、ハーデスとポセイドン、ゼウスその他人間界を狙うあらゆる神々を地上から永遠に除去しようと努めてゐる聖域において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。アテナは、全世界の聖闘士が、ひとしく恐怖と欠乏に逃げずに立ち向かい、アテナへの愛と献身と尊敬と真心と思いやりと心遣いと絶対服従のうちに労役する義務を有することを確認する。

 アテナは、いづれの星矢ファンも、聖闘士のことのみに執着してアテナを無視してはならないのであつて、ファン道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自らのコミックスを保持し、他ファンと対等関係に立たうとする各ファンの責務であると信ずる。

 アテナは、聖域の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


《完》

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ご  め  ん  (笑)
こういうオレ様なお嬢、結構好きなんス。
やっぱり沙織さんは、「馬におなり!」でなくっちゃあ!

ええとちなみに、某極東アジアの一国家の憲法前文と比較対照して読むと、
2倍楽しめる、…かもしれません。
(なお、単純にネタであっていかなる政治的意図もありませんので、悪しからず)


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Written by T'ika, maybe in 1994 or 1995