クリスタルウォール Crystal Wall /Mu ■外見・形状 水晶の壁、という名前が美しいなと思います。牡羊座とははっきり言って何の関係もありませんが、透明な壁を水晶と呼ぶ直喩のセンスは、管理人、けっこう好みです。(実際に水晶が素材ってことはないんじゃないかと思うたぶん……だってどこから出すんだ) あのガラスのような、透明な鉱石のような不思議な質感も、ムウの雰囲気に似合っててすごく好き。なおアニメの極薄プラスチック下敷き、もしくはシャボン膜みたいな物体は、見なかったことにしていますんでよろしく。 ……しかしいつも思うのですが、はしっこはどこなんでしょうね。 ■機能・効果・特異性 防御系の技っていうのは実は、全登場人物の技の中でも意外に少なくてびっくりします。 技名がついているものでは、他には瞬のローリングディフェンスとシャカのカーンくらいではないでしょうか。それから技名は不明ですが、ミスティとバイアンがやってた、両手旋回の防御技。あと、あえて加えるならば紫龍の盾(「技」なのかは微妙だけど)。あ、フリージングコフィンを変形させて、クリスタルウォールっぽいもの作ってた某キグナスの聖闘士とかもいましたか。 でもまあ技名のついていないものを加えても、大体こんなところでしょう。 そうやって見てくると、技名までついたこういうメジャーな防御技を持っているということは、何かもうそれ自体で文化的に貴重だよねという気になります。さらに言えば、こうして並べてみると、防御系の技は純粋に防御をするのみのものが多いんだなあと改めて気づかされ、ということは防御と同時にそれが攻撃にもなってしまうこのクリスタルウォールは、中でもけっこう異色というか、転んでもただではおきないというか、使用者の職人魂を感じさせます。 とにもかくにもやっぱり、わざわざ師匠から弟子に伝えるだけあって、便利さ希少価値ともにかなり高ポイントな技だということは間違いないのではないかと。 ■位置づけ この技はシオンも童虎相手に使用しており、師匠じきじきに伝授してくれたものだということが明らかになっています。しかしその割には「この程度のものがわたしに通用するはずがあるまい」とか言ってるんだよねシオンさん……。 実際シオンも、少なくともこれだけでは童虎(しかも老人バージョン)の百龍覇をとめることはできませんでした。つまりそこそこ大半の敵には使えても、戦いのレベルがある程度以上になった時の真剣勝負には通用しない技術のようです。 まあそのある程度以上のレベルっていうのも黄金聖闘士基準なので、とんでもないレベルなんでしょうがね。じゃないとデスマスクとアフロディーテがものすごく可哀想なことになってしまいますからね…(あっ私は2人とも大好きですよ念のため!) ともかく、上記のセリフから推察するに、この技の限界は使用者の一人であるシオン自身も認識しているようです。おそらくムウにもそのあたりのことは伝わっているはず……そりゃあさすがにじきじきに教えてるんだから。 なので、シオンとムウにとってこの技は「あったら便利だが突き詰めた所では所詮小手先のもの」みたいな認識になっているんじゃないかと、個人的には思います。 (……いやほんとちゃんと主張しときますがデスマスクとアフロディーテすごく愛してますんで私は!) |