クリスタルネット Crystal Net /Mu ■外見・形状 ……蜘蛛の巣、ですな。 いやどう見てもムウの属性から見て唐突すぎるあたり、パピヨンのミューを捕獲・駆除するためにその場で(車田先生によって)発明されたとしか思えないのですが、それでも「クリスタル」という部分には、がんばって共通性を付与しようとした御大の熱き血潮を感じます。 しかし蜘蛛の巣と言えばネバネバという我々の常識からは、こうした技に対しては結構エグい形状が連想されるかと思うのですが、「クリスタル」という言葉とそれに表されるような硬質さによって、随分とスマートな名前&外見になっているんですよね。張り巡らされた糸のように細い透明な鉱石が、光をうけてきらきらと光る。唐突さと違和感はぬぐえないものの、結構見かけはキレイで好きかもしれません。 ……欲を言うと、そこに敵がひっかかっていなければもっといいんですけどね!(無理) ■機能・効果・特異性 上記のようにその唐突性から、どうもイロモノであるように見られがちな気がするこの技ですが、しかし実は何気にすごいところもあるんですたぶん(あえて青年の主張をしてみる)。 例えばほら、聖闘士数多しといえども、「モノで物理的に捕獲しその空間に固定する」系の技を持っているひとって結構いないじゃあないですか。瞬のグレートキャプチュアーくらいじゃないかなあ。あーそれと敵も入れるならあのミミズさんの緊縛プレイもね。 何がってこういう技だときっと、崖下に転落してゆく味方とかを遠くからでも捕まえてやれそうです。すごいですよそれって結構(←本当か)。ジャミアンの羽攻撃だと捕獲はできますが、捕獲した獲物がそのまま崖下に転落しかねないところがマイナス5点です。氷河のカリツォーも同様。 芸の細かさと希少価値、それと便利さに座布団3枚ってところかな! それはそうと、あれって獲物は一体何の成分でくっついてるんでしょうかね。……ありがちですがやっぱり小宇宙とかなんですかね。 ■位置づけ しかしやはりわからないのは、ムウにとっては、この技はもともと存在していたのか、それともミュー用に実戦の中で生み出された、いわばアドリブなのかというところ。前者なら前者で用意周到な感じとか多芸さとかがナイスな感じだし、後者なら後者でその臨機応変な才能が素敵です。まあその場合のアドリブというのはさすがに、素地となるようなくっつけ技術(笑)が既にあってのものなんでしょうけども。(ああいう生死を分けるような場面で、あの芸をゼロからアドリブで生み出すというのはいくらなんでもバクチ度高すぎです。) 個人的には「蝶」に「蜘蛛の巣」という出来すぎたところからは後者の説に一票入れたい気持ちになるんですが、しかし仮にもしそうならば、彼はあの切羽詰った局面で実は新技のデザインやら名称やらまで考えていたことになってしまい、そのあまりにミューを馬鹿にしきった余裕っぷりが、何気に鬼畜でステキです(笑)。 実際にはどうなんでしょうね。前者でも後者でも一応あり得るような気はしますが。(いや原作者のアドリブだ!という回答はこの場合ありえませんので悪しからず。) |