2022年7月分
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2022.7.24(日)

ひええ。六月下旬の灼熱に当たってすっかり夏バテになってしまい、
ふと意識を取り戻したら今でした。
思い出すのは六月最終日。
確かあの日は都内の気温が37度にまで達したと思うのだけど、
朝、家を出たら、前日まで満開に咲き誇っていた紫陽花が
満開のまま全部ショポーーーって萎えて縮んで、
満開のまま立ち枯れていたのだった。
しかもそれがうちの前だけとかじゃなくて、
通勤経路上のあらゆる紫陽花が、全部いっぺんにそうなっていた。
それまで毎日紫陽花を眺めながらシオンムウに想いを馳せていた私としては
なんかすごくこう、諸行無常を感じました。
時代は平安末期か。末法か。末法思想か。
末法思想の世の中なのか。

そういや大河ドラマも鎌倉殿だし、アニメでも平家物語をやったりとかして、
何だかここにきて急に平安末〜鎌倉初期が注目されている気がするのだけど、
占星術的にも平安末〜鎌倉初期と現代って共通点があるよなあと
この間ふと、思い至りました。
というのも、占星術では約20年に1度くらいのペースで、
木星と土星が完全に重なる
「グレート・コンジャンクション」という重大イベントがあるのですが、
そのグレート・コンジャンクションが、黄道12星座のうち
地水火風どのエレメントの星座上で起きるか、というのには法則性があり、
それがだいたい200年おきくらいに移り変わっていくのです。
で、現代こそはまさにちょうどその移り変わりの移行期なんです。
ちなみに前回の移行期は幕末。1842年。(火から地の星座への移行)
そんでこれがまた、たまたまなのか何なのか、
社会の大転換期と一致するんですよねえ。
19世紀半ばといえば、すなわち日本が近代化と外圧の奔流に巻きこまれ、
江戸幕府の内政も衰退しまくり、言論は弾圧され、血は流れ、
さまざまな既存の制度がぶっこわれていった時期。
「火の時代」から「地の時代」への転換期と、社会そのものの転換期が、
偶然だかなんだかわかりませんけど、同時進行的に起きたわけなのです。
いやだわ占星術って面白いわね。
で、それ以来ずっと地の星座上で起きつづけてきた
グレート・コンジャンクションだったのですが、
2020年には再度の大転換が訪れて、
グレート・コンジャンクションが800年ぶりくらいに
風の星座(今回は宝瓶宮)で起きるようになった、という次第なのです。
つまり我々の世界はちょうど今、風の時代へと突入したばかり。
まさに「地の時代」から「風の時代」への移行期なのですが、
移行期とはすなわち転換点であり、社会は流転し、常識は覆され(略)
とかく制度が安定するまでは激震がつづくものでもありましょう。
というわけで、何かと大変な時期がしばらく続きそうな気配で、
個人的には既に相当ウンザリしているところなんですが、
それじゃあせっかくだから過去に学ぼうかなと思って
「前回の風の時代がはじまったのはいつなんだろう?」
とこのあいだ調べてみたら、あにはからんや。
それがちょうど、1186年だったわけですよ。
1186年。
あーー。
平家滅亡。鎌倉幕府。公家の没落と武家政治の始まり。
そして血で血を洗う粛清の時代の開幕。
めちゃくちゃ大変だった時代じゃん……
当時の一般庶民にめちゃくちゃシンパシー感じるわ……

まあとはいいつつ、私は占星術を「信じる」という心は一切なく、
あくまでも趣味の一環で研究したいだけの立場なので、
これからも地道に真面目に生きのびていきたいなと思っています。
心の準備だけして、何も起きなかったら良かった良かったと言って笑おう。
そうしよう。
占いでは未来のことは分からないと思っているからね。
この流転の時代をどう生かし、どんな社会を作っていくかは、私たち次第。

***
7/12未明にメッセージくださった方、
あたたかな応援のお言葉をどうもありがとうございました!
今後とも細く長く、楽しんでいきたいと思います。


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