2005年5月分 2005.5.31(火) イナカの話その2。 わたしは郡部から市内の高校に通っていたのですが 高校が市内であるために郡部出身の生徒は圧倒的に少数派で、 我々はいつもみんなから、 「やーい○○人(○○=各々の町の名前)」と言われていました。 (なので当時○○人同士の間には奇妙な連帯感が存在していたものです) (例えば台風の時にはJRや船が止まって家に帰れなくなるから○○人だけ早く下校してよかったりとか) (あと強風のせいでJRが止まって○○人だけが全員学校に遅刻してくることが年に数回はあったりとか) しかし上には上がいて、○○人の中には わたしよりもずっと遠いところに実家がある人も何名か居りました。 例えばJさん(仮名)のお家は高校から船で何時間もかかる小さな島で、 なので彼女はそこから市内に下宿をして高校に通っていたのでした。 わたしはその島には一度も行ったことは無いが綺麗な所だとは知っており、 従って常々物凄く興味があったので(大自然フェチ)、 ある日彼女に地元の話をしてほしいとねだりました。 ↓そのとき彼女がしてくれた田舎自慢。 うちの近所には断崖絶壁と洞窟があって 付近の子供はみんな秘密基地を作って遊んだ。 基地からの眺めは一面の大海原で、たまにイルカが跳ねていた。 わたしはいまだにこれよりも美しい田舎自慢を他に知りません。 2005.5.30(月) イナカのはなし。 わたしのふるさとは郡部でしたので 町の中心部には町役場がありました。 そこは町の中でも最も日当たりが良く平地が多く、(*) 従って土地代も恐らく高く、まさしく町の「中心地」なのでした。 (*ふるさとは土地が坂道ばかりなので、地面が平たいというだけで それはもうものすごく立派なステイタスなのです) 平たくて明るいその土地の、町役場のすぐ近所には、 何の変哲も無い自動車工場が在りました。 あまりに何の変哲も無い自動車工場でしたので わたしも存在そのものは認識して居りましたが 特にとりたててその自動車工場に意味を見出したりとか 感慨を持ったりとかいうことは一度も在りませんでした。 しかし何と驚いたことに、その自動車工場はつい数年前、 めでたくも、とある話題作映画のロケ地として選ばれたのです。 その映画は近隣の某市出身の人が書いた 地元ネタの自伝的小説を原作にしており、 従ってロケ地も可能な限りすべてを 近隣の某市でまかないたかったらしいのですが、 物語の中でも特に重要な舞台であるらしいその自動車工場に限っては、 どんなに捜しても条件に見合うような建物が、 その某市の中に見つからなかったらしいのです。 ええそうです。わたしのふるさとの町の最も中心部の、 役場の近所に立っているその自動車工場が、 映画のロケ地に選ばれた理由は次のようなものでした。 今どき、あの終戦直後のうら寂れた雰囲気を、 こんなにもそっくりきれいに残している自動車工場は、 他に無い! ええ確かにでっかいが少々古い工場で壁と屋根がトタンで出来ていて、 錆の赤茶と破れ穴とがいささか目立って居りましたけどねそう言えば。 でも一応役場の近所なんですけどね。 町の中心地のね。 どうですちょっとすごいでしょう。(得意げ) 2005.5.26(木)ということにしておく 『月刊シリウス』。 …という少年漫画雑誌が創刊されたそうですね。 某新聞の紹介記事インタビューによると、 何でも方向性としての目標ライバルは少年ジャンプらしいです。 女性向け同人誌市場を明確に意識しているんだそうです。 いやそんなことはどうでもよいのですが(よいのか)、 誌名を聞くたびに某魔法使い脱獄犯が高らかに笑いながら脳裏を走り去っていくので ほんとやめてほしいというか何かの冗談としか思えないのですけどそのネーミング。 色んな意味で恥ずかしいじゃありませんか何なんですかシリウスって一体。 (ジャンル違いなのでその恥ずかしさはピンと来ない、という方は 『月刊シオン』とか『月刊アイオリア』とかそういう名前に変換して考えてくだされば、 感覚としてほぼ間違いないかと思います) 2005.5.23(月) 出先で金を使い果たしました。 財布の中には140円の他には5円玉と1円玉しか残っていませんでした。 それでも何とか手元のプリペイドカードのおかげでJRは乗り継げて 私鉄への乗換駅まではたどり着けたのですが、 何しろその先が140円では、私鉄の電車賃をどうしても払えません。 仕方が無かったのでふらふらと駅員さんの所まで行きました。 神妙な顔で「すみません」と切り出すと 駅員さんが神妙な顔で「どうしたんですか」と尋ねてくれました。 だからできるだけ真面目な顔をして言いました。 「あの――1円玉と5円玉で切符を買いたいのですが」 ・・・・・・ぷっ たぶん新人であろうと思しき若いその駅員さんは、 ほんの一瞬、何か可哀想なものを見るような目で私を見、 次の瞬間にはどうしても笑いをかみ殺せなくなったようでした。 それを見ているうちに何か私も可笑しくなってきて しばらく駅員さんと二人でほのぼのと 笑みを交し合った事であるよ。(……詠嘆) 結局140円プラス5円玉1円玉総動員して、 本当にぎりぎり何とか定期券圏内までの電車賃払えたのでした。 ……いやしかし、本当にラッキーでした。 もし1円玉が1枚でも足りなかったら、私は今頃どうなっていたことか… 2005.5.22(日) 私の萌えツボの原点は星矢に在る。らしい。 今日ふと思いついて、 現在に至るまで長期に渡って持続しているハマりものを 何気なく挙げて数えてみたのですが、 両手の指くらいはあるその作品群の間には、何ともはや、 わかりやすい共通点が、雨後のタケノコのように次々と。 1.何かやたらめったらいっぱい登場人物が出てくる 2.友情パワーとかそういう感じだ 3.主人公の水準よりも一段強い先輩的なポジションのキャラが沢山活躍する 4.女々しくて弱々しいだけの女性キャラがいない・もしくはあまり出てこない 5.広い意味で異世界モノ(現代社会の日常から乖離している) 6.原作者による恋愛的描写がほとんど無い・またはあってもメインじゃない …以下略 それからちょっと自分でも思わず愕然としたのですが、 今でも好きだー!というくらいどっぷりとハマっているキャラは全員、 必ず以下の条件のうち5つ以上を満たしている。 1.腹黒い 2.つらい過去がある(しかもそれが大体12年間とか13年間とかだ) 3.知的 4.麻呂眉である 5.強い(いろんな意味で) 6.秘密が多い(または多そう) ちょっと正直2とか4とか、怖いと思うのですがどうでしょう。 ふつーありえないだろう。 なんでそんなありえないような細かい設定が ピンポイントで共通しているんだ。なぜだ。なぜだー! いやさすがに麻呂眉なのは星矢以外のジャンルでは1人しかいませんが。←1人いれば十分おかしいって… うわーん世界がムウ様の回し者だよう。怖いよう怖いよう。 2005.5.20(金) 「全面改訂」と打ったはずの言葉が、マイパソコンによって 「全冥界邸」に変換されてしまいました。 ああもう何なんですか全冥界邸って一体。 もしやあれでしょうか冥界で勤めている人には 1冥闘士につき1邸宅とかが用意されていて、 それが全部で108あって、 その全部の事を指して全冥界邸とかいうのでしょうか。 ならばいっそネズミーランドとかハ○ステンボスみたいに その街並み自体でひとつの観光村みたいになっていてほしいです。 ハロウィンとかクリスマスとかには冥闘士全員で全冥界邸に飾りつけ。 当然、夜中の花火打ち上げは必須で。 (↑もちろん花火の正体は派手な必殺技打てる人が総動員で打っているのだ) そして全冥界邸の真ん中には巨大なハーデス城のオブジェがあって 毎日観光客のために108人冥闘士大行進(パレード)とかしてくれるの。 (↑もちろんミューのフェアリーとかが辺り一面を飛んでいるのだ) ……未だにネズミーランドに一度も行った事のない管理人ですが、 そういう冥界テーマパークだったら行ってやってもいいぞーと思います。 むしろリピーターになりそうだ。ミューとか見に。 2005.5.19(木) 夜、風呂上がりに諸々作業しているうちに 髪の毛にドライヤーを当て忘れ、自然乾燥してしまい、 その結果 髪型が素で邪神エリスになってしまいました。 (*生え際から耳の辺りまで10センチほどはストレートなのに、その先がぐるぐるの爆発縦ロール) (**パーマなんて当ててませんよ地毛ですよ) 水なんかつけても治らないし(むしろ縦ロール強化された) もういっぺん風呂入る時間なんかないし、 仕方が無いのでその日はエリスのまま眠り、 翌朝はエリスのまま起床し、 エリスのまま出かけてきました。 もういっそ氷河にスイカ持ってニコ!とかしてほしいです。 _| ̄|○ 2005.5.17(火) たまに弦楽器を引く趣味があるので 右手の爪を長く伸ばしているのが常なのですが、 今日ちょっと不精してその爪をカッターの代わりにして 包装紙のセロハンテープを切ろうとしたら、 パキ と小気味良い音がして、 爪の先端部、丁度伸びた部分が、 真っ二つになってどっか飛んでいきました。 思うにミロさん(アニメの方)は爪が伸びすぎていると思います。 あれじゃあ絶対に戦えないと思います。 というかスカーレットニードルを打ち込むまさにその指の爪を あんなに伸ばしていては絶対にいけないと思います。 必殺技打ちこんだ瞬間に真っ二つになって 絶対にどっか飛んでいくと思います。 深爪になったり生爪はがれたり破片が目に入ったりして 絶対に危ないと思います。 つかそもそも必殺技を打つ瞬間にシャキーンといって爪が伸びるなんて まったく意味がわからんと思います。 2005.5.15(日) 奪われた黄金聖衣は、土曜日中に無事取りもどしました。 「あなたはすぐに電話してくれたから、その荷物の中身 見られないで済んだのよ」と、 店のおばさんに笑顔で怖い事を言われました… (いやおばさんは100%善意なのですが) ほんとにつくづく、気づいてよかったと思いました。 (そしてオ○ジン弁当が24時間営業でよかったとつくづく思いました) 2005.5.14(土)未明 金曜深夜のオ○ジン弁当店内に、 大事な本とか手帳とかが入った紙袋を置き忘れて帰りました… おうちに帰って予定が入って、書きとめようと手帳を捜したら どこにもないんですもの!もう怖かったのなんのって… (もし電車の中とかだったら今頃は首括りだ) そしてこんな非常識な時間に電話しても、 オリ○ン弁当の店員さんはとっても優しかったです… 嗚呼あの紙袋の中に変な本とかネタ帳とかを入れてなくて 本当によかった。(身震い) ………………………あ いかんダメだ 『STOP劉備くん』2巻が入っている 今日知人から返してもらった奴が _| ̄|○ 2005.5.13(金) いくら包めるサイズの巨大な袋が無かったからって、 化粧した外出着のオトメに 18ロール入りのトイレットペーパーを 生のまま持って帰らせるなセ○フー!! いやその。むっちゃ安かったとですよ…つい。 18ロールは結構巨大でした。重かった。 **もしかして迷子になってる方とかって、いらっしゃいませんよね? 迷子の際はお気軽にメールなんかでお尋ねくださいませませ。 2005.5.12(木) 忍者の卵が「忍たま」ならば、やはり聖闘士の卵は 「聖たま(セイたま)」と呼ぶのが相応しいに違いない。 だとすると海闘士の卵は「海たま(マリたま)」、 冥闘士の卵は「冥たま(スペたま)」、 そして修復氏の卵は「修たま」とするのが 良いのではないかと思う。(もはやなにがなんだか) しかし何だかスペシャル卵丼とかみたいだなあ、スペたま。 2005.5.9(月) 仕事メールを打っていて、最後に見直してみたら 「機器室」と打った部分が「貴鬼質」と変換されていました。 あーあぶねあぶね。気づいてよかった。 2005.5.7(土) 著しく一般性に欠けるネタをひとつ… 民族音楽好きなので、新品中古の別を問わず、CD屋に行くと必ず一通りは そういうジャンルの棚に目を通すのが、もはや習慣化している管理人なのですが、 某新宿タワレコのワールドミュージックコーナーでは 目が点になりました。 私の視界に飛び込んできた、そのアルバムのタイトル、それは 蔵 族 民 歌 蔵族それはチベット族!民歌つまりは民族音楽! 迷いませんでした。ええ。即買いでしたとも。 収録曲は民衆の間に自然発生した系の歌(アカペラですが)ばかりで、 個人的には宮廷音楽とかよりも地域色が強くて好きだと思いました。 ラサの子供の縄跳び歌とか、牧畜をしている人の牧歌とか、 羊の毛を刈るときに歌う歌とか、雪の山脈の美しさを歌う歌とか。 基本的に人々の生活の歌なので、とても味があって素敵です。 雰囲気的には、一時期流行ったブルガリアンボイスに似ているかもしれません。 あとおもしろかったのは「強盗歌」という歌があったこと… 他に特筆すべきはインドとチベットの国境付近の地域の歌が 収録されていたこと、とかでしょうか…(*ジャミールがその辺りと思われる) それから羊関係の歌がいっぱいありました。 直球に「羊毛」というタイトルの歌もありました (どうも編集・制作に携わった中華人民共和国の漢民族の人が勝手につけた タイトルくさいのですが、それにしてももう少し選んでつけてはいかがか) 何と言うか、ああいうエスニックなメロディって 不思議な怪しさと、突き抜けたような透明な明るさと、 なんというかマザーグース系のどことない怖さと、 そこはかとない切なさとがあい絡まって、いやはや、ほんとにやみつきになります… 私見なのですが、某映画「平成狸合戦ぽ○ぽこ」の中で、 夜中にタヌキの娘がタヌキの青年と話しながら マリをつきつつ「あんたがたどこさ」を歌う場面を見て、 「ああ、『あんたがたどこさ』ってなんて美しいメロディなんだろう…!」 と思ってしまった人は、民族音楽にハマる大いなる素質を持っていると思います。 2005.5.5(木) お勉強ネタ(友情出演:カミュとミロ) 「おいミロ、この本を見てみろ。こんなことが書いてあるぞ」 「なになに?『兄弟間の競争や葛藤は「カイン・コンプレックス」として有名である。』 ふむ。なるほど、そうなのか。」 「ああ、『エデンの東』の逸話からだな。アベルとカインの。」 「……」 「……」 「なあ、オレはさっきから頭の中でこの単語が 『カノン・コンプレックス』に変換されて変換されて」 「言うな」 …すみません 2005.5.3(火) 世にも奇妙な今日見た夢。(もはやツッコミさえも面倒だ!) どこか外国の海辺のコテージみたいな建物に、 旅の通りがかり風情のシオンとムウが短期滞在している。 ムウは密命を受けてある男を尾行しており、 シオンはそれに付き合っている。 しかし尾行の相手はまったく尻尾を出さない。 その日は丁度その宿での滞在最終日で、 コテージの1階にあるバーでシオンがくつろいでいると、 例の男を見張りながら海辺の方から帰ってきたムウが、 シオンの向かいの席に腰を下ろして、何とは無しにお相伴し始める。 (↑ちなみに、いかにもアルコール純度の高そうな透明な液体を、水でも飲むようにロックで飲んでいた;) すっかり油断しているようなその様子を見て、 尾行相手の男がその場をこっそり抜け出す。 そうして隣家に忍び込み、そこの2階に隠れ住むようにして何かを執筆している 1人の男性を殺しに行く。 「――案の定。」 実はわざと隙を見せて、相手が尻尾を出すのを待っていたムウは、 すぐさまシオンと一緒に裏口からその隣家に先回りする。 2人が屋根裏に身を潜めるや否や、丁度その時。ぎりぎりのタイミングで、 牛刀を手にした尾行相手の男が、階段を上って2階の書斎に入って来る。 (↑ちなみにその男の顔のイメージは映画「アズカバンの囚人」のピーター。すっげー悪そう;) そして、何も気づかずに物を書いている男性の背後に、そいつが忍び寄って行き、 物凄い緊迫感と共に場面盛り上がり…! ……そしてそこで、あまりの緊張感に目が醒めてしまいました……_| ̄|○ ああー!ちょっとー!続きはどうなったのよー! (ていうか、一体どういう夢だよ!笑) いやその、何故か微妙に切羽詰った様子のムウ様と(何故…)、 それをひそやかに気遣う様子のシオンさんとの雰囲気が、 何だかちょっと尋常じゃなくいい感じだったのですよ……! |