◆◇◆春のシオンムウお花見ツアー 「そうだ、京都行こう」◆◇◆

 ――2日目(4) 大原・宝泉院・三千院〜京都駅――



こうして無事にお腹もいっぱいになった我々は、
地下鉄とバスを乗り継いで、のんびりゆったりと大原に到着。
バスの途中の風景が、とっても地元にそっくりで(笑)、
すごく落ち着きましたですよ!

そうして降り立った大原は、一言でいって
ものすごくシオンムウに似合う場所だと思いました。

なんかこう、落ち着いてて、静かで、ゆっくりできて、自然がいっぱいで、歴史があって、
静かな人たちが静かに散策するのに最適だと思った!
そしてそれは私の中のシオンムウにぴったりのイメージだ!



バスを降りると雑貨屋さんやお団子やさん、お土産屋さんがたくさんあって
あれこれと目移りするのが大変でした。
朝から来ていればもっとゆっくり出来たと思うのですが、
とにかく時間もなかったので、後ろ髪を引かれつつ急いで三千院方面へ向かう。
しかしあれですね、あの和風雑貨がいっぱいある小物屋さんは
きっとシオンムウが入ってもすごく楽しいと思うんだよね、
つーかあの人たち、けっこう和風小物も似合うと思うんだよね。
お土産にすごく素敵な柄のオシャレ風呂敷とか買って帰って、
普通に使いこなしてればいいと思うよ!
外出時とかにさりげなく私物を包んだりしてればいいと思うよ!
シオンとかそういうのすごくセンス良さそう。
や、
ムウ様にかんざしをプレゼントするシオンってのも
非常に捨てがたいところなんですが。(笑)



三千院への参道はずっと川沿いだったのですが、
この川の水がとても綺麗で、水音もとても涼やかで、大層な萌えでございました。
橋の上に番傘が二本、並んで干してあるのとか、ものっすごい萌えた!
ちなみに番傘の片方は紫だった!もう片方が緑じゃなくて残念だった!(赤だった)
あの橋の上にシオンムウが番傘さして佇んでたら似合いますよね
とか色々話して、オタクたちはキャーキャー悶える。

あと、参道を歩きながら、
もしシオンムウがケンカをしたらという妄想でひとしきり盛り上がりました。
とりわけ「シオンがムウ様を怒らせてしまった場合」ってのがめっさ盛り上がりました。
だって、
もしそれでシオンがムウ様に対してものすごく優しい態度を取り始めたりしたら
もうおっかしくて、
萌え笑うしかじゃないですかー!あはははは!
(ちなみにシオンが怒ってるバージョンは、ムウ様が深刻に凹みそうで可哀相なので
全然思いつくことができませんでした・笑)

さらに川沿いの参道を歩きながら、
「このような素敵な場所で、シオンがムウに何か大切なことを伝える」
というシーンを妄想するオタクたち。
川の音のせいでセリフの肝心の部分だけ視聴者に聞こえない、
なんていうのも良いですね、とか物凄い萌えなことを稲さんが言うから、大変でした。
それがケンカ妄想と繋がって、なんか短い映画のワンシーンみたいなのが出来上がった。
さあさあと音を立てて川が流れている。橋の上。
怒っているムウにシオンが声をかける。
ちょっと怒ったような顔でムウが答える。(←たぶん許してる)
少し笑って、シオンが再び何か云う。
「――――」
川の音でうまく聞こえない。
「え?」とムウが聞き返す。振り返る。何かを言うシオン。
ザアアアアア。川音だけが響き渡っている。
少し驚いたようなムウの表情。
ここで、カメラがすぱんと遠景に切り替わる。
ザアアアアア。

そうそう、それから大原名物の柴漬けがあちこちに売っていたのですが、
この柴漬けっていうのが、ぶっちゃけ、ナスなんですよ。
ナスといえば
「ellen」のクリコさんが事有るごとに「ナスはムウ様だ」って言い張るせいで、
もう私にはそのイメージしかありません。

ええ、もちろんそれは、
ナスの色が紫色だからなんですが、
しかし最近のクリコさんの発見によると、どうやらそれだけではないらしいのです。
何と、
ナスの形自体がムウ様の後ろ姿に似ている(髪型的な意味で)
というのです。
た、たしかに!!(爆笑)
そんなナスの漬物が、大原では参道沿いに延々と売られておりました。
大原、恐ろしい場所……!



やがて四ツ辻に出た我々は、
そこに千と千尋のアレに出てくる湯屋のような
めっちゃくちゃ素敵な温泉旅館を発見。
デカイし、古いし、純和風だし、
白川沿いの茶室にもあったみたいな素敵な二階(三階?)と縁側があるし、
建築仕様は入り組んでるしグニャグニャだし中は絶対に迷路だし!
何コレ!
ユバーバとかちょう出てきそうなんですけど!萌え!

……そして我々は瞬時に、同じことを考えた。

シオンムウにこういうところに泊まってほしい!!
温泉旅館に泊まるシオンムウえろい!!やばい!!
和風建築の旅館の最上階の個室えろい!!やばい!!
宿泊費とかもう絶対にすごい高いに決まってるんだけど、
沙織さんのコネとかで泊まればいいよ!
ぜったい似合うよ!萌えるよ!


さっきの意識朦朧状態はどこへやら。
我々のテンションは再び、光の速さで最高潮に到達です。
体力も気力も疾うに使い果たしているはずなのに、
もはや五感を超えた何かの力でひたすら動いているとしか思えません。
我々、この時もしかしたら微妙に
セブンセンシズに目覚めてたんじゃないかと思います。

大原で最初に入ったのは、宝泉院。
これはあらかじめ下調べで決めてありました。
だって全部回ってる時間がないんだもの!(涙)
でもやっぱり周りのお寺もものすごく魅力的で、かなり後ろ髪ひかれました。
声明の総本山のお堂とか、もう一目見た瞬間にズキューンと来ました、
雰囲気が私の好みドンピシャすぎて、
もし入ったら一日中お堂で茫然としていられそうなレベル!
これはぜひとも、もう一度来たいと思った!
観光を始める前から既にそう思った!(笑)

宝泉院は住職さんのお住まいを兼ねており、
まるで個人宅みたいな雰囲気の落ち着いたお寺でした。
ここではお庭を眺めながらお抹茶をいただけるのですが、
出てきたお抹茶は当然のことながら
めちゃくちゃシオン色で、
しかもお茶うけに出てきた和菓子の包装は、なんと
白地にムウ様色のラインが入っていました。

なにこのシオンムウ。

宝泉院では、まず水琴窟がすごかった。
普通の水琴窟の水音は、だいたいは音が一種類しかしない単純なものなんですが、
ここの水琴窟の音はすごく複雑な構造をしてて、なんかこう、
音が三種類もするんですよ!
水音が、
主旋律とアルペジオと和音に分かれてたんですよ!
しかも主旋律もかなり複雑で、まるでメロディーがあるみたいだったんですよ!
殆んど音楽の領域でした。さすが、声明が栄えた地域なだけありますね。
お経も完璧に音楽だけど、水琴窟も完璧に音楽だった。やられた。

あと、宝泉院ではお庭もすごかった!
そして、ここで雨が降っていたのが逆にとても良かった。
京都さんのサービスまじすごかった。
たぶんわざとだろうと思うのですが、宝泉院の軒先には雨樋がついておらず、
したがって雨が降ると、屋根の縁の全域から、右も左も一面、ひっきりなしに、
雨の雫がきらきら光りながら滴り落ちてくるのです。
それがまるで水晶の粒を細かく編んで作った玉簾みたいに見えました。
それか硝子珠を連ねて編んだカーテンみたいな。
硝子水晶の光る雨粒が、縁側に吊るされた天然の御簾となって、
室内のこっち側と、庭のあっち側とを、別世界のように隔てていた。
さらにその庭がまた、とても有名な名物庭で、花も草も木もとても素敵で、
我々、硝子の御簾越しに庭を眺めながら、気がついたら完全に無になってました。
時間さえ許したら、あのまま24時間でも
248年間でも
いくらでも無になっていられたような、気がする。

もうあれだ、シオンムウもいつか宝泉院に来て一緒に肩寄せあって並んで座って
100年でも200年でも二人きりで無になってればいいと思うよ!

邪魔するやつなんか誰もいないよ!
(住職さん住んでるけどな……)

ちなみに事前情報では私、実は血天井が最も気になっていたんですが、
(落第忍者乱太郎オタクとしてぜひチェックしようと思っていた・笑)
しかしあまりにも庭が素敵で無になってるうちに、血天井、思いっきり見忘れてました。
だがしかしそれでも後悔はない!


そんなこんなで無になっているうちに
いよいよ寺が閉まるまで残り40分しかなくなったので、(笑)
我々は急いで三千院に向かいました。
そう、ここの苔を見たかったんだ!
苔ってシオンに似てると思うんだ!

も っ ふ も ふ で 。

三千院に入った我々は、寺本体を殆んど駆け足で通り抜け、
あとの時間をもっぱら
庭でモフモフして過ごしました。
私はと云えば、気づいたら苔の写真を
43枚も撮っていました。
ぬうう!
あと3枚撮っていれば、46枚だったものを!

 

 

あとなんか苔の中に埋もれてものすごくエロい木がありました。
これです。↓

ダダーン


シオンムウ病におかされた私の目には
この写真の左側に生えている木がムウ様で、
そんでそのムウ様の脚に、右側のほうから別の木の根が……もとい
シオンの手が絡みついてるように見えたのです。
ねえこれエロいですよね?
どう見ても
くんずほぐれつしてるようにしか見えませんよね?
誰が見てもエロいですよね?
私だけじゃないですよね?ね?

もっと長いあいだモフモフしてたかったのですが、
(ついでに山の上の方にある観音様も気になったのですが)
ここでついに閉館の時間に。残念。
後ろ髪を引かれる思いで大原を辞去した次第です。

ちなみにこのオタクたち、帰りのバスではボロ布のように疲れ果てつつも、
「46」という記号を表示した紫色の京都バス
我々のバスの真横に停車するのをしっかりと目撃しました。
残念ながら私はこの時、京都さんのあまりのネタ攻撃の連続に疲れ果てて
もはやカメラを出す気力すらなかったのですが(爆笑)、
我らが女王・稲さんは、このシオンムウバスの姿を
完璧に激写する事に成功しています。
さすがです。
(気になる方は稲さんのお宅にGO★)

そうして到着した京都駅。
適当なお店に入ってスイーツなんか食べたりしながらも、
我々はボロ雑巾のようにくたびれ果てておりました。
座ったきり、完全に意識朦朧でした。
無言でした。白目でした。魂抜けてました。
「この時間に!この時間に何とか萌え語りを!」と、
我が脊髄は反射の速度で思うのですが、
もはや大脳新皮質が全くついていかないのでした。
うん……だって、仕方ないよね。
二日目の午後とかもう完全に小宇宙だけで動いてたもんね、私たち。(笑)



「M」とかめっちゃムウ様の頭文字www

夜ご飯は駅ビルの10階で京都ラーメン食べました。
その途中、10階の空中通路から見た京都の景色がまじすごかった。
高度が高くて。
シオンムウってサイコキネシスで空を飛べるからこの視点で物が見れるんだよねー
とか何とか言って萌えました。
座ってない時はセブンセンシズを使って動いているので、
我々は何とか萌えトークをすることができるのでした。

これが椅子に座るともう一瞬で白目に。意識朦朧に。
いや、今思えばほんとに、もうちょっと何とかできればよかったんですけど、
この体が!
この体が京都さんのありあまるネタ攻撃を受け止めきれなくて!
スタミナが全然たりなくて!

やがて稲さんのバスの時間が到来し、
これからまた一晩かけて苛酷なバスの旅をしなければならない稲さんをお見送りした後、
このティカはふらふらと(のうのうと)電車で帰宅。
波乱の京都ツアーは終わりを告げたのでした。
いや、ほんとに楽しかった!
怒涛だった!
あっという間だった!
そして京都さんによるネタ攻撃マジパネエかった!
あまりにもネタ攻撃が連続で来すぎた!
ぶっちゃけ、
ネタ攻撃にさらされてない時間帯が、
二日目の昼ご飯の時と、京都駅でスイーツ食べてる時と、
京都駅でラーメン食べてる時しかなかった!
(笑)

しかし、この状態で家に帰った後にパソコンを何とか開いて
4月6日の深夜0時に日記に
「シオンムウの日おめでとう!」
と書き込むことのできた私のシオンムウ根性は、

もっと評価されていい。

***
というわけで、稲さんおつかれさまでした!
ほんとに、いろいろと上の空ですみません〜。
今度はちゃんと意識朦朧じゃない状態でシオンムウ語りさせてくださいね!
(私信)
***

長かったシオンムウレポートも、これにて終了。
更新が遅いのはいつものご愛嬌ってことでお許し下さい★

<完>


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