■活動記Vol.1-【エビスサーキット西コース】

さぁ、いよいよ今回から始めますアナザープロジェクト(もう一つの計画)。
自分が走行してるんで、なかなか画像を撮っている時間もなく少々物足りないかも知れませんが、これから試行錯誤しなら、記して行きたいと思います。
今回アップしたのは5月頃の物なので、追って7月分の活動記もアップしますので少々お待ちを・・・(汗)

さて今回は初春、エビスサーキット西コースです。 季節外れの雪に見舞われて散々な状態でしたが、車のフィーリングを確かめるには十分でした。
結果的に数周をこなすに止まりましたが、このマシンは僕にとって初走行と言うこともあり、まずは車と語り合う事から始めます。
基本的にノーマルのこのハチロク、エンジンもくたびれてはいますが、仲間たちの想いが詰まった”夢の結晶”・・・大切に乗らなければなりません。
何故今回、この様な場所に私が居るか?というと、1年ほど前でしょうか・・・地元のとあるカー用品店で知り合った方のつながりで今回のプロジェクトに参加することになったんです。ここに至るまでに何かとありましたが、無事走行する日が来たことを嬉しく思います。

前置きはコレくらいにしておいて、今回程よく温かくなってきた陽気にも関らず、エビスの地は極端に冷え込んで季節が逆戻りしてしまったかのようでした。私はタバコを吸わないので、当日タバコをすわない方の車(ローダー)に同乗してエビスへ向かいました。途中食事を済ませ、サーキットでの食事も購入し栃木県の宇都宮から4時間程で到着。予算を抑える為に行きは高速を使わずに下道から北上しました。食事等をしなければ、3〜3.5時間といったところでしょうか。

現地(約PM5:00)は雲行きが怪しく、これからのナイターに幾許(イクバク)かの不安がありましたので、早急に準備をすませメカの方が車のコンディションを確かめる為にコースオン。タイヤを温め、駆動系を温め、車のコンディションを徐々に上げて行きます。
周回にして約10周程で戻ってきたメカさんは「問題ないよ」とのこと。そして次にドライバーではないのですが、仲間内の方が試乗。皆で創った車、笑顔が絶えません♪
そして今度はドライバーを務める方の走行です。
皆同じくらいの周回数なので、限られた周回の中でマシンを把握(ハアク)しなければなりません。 問題なく周回を重ねるも、外から車の挙動を見るに、コーナー進入時にどうやらマシンが暴れている様に見えます。エンジンは使い古しの物なので高速の伸びがかなり弱く、バックストレートでは全然吹けきっていない感じです。
周回を終え、ドライバーが戻って来ました・・・
「何だか車が暴れるよ。それに全然エンジンが吹けないね。」
とは言うものの、全体的には車の仕上がりは上々の様子で、「それでもイイ感じだよ♪」と言っていました。

エビスサーキット・西コース図
コース概要

  全長   :2103メートル
  幅員   :10〜15メートル
最大直線長:275.92メートル
最大標高差:38.18メートル



続いていよいよ私の番です。まだ、僕の走りを見た事のない監督を始めメンバーの方々がピットウォールに並んで私に注目です。
ゆっくりではありますが、車は温まっているので私自身の感覚を確かめる為に数周。走る車では久々の走行、ぶっちゃけ大丈夫かな?なんて考えながら走り始めました。
しかし走り始めてしまえばこっちの物。体の感覚は全然問題なく、走行をすることが出来ました。
体も温まり最終のシケインを抜けスロットル(アクセル)に力を入れます。エンジンが唸りを上げ、タコメーター(回転計)はレブリミットぎりぎりまで回ります。
確かにエンジンの回転は重い。しかし車重の軽いこの車はそれでも気が付くとレブまできっちり回っています。レブリミット直前まで回し、そこでシフトチェンジ。どんどん速度が乗り、ホームストレートを駆け抜け、1コーナー目掛けて全開で進入!
ただこの車自体が初めてなので、様子を伺いながらですけどね。
ブレーキの効きも問題なく・・・「フォン・フォン・フォン!!」軽快にヒール&トゥーを連発。が!?ここで車の挙動にビックリ!フロントの接地感こそ問題ないのですが、フロントに荷重を掛けステア(ハンドル)を切ると、コーナリングフォースが発生する間も無く、リアがブレイクしようとするんです。
コレには参りました。私が得意とする一番美味しい領域が使えないんですから(苦笑)
しかしソコはドライバーの役目、乗り方を変えて次のコーナーへ・・・直線的にブレーキングし、リズム良くステアする・・・コーナーを抜けた先は登りです。出来るだけ速度を乗せようと速めに、しかし丁寧にスロットルを開ける。が!?ここでもリアがブレイクしようとする!「参ったなコリャ(苦笑)」と思うもコーナーは待ってはくれません。
続いて急傾斜のRのキツイ登りの左コーナー。デフ(LSD)を入れていないこの車では必要以上に強引に突っ込むと駆動輪が空転し前に進まなくなるので、ココは我慢のしどころです。
バックストレート目掛けて速度を乗せ、軽く左コーナーを抜けます。しかしここでもリアの不安定な挙動は収まらず、安心してスロットルを開けることが出来ません。周回を重ねる毎に乗り方でカバーするも、それにも限界があります。
そしてバックストレートから以降・・・シケイン→左から右への大きなS字→左ヘアピン→最終シケイン・・・と速度の乗る所ではリアの挙動に悩まされます。低速ではソレが回頭性を良くさせ、結構イイ感じではあるのですが、今回は全体的なバランスが問題になりました。
コースから戻り、このフィーリングを監督&メカやドライバーに話すと、フィードバックされる情報に満足して頂けた様子で何よりでした。

この後コースは雪に見舞われ、メンバーを同乗させたりして走行を重ねるも状況は改善されず。先ほどの挙動では無理があるのですが、ウェットでのフィーリングも確かめたかったので軽く数周するのみに止まりました。
今回のテストで改善点が見えたので、次なるテストに向けてイイ収穫です。さて、これから次回のテストに備えて、セッティングを少々変更です。

次回の活動記に、好ご期待!!





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