■日本のオイルは何故高い?

A.アメリカでは1Lあたり1ドルちょい!?
たしかに日本のオイル小売価格は、米国と比べると高いです。
最もよく売れている鉱物油ベース、「API-SL/5W-30」レベルのオイルの販売価格はガソリンスタンドで1クオート(約1リットル)あたり約1〜1.2ドルと言います。化学合成物は4ドル程度。量販店(カー用品店など)では、これよりわずかに安い程度です。この価格で小売店の利益は1クオートあたり約10セントと信じられないくらい少ないのです。乗用車1台分のオイルを販売しても50円程度の利益しかないわけです。
これに対して米国でのオイル交換作業料金は1台あたり20〜25ドルとしていて、交換作業料が平均300円、または多くのガソリンスタンドのように交換作業料込みのオイル価格の日本とは一概に比較し難いと思います。
米国ではオイル価格と作業料金が明確に区別されてきました。日本の場合、作業時間と作業の内容から考えても300円での交換作業は採算不可能で、作業料金の一部をオイル価格の中に組み込んでいると考えられます。
一方で米国は自国での原油生産が可能な為、ベースオイルが日本に比べて低価格で得られること、生産ロットが大きい事、人件費が安いことなども低価格の理由になっているでしょう。 しかし輸入された特殊なブランドのオイルが極めて高価格なのは品質性能とはあまり関係ないのが実情です。 派手な歌い文句に踊らされないで、自分に合ったオイルを探してみて下さいね。

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