■オイルの入れ過ぎと少な過ぎ、深刻なのはどっち?

A.足りないのは、どうしようもありません。
この場合の入れ過ぎと少な過ぎは、レベルゲージの適正範囲の上限を超えて入れ過ぎた場合と、下限に満たないほど少な過ぎた場合とを比較した場合について述べる事にします。もちろん、どちらも適正量になっていない点で充分に問題ではありますが・・・。
結論から言うと、オイルが規定量よりも少ない場合の方が、エンジンに深刻な問題を早く起こします。
さてオイルが少ない時に考えられるトラブルは・・・


■考えられるトラブル例
No. トラブルの内容
1 エンジンによって差はありますが、通常の走行状態ではエンジンオイルはエンジンの内部を毎分10回以上循環しています。 このオイルが不足するという事は、循環回数が増えることになり、熱による劣化が早くなります。 また冷却不足が起こります。
2 オイルの容量が少ないと言う事は、オイルの中に取り込む事が出来る汚れの量が少なくなる事を意味します。 よって、オイルの汚れが早くなります。
3 過度に不足すると、オイル供給不足が起こります。(油膜切れによる焼き付きの可能性)

一方オイル量が多過ぎると、シリンダーヘッド 内へのオイル供給量が増えて、シリンダー内の汚損が起きてしまいます。またクランクシャフトの抵抗が大きくなり、油温が高くなり燃費も悪化してしまうなどのトラブルが引き起こされます。
なお、当然ながらレベルゲージの規定範囲内であれば、どちらに寄っていても機械的なトラブルを引き起こす事は有りません。
私もたまに見掛けるのですが、カー用品店で必要以上にオイルの量が「多い」「少ない」と騒いでいる方を見かけますが、ショップでは基本的にこの規定範囲内に収まっているのが普通で、ソコまで騒ぐのであれば、自分でチェックすればイイのです。
知識も無く騒ぎ立て、ショップの方を困らせるのも程々にしましょう。
解らないときは「何故こうなんですか?」と紳士的に尋ねましょうね(笑)

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