板谷広長 源氏物語行幸図 1幅 絹本著色 江戸時代 | ||
、 | 板谷広長(1764〜1814)は、板谷慶舟広当の二男で、板谷家から住吉家を継いだ住吉広行の弟。父の後を継いで、江戸幕府御用絵師となった。 『源氏物語』「行幸」帖の冷泉帝の大原野行幸の情景を描く。雪深い大原野の山中、冷泉帝が乗る鳳輦が進む。山岳や松にかかる雪の白さと、濃彩で描かれる鳳輦や供まわりの者の衣裳などの対比が鮮やかである。多くの人物の表情を描き分ける技量にも優れ、住吉派の画風をよく伝える作品である。 |
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