RAID0 | 複数DISKをストライピングすることでディスクアクセスの高速化が可能となる。 ※ミラー化をしていないので1本でもDISK障害が発生するとデータ破壊となる。 |
RAID1 | ミラー化として同じデータを複数のDISKに同時に書き込む。1本でDISK障害が発生しても他のミラー化しているDISKが存在する限り処理を継続して実行出来る。また障害DISKを交換後にリカバーをすることで正常DISKから交換DISKにデータ同期が可能となる。 RAID5と違いDISK容量の半分をミラーとして使用するため容量を多く確保出来ないため高価で重要なデータを持つDISKの場合によく使用される。 使用データの算出方法例:300GB×2本でRAID1の場合に使用可能なDISKサイズは300GB×1の300GBとなる。 ※障害DISKを交換し、再同期完了前にミラー化しているDISKの全てで障害が発生した場合はデータ破壊となる。 |
RAID3 | RAID構成する複数のDISKの中で1本だけをパリティ専用のDISKとする。パリティDISK以外で障害が発生した場合は障害発生したDISKの情報をパリティDISKから補いデータの復旧が可能となる。 パリティDISKに障害が発生した場合でも処理は継続可能。 ※パリティDISKとパリティ以外のDISKで1本でも障害が発生するとデータ破壊となる。 |
RAID5 | RAID構成する複数のDISK全てにパリティデータを持たせた構成。RAID構成するDISK1本で障害が発生した場合は他のDISKのパリティデータから補いデータの復旧が可能となる。ミラー化と違いDISK容量を多く確保出来るため安価でそれほど重要でないデータを持つDISKの場合によく使用される。 使用データの算出方法例:300GB×3本でRAID5の場合に使用可能なDISKサイズは300GB×2の600GBとなる。 ※RAIDを構成のDISK2本で障害が発生するとデータ破壊となる。 |
RAID6 | RAID5と同様にRAID構成する複数のDISKにパリティデータを持たせるが持たせるパリティデータ量を2倍としている。 RAID5では1本分のパリティデータを他のDISKに持たせるがRAID6では2本分となるため2本のDISK障害まで対応可能となる。 このRAIDはDISK本数を多数に持たせるストレージ(NAS)で広く使われている。 使用データの算出方法例:300GB×10本でRAID6の場合に使用可能なDISKサイズは300GB×8の2,4TBとなる。 ※RAIDを構成のDISK3本で障害が発生するとデータ破壊となる。 |
RAID10 (RAID0+1) |
RAID0とRAID1を組み合わせるとRAID10となる。一般的にはRAID0+1と言われるのでRAID10の方がわからない人が多い。 最低4本以上のDISK構成で可能となる。4本構成の場合2本・2本のミラー化(RAID1)で且つ2本はストライピング構成(RAID0)となる。 データ書き込みをストライピングすることで高速化し、なお且つミラー化をして高い信頼性を確保出来る。 金融関係などデータ破壊を確実に防ぎたい、でも高速化は必須の場合に広く採用されている。 使用データの算出方法例:300GB×4本でRAID0+1の場合に使用可能なDISKサイズは300GB×2の600GBとなる。 ※RAID1と同様にミラー化を構成している両方でDISK障害発生するとデータ破壊となる。 |
ストライピング | 1つのデータを2本以上のDISKに分けて同時に書き込むこと。分散的に書き込みためにアクセスは高速化する。 |
パリティ | データの整合性を維持する機能。DISKの情報をパリティとして他のDISKにも持たせる技術。 |
ハードウェアRAID | 企業が使用するサーバやストレージで使われる技術でハードウェア上にRAIDコントローラを搭載することでBIOSやBIOSレベルのOSがRAIDコントローラを操作しRAIDを管理する。 その為OS上からはRAID構成が組まれている認識が無い状態となる。 300GB×2本でRAID1のハードウェアRAIDが組まれている場合、OSからは300GBの容量しか使用出来ない。 |
ソフトウェアRAID | ハードウェアRAIDと違い安価で、OS上で動作するパッケージやアプリケーションでRAIDを管理する。 そのためOS起動時、停止時の障害に弱い面もあるが正常に動作すると普通のRAIDとして使用出来る。 300GB×2本でRAID1のソフトウェアRAIDが組まれている場合、OSからは600GBの容量を確認出来るが使用可能な領域は300GBとなる。 |