日曜大工
Jazz Bass
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通販で Fender Japan のJazz Bass を購入した! カタログ外の「アイスブルー」というフィニッシュに一目惚れしてしまったのだ! それに特価だったし・・ が、届いたのを早速弾いてみると・・ こりゃダメだ! ローとハイのバランスが悪すぎる・・ 特定の音程だけ音が大きかったり、小さかったりとバラバラだ! さすがにこれは音に鈍感な私でも分かった! しかもモコモコというより、ペコンペコンという感じの音だ! ナマ音は愛用中のベースよりパンチがあるのだが・・ 実は、いつもバンドの皆さんに「パンチがない」「アタックが弱い」と叱られている私・・ これを持って行ったら、さらに怒られそうだ・・ で、思い切ってルックスも含めて、大改造をすることにした! 「腕が悪いのは楽器でカバーしよう」というのが私のポリシーだ?? 色々と考えてパーツを集めたら、ボディとネックの木部以外、全部交換となってしまった! 折角生まれてきたこのベースちゃんには可愛そうだが、今回は心を鬼にしてメスを振るうことにした! |
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これが今回使用するパーツ! ベース本体と同じぐらいの金額になってしまった! う〜む・・ チと反省している・・ |
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まずはネック・ジョイント・プレートを外し、ネックを取り外す! デタッチャブルはボディと分離して個別に作業出来るので便利だ! フィンガーボードを一通りメンテナンスしておく! 廉価品の表面が粗いフィンガーボードでも、「エノ油」をたっぷりすり込むと結構しっとりする! |
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今回はゴージャスにハードウエアをゴールドパーツで仕上げることにした! ペグとストリングリテーナーの交換! これはネジネジするだけなので簡単・・ のはずだったが、ブッシュが堅く打ち込んであり、外すのに手間取った!オリジナルのペグはゴリゴリと堅かったのだが、さすがは世界に誇るゴトー製!スムーズに回る! |
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音のバランスが悪いのは多分ピックアップのせいだろうと決めつけ、 お大臣な私はカスタムショップ(CS)製! '60s Jazz Bass というのを用意した! ピックアップは多くのメーカーがあるが、ありすぎてどれがいいのかサッパリ分からん! ストラトもCS製で大満足だったので、今回もCSの製品をチョイスしてみた! 何よりパッケージのデザインがカッコいいじゃないか! 見たところ、細めのワイヤーが多めに巻かれていて、パンチがありそうだ! ムフっ! マグネットはアルニコか? 質感だけでもノーマル品と随分違う! イカスぜ! もちろんヤフオクで購入だ! でも、何だか軽四にポルシェのエンジンを積むようでもあるが・・ 頼むぜ! しかし、私としてはステッカーが斜めに歪んで貼ってあるのが気に入らんですな! |
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ピックアップ・キャビティとコントロール・キャビティはノイズ対策として、 伝導塗料を塗布! 本来はリグをねじ込んでアースを取るが、ジャズベはそれぞれのキャビティにアースプレートが付き、伝導塗料と直接接触するので、必要ない! 何故だかカスタムショップのアースプレートが大きく、ピックアップ・キャビティに入らなかったため、オリジナルを使用することにした! ピックアップ本体の大きさは同じなのに不思議だ・・ |
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ゴールドフィニッシュのコントロールプレートがUSA製しか見つからなかったため、POT類もUSA製、インチサイズの物と交換することにした! インチの方が国産のミリサイズよりも径が大きいので、取り付けは可能なのだが、精神衛生上気持ち悪いので交換! 折角なので、プッシュ・プル式トーンポットを引っ張ると2つのシングルコイルが1つのハムバッカーになるという、ジャズベでは定番の装置「ターボ」を用意した! パーツをバラで購入してセットアップした方が安くつくが、面倒になってしまい、完成品をアッセンブリーで載せた! 露出するジャックはクロームから、定評のあるスイッチクラフト製のゴールドに変更! |
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アズキのようなキャパシタを取っ払い、使い古しのオレンジドロップをムリムリ取り付けてコントロールの完成! 同じ.022μF(マイクロ・ファラッド)でも、左の大きな418Pの方が右の715Pより音にハリが出るのだそうだ! もっとも、私にはさっぱり分からないレベルだが・・ なので自己満足的な精神安定剤と考えている! 耐圧は 600V だ! 各ポットは「日曜大工1」でご紹介した「スムース・テーパー」と「フルアップ・トーン・ポット」を使用! ちなみにジャズベは金属製のコントロールプレートがアースに落ちているので、各ポット、ジャック間のアース配線を省略してある! しかし、パーツの取り付けが緩んだりするトラブルを考えると、アースを付けた方がいいかもしれない! また、ジャズベはヴォリューム・ポットを並列に配線する必要がある! 通常の直列配線だと当然、どちらか片方のヴォリュームを 「 0 」 にした際に音が出なくなる!(レスポールのスイッチがセンターの状態) なので、各ポットへの配線の入力と出力を通常とは逆に(真ん中の2番端子から入って左側3番へ出るように)配線する! さらに3番同士を結線すると並列の回路となる! 基本的な結線図は下記に記載! (ターボは直列に接続するスイッチだ) |
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ブリッジもゴトー製! フェンダー・ジャパンとは互換性があり、精度も高いので安心だ! う〜む・・ オリジナルのペラペラなヴィンテージタイプのブリッジより断然カッコいい! ストラップ・ピンは中古のロック式があったので、それを使用! 何でも取っておくものだ! このボディ、どうやらバスウッドのようだ! 音にキレがないのはそのせいか? 柔らかい木なので力一杯締めるとねじ切ってしまうので注意が必要だ! 万一ねじ切ってしまったら、穴をドリルで整え、丸棒を打ち込み、キリで穴を明け直せばよい! |
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パンチ力増強のため、いつもより一段太いゲージを張ることにした! その分ロッドの調整が必要だが、この '60s タイプはネックを付けた状態では出来ないので、勘に頼った調整だ! とりあえず3/8ほど締めておく! 「F」ロゴ入りのゴールドプレートを取り付けて完成だ! あとは弦高やオクターブ調整だ! |
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そうそう、ピックガードもシェル柄のものに変更したのだが、ピックアップは別にして、コレがペグやブリッジよりも高かった! プラスチックなのに・・ でも、私はこの柄が好きなのだ! ちなみに、ピックアップやコントロールプレートはUSAとジャパンで互換性があるが、ピックガードはねじ穴が合わないので純正品か日本製がよい! こうして出来上がった「がんのすけベース」ちゃん! カッコよくなったかと言えば・・ う〜む・・ 微妙だ・・ もっと、何というか・・ ティファニーとか、カルティエ風に涼しく輝くはずが、ベルサーチ風にゴテっとしてしまった・・ ルックスはもしかしたら、クロームのままの方がアメ車ぽくってカッコよかったかもしれない・・ トホホ・・ まあ、慣れれば問題ないだろう! 少なくともこのルックスのジャズベは他にないはずだ! で、肝心な音はというと・・ ピックアップのおかげか、購入した状態よりは間違いなくツブが揃っていい感じ・・ と思う・・ 「弘法筆を選ばず」と言うが、やっぱり道具ではなく、精進せねばなりませんの〜 |
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この回路で直列時にはブリッジ・ピックアップのヴォリュームは効かない! ネック・ピックアップのコントロールみで調節する! |
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