オロメはクウェンディ(エルフ)を愛し、彼らを「エルダアル」と名付けました。
しかし、クウェンディの多くは、オロメが来るのを見て、不安に満たされたのです。
★堕落せし者・・・・・★
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エルフのうちの誰かが、一人であれ、数人であれ、
遠くにさまよい出てゆくようなことがあると、
しばしば行方を絶って、二度と戻ってこないことがありました。
クウェンディは、狩人がかれらを捕えたのだと言い、
非常にこわがっていました。
しかしこれは、オロメを憎み、そして恐れるメルコオルの仕業で、
クウェンディが、彼(オロメ)を忌避するように仕組んだ
巧妙なる策略でありました・・・・・。
なので、初めてオロメを見た彼ら(クウェンディ)の中には
恐ろしさのあまり、隠れたり、逃げ出して行方不明になる者がいたのです。
しかし、勇気のあるエルフ達は、オロメの顔に、アマンの光を感じて、
彼に引き寄せられていきました。
一方、メルコオルの罠にはまって、彼に捕らえられた
不運なるクウェンディ達は・・・
傲慢かつ・・・
残忍な術によって・・・
堕落させられ・・・・・
奴隷にされたのです。
こうして、メルコオルは
エルフにとって、最も恨み重なる敵となる、
おぞましいオークを作り出したのです。
(シルマリルの物語より)