オークとなった彼らにとって、もはやエルフの光は
彼らの目を射抜く、残酷な星々のきらめきとなり、
そして、エルフの国々は、夢にみる事さえ背筋の冷えるような恐怖となり果てたのです・・・。






さらに悲しいことに、オークたちは、その凶悪な心の奥底で、
自分の仲間を憎み、
そして、彼らが恐れ、おののきながら仕える、悲惨な運命のみを作り出した主人をも
嫌悪していたのでした・・・・・。

















「ナズグルはおれをぞっとさせる。
だが、あのお方はやつらを気に入ってる。だから、不平を言ってもはじまらねぇ。
まったくのところ、下の城塞で奉公するのは、遊び事じゃねぇのよ。」



「おれはどこか、おえら方が一人もいないところに行きてえよ。



「もし、チャンスがあればよ、二人でずらかって、自分たちでどこかで新しく始めようじゃねえかよ。
えらいボスたちのいねえところでよ・・・・」 (二つの塔・ゴルバグの言葉より)







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「かの影は彼らを荒廃させ、ねじ曲げただけだ。だから生きてる以上は、彼らにしても
ほかの生き物と同じように暮らさなきゃならないわけだよ。
汚れた水を飲み、汚れた肉を食べるのさ、他に手にはいらなければね。」

「やつらは、レンバスの外観や匂いにさえひどく嫌悪を感じたんじゃないだろうか・・。
ゴクリ以上にね・・・」(王の帰還・フロドの言葉より)


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遠い昔・・・、悪しき姿に造り替えられてしまった忌むべき彼ら・・・
メルコオルの罠に落ちたからと言って、どうして彼らを責められよう・・・
オークとして生きていくために、エルフを恐れ、主君をも恐れ、仲間までも憎んだ彼ら・・・




もう二度と、目にすることもないであろう、
エルフの残酷で、清麗なる輝きを手に
彼の魂が解き放たれる事を望みたい・・・・





Yusa bows her head and closes her eyes

Hiro ith ab 'wanath................





 Nenya