第二章 アウレとヤヴァンナのこと
アウレは中つ国の闇の中で元締めの子らの誕生を待ちきれずに
他の神々には内緒で七人のドウォーフを創りました。
ドウォーフ達は、メルコオルの悪に屈することのない
頑丈な精神を備えていました。
このことを知った元締めは、
アウレが成長したドウォーフ達に言葉を教えようとする時期を見計らって、アウレに言いました。
「お前が自分の能力や権限をこえて彼らを創ったのは
支配できる者が欲しかったためか?」
「いいえ!
わたしは、あなたが作ったエア(この世)の美しさを彼らにも見せてやりたかったのです。
愛し、教えてやれるものが欲しかったのです!
私自身も、あなたによって創られました。
父の姿を見て、同じことをしようとする子供のように、
わたしも モノを創ってみたかったのです。
だけど、あなたのお怒りを静めるには わたしは彼らを
壊すしかないのでしょうか?」
アウレはそう言うと、涙を流しながらドウォーフ達を殴り殺そうとしました。
元締めは、そんなアウレとおびえて身をすくませるドウォーフ達を見て哀れに感じ、こう言いました。
「そなたが創った者たちは そのままの形で受け入れるとしよう。
だからその者たちよ、怖がることはない。
しか〜し、アウレよ!
これなる者達がわたしの「子ら」より先にこの世に現れたのは
チト許せぬものがある・・
フライングじゃぞ!(←不明発言)
この者達は、わたしの子らが生まれるまで 石の下なる暗闇で眠らせておくように!
アウレよ・・
どんなに待ち遠しくても そなたはこの者達と共に
目覚めの時を待つのだ。
時がくれば・・そして忘れてなければ(←不明発言)ちゃんと目覚めさせてやるから・・。
さすれば彼らは、そなたの「子」のごとき存在になるであろう。
しかし、わたしの子らとの間に争いが起こるかもしれぬがな・・」
アウレは元締めに感謝の言葉を述べました。
「おおきに・・!おおきにな・・!!
元締め・・あんたは最高や!!
なんやったらあんたの好きなように修正してもろてもええねんで・・(でへへへへ) 」
<注:本文抜粋>
「エルがわが作品を祝福し給い 修正し給わんことを!」
「ここでじっとしときや・・
元締めに呼ばれるまで出てきたらあかん!」
アウレは七人のドウォーフ達を遠い場所へ隠し、
ヴァリノオルへ戻って、時を待ちました・・・。