こうして、めでたく(?)ヴァリノオル行きが決定した彼らは後に
(元々はオロメがエルフ全体を呼んだ名前でしたが・・)「エルダアル」と総称されました。
「せやけどウチら、この薄暗い暮らしが好きやねん・・!!
明るいとこやったら恥ずかしぃ〜てでけへんわ・・・・(←何を?)ニヤリ」
エルフの中には、そう言って(言ったかどうかは定かではありませんが)
ヴァリノオル行きを拒む者達もおりました。
彼らはアヴァリ(応ぜざる者)と呼ばれ、
先のエルダアルとはずっとずっと長いこと会うことはありませんでした。
そして、ヴァリノオル行きを決めたエルダアルは
3つのグループに分かれて出発することになりました。
先発隊は全エルフの王であるイングウェが率いる一団で、
彼らはヴァンヤアル族(金髪エルフ)でありました。
「やっぱ、金髪はええわぁ〜!もう帰さへんでぇ〜」
彼らは、後にマンウェとヴァルダにう〜んと可愛がられ
再び中つ国に戻ることはなかったそうです。
二次隊はフィンウェ率いるノルドオル族(博識なるエルフ)で、
彼らはアウレに弄ばれた 愛された、黒髪のエルフでありました。
そして、最後はエルウェ・シンゴロ(灰色トンマ マント)と
その弟、オルウェ率いる大人数の一団、テレリ族でありました。
「やっぱ、この国、去りとうないわ・・」
彼ら、テレリ族の中には、中つ国に未練を残すものも多勢いて、
ちんたらちんたら歩くので(←?)一番最後になってしまいました。
彼らテレリ族は水が好きで、(西の国では)海のエルフ(ファルマリ)となりました。
以上、これが、エルダリエ御三家であります。
二つの木に魅了されて西に渡った彼らは
カラクウェンディ(光のエルフ)と呼ばれました。
しかし実は、西の地への旅の途中行方不明になったり
中つ国の岸辺に留まった者たちもおりました。
それらのほとんどがテレリ族で、
彼らは海辺に住み、森や山を放浪して暮していましたが、
心はいつも西の地へ向けられていました。
西へ渡ったエルフたち(カラクウェンディ)は、そんな彼らのことをウーマンヤアルと呼び、
先のアヴァリ(応ぜざる者=ヴァリノオル行きを拒むエルフたち)とともに
モリクウェンディ(暗闇のエルフ)と呼びました。