エルフの三つのグループの先頭には、金の蹄鉄を打った白い愛馬「ナハアル」に乗るオロメがいました。




エルフ達の旅は中つ国の前人未踏の道を進む苦難の旅で、
一行が向かう北の方面には立ちこめる黒い雲と、その昔、神々とメルコオルとの戦いの残骸がありました。


「あかん!これ以上先へは行かれへん!怖いわ〜!!」
エルフ達の中にはこの景色に恐れをなして引き返し、そのまま行方知れずになった者もいました。




しかしそんな中でも彼らはあの地、この地と行く先々でウダウダしつつ、 急ぐことなくのんびりと
旅を続けてゆきました。

「なんや!このキノコ・・えらいハデな色してはる・・めずらしいで!」


「おい!よぅ確かめんで食べたらあかん!」

「ぶははははははは!!!何やめちゃくちゃ可笑しい!!ふひゃひゃひゃ!!」

「ほれ・・言わんこっちゃない!ワライ茸や・・」

(・・という光景が見られたかは定かではありませんが・・)


<本文抜粋>
目にするものすべてがかれらの心を驚嘆の思いで満たし、
あの土地、この川辺と、行く先々で滞留することを望んだからである。





このようにして、何年も旅を続け、鋭い山頂を連ねる山脈のふもとの
大きなアンドゥィン川にたどり着きました。





ヴァンヤアル族とノルドオル族はオロメに導かれ、これを渡りましたが、
テレリ族はここに留まりたいと望みました。



この時、オルウェ(テレリ族)の一団にいたレンウェと呼ばれたエルフは
西へ向かうのを諦め,たくさんのエルフたちを連れて川を下っていきました。
彼らは、テレリの他の者たちより,草木・鳥、獣に詳しく、
ナンドオルと呼ばれる一族となりました。



この一族は長い間、エレリ族にも忘れられた存在でしたが、
後にレンウェの息子、デネソオルがこのナンドオルの一部を率いて
西へと旅立ったのでした。





ヴァンヤアル族とノルドオル族は、後にベレリアントと呼ばれた中つ国の
西の山脈を超えました。
そして、ようやくバラアル湾の岸辺にたどり着いた彼らでしたが、

「うちら・・海パン持ってへん!フル○ンで泳げ言うんか?」
(由左補足・・)


目の前の大海原を目の当たりにして、恐怖感でいっぱいになり、
海を渡ることを尻ごみし出す者も出てきました。



そこで、オロメはオタオタするエルフ達の扱いに困り果てて(←?)
海パンを探しに
ヴァリノオルのマンウェに相談に行きました。






一方、テレリ族のエルウェの一団は、大急ぎでノルドオル達の後を追いました。



エルウェはヴァリノオルの神々との再会を切望しておりました。
それに、ノルドオルのフィンウェにとても熱い友情を抱いていたので、
彼らと離れるのがイヤだったのです。

そして、長い年月をかけて、ようやくベレリアンドに到着したのでした。

「フィンウェよ・・そちに会いたかったぞ・・(*^-^*) ポッ!」
(由左補足・・)




 第4章までしばしのお待ちを・・
 もどりまふ・・