クウェンタシルマリルリオン(シルマリルの物語)

第一章 世の初まりのこと



その昔、アルダ(地球)がまだ完全に出来上がっていない頃、
メルコオルと神々(ヴァラアル)との最初の戦いが始まりました。



この戦い、しばらくはメルコオルが優勢でありました。
しかし、はるか天空で この戦いのことを聞きつけた力のある精霊たちが
アルダで戦っている神々を助けにやって来ました。



「ムハハハハハハハァァァァ〜!(憤怒)」

その中の一人、トゥルカスはこうして(?)激しく怒りながら笑い、
メルコオルに立ち向ったのでした。



メルコオルは そんなトゥルカスに恐れをなして
アルダを見捨ててどこかへ逃げてゆきました。




トゥルカスはその後、アルダにとどまり、他の神々と共にこの国を守ることになるのですが、
メルコオルはこのような経験からトゥルカスをとても憎むようになりました。


メルコオルの去ったあと神々は海と陸を整え、
ヤヴァンナは緑の種をまきました。



「ねぇ、アナタ・・輝く光がほしいの・・わ・た・し♪」
(と言って懇願したかは定かではありませんが・・)


アウレはヤヴァンナの願いで この中つ国のために二つの大きな灯火を作りました。


そして、その高い灯火にはヴァルダによって火がともされました。
この灯火はマンウェによって清められました。



中つ国の北と南に、この灯火は設置され、
北は イルルイン、南は オルマル と名付けられました。



明るくなった中つ国には ヤヴァンナのまいた緑の種が芽ばえ、
たくさんの草々や樹々に覆われていきました。


動物達も現われて、そちこちに姿を見せるようになりましたが
まだ、花が咲き乱れるには至りませんでした。




神々は大きな湖の中のアルマレン島に 自分達の城を作りました。


あるとき、マンウェは盛大な宴を催しました。
このとき、トゥルカスはオロメの妹、ネスサと結婚しました。
喜びのあまり ネスサは芝生の上で踊り狂った(・・・?)ということです。(・・ほんとかぃ?)



実はこの時、トゥルカスとアウレはアルダでの忙しい日々にとても疲れておりました。
そして、メルコオルはそんなトゥルカス達の様子を
自分の配下の者たちに探らせていたのです。



宴のさなか、トゥルカスが心地よいひとときに眠り込むや否や
メルコオルは軍勢を従えて、中つ国に戻ってきたのでした。




ところが最初、神々はそのことには気がついていませんでした。


メルコオルは地下深くに巨大な要塞を造り、
その砦は「ウツムノ」と名付けられました。



神々はそれでもメルコオルの存在に気付かずにおりましたが、
この「ウツムノ」から流れ出る邪悪な空気は
緑輝く植物を枯らし、清らかな水を腐らせました。
それは汚泥の沼となり、ハエがたくさん飛び交う様へと変貌させました。
(その悪臭たるや、ゴミの収集日に捨て忘れた夏の生ゴミのようでありました・・)←由左、補足(笑)


森林は危険な場所となり、獣たちは角や牙のある怪物と化しました。




ようやくメルコオルの存在を確信した神々でしたが、
メルコオルはかくれ場所を探し出される前に、
神々に先制の一撃を食らわし、
イルルインとオルマルの灯火をなぎ倒してしまったのでした。



この時の衝撃で海は荒れ狂い、炎にもまれ、
アルダの地形は激しく変化してしまいました。



「ゴゴゴ ゴォア〜〜〜ッ!!ゴァッ!ゴァッ!ゴァッ!・・(響き・・)」
烈風のようなマンウェの声と



「ドド ズシ〜ン!ドド ズシ〜ン!!」
トゥルカスの足音に揺れる大地・・



「ゲッ!ヤベッ!!(滝汗)」
メルコオルは恐怖に襲われながら、しかしトゥルカスに追いつかれる前にウツムノに戻り、
じっと身を潜めていたのでした。




神々はこの時はまだ、
元締めの子ら、エルフと人間がどこに生まれるのかを知らされていなかったので、
これ以上大地が崩壊するのを恐れ、
荒れ狂う大地を破滅から救うことに精一杯で、
メルコオルを追いかけて捕まえることができませんでした。




こうして アルマレン島の神々の城は
跡形もなく壊されてしまったのでした。


神々は、この地で 住む場所をなくしてしまいました・・・。


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