■ 施設 ■
大湯温泉には共同浴場が4ヶ所ある。そのなかで一番大きく川沿いにひっそり佇んでいるのが荒瀬の湯です。
近くに駐車場もあるので、車でも立ち寄りが安心です。
入り口の前に紫色の大きな暖簾が掛かっていました。
「あーっ、これこれ!」と笑顔になります。
実は、この温泉の存在を知ったのが、数年前。温泉仲間がこの暖簾の前で写真を撮ったのを見た時でした。 この”温泉”の文字に惹かれて「いつか行ってみたい」と思うようになった温泉です。
■ 浴場 ■
男女別に内湯が一つ、脱衣所は棚があるシンプルな造りです。
浴場は階段を数段下りた場所にあり、石造りの雰囲気の良い空間です。
男女の仕切り側に長方形で深さのある浴槽が一つ。
7人ほどが入れそうな感じですが、先客はみな浴槽の中ではなく縁や床に腰掛て、掛け湯したり体を洗ったり。
私が湯舟の湯を体に掛けると「あちっ!」・・・ かなり熱くて透明な湯が、静かに溢れています。
湯口は壁のパイプから細く一つと、湯底からも出ているそうでいつもこの位熱いと地元のおばあちゃんが語ってくれました。 掛け湯を何回もして熱い浴槽にグッと気合を入れて沈むと、思いのほか刺激のない湯でスルスルッとする肌触り、ほんわりと甘みのある柔らかい湯。
地元のおはあちゃんは、孫が20年ほどアトピーで車から固まって降りるくらいひどかったけれど、夏に一週間9月に13日ここの温泉に1日2回(3回と言ったが暑くてダメだったらしい)入ったら綺麗に治って、この春就職した。今(秋)も綺麗なままで「良かった」と喜んでおられました。「熱いけど源泉だから効くんだよ、薄まって温いと効かないよ」と、脱衣所で涼みながら教えてくれたのも印象的。
そんなに長湯はしなかったのに、湯上りはしっとりして私の肌に合うみたい!かなり気に入りました。
歴史ある温泉でほかにも共同浴場があるし、120円という料金が手頃なのも嬉しい。今度はゆっくりと、できれば泊まりで訪れてみたい温泉地です。 |