不動湯温泉
杓子山ふもとに湧く鉱泉 |
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■ 建物 ■
不動湯温泉といえば福島県の土湯温泉の不動湯温泉が有名ですが、今回訪れたのは山梨県の河口湖付近にある温泉です。
河口湖ICから車で20分ほどの場所にある一軒宿ですが、市街地から山の一本道をずんずんと進んで行かなくてはならず「この先に本当に温泉があるのだろうか?」とちょっと不安になるほどの場所です。
到着してみると温泉に来る人よりも霊泉をポリ容器で汲みにくる人のほうが多い印象で、宿の脇にある霊泉場(2ヶ所)には大量の容器を抱えて遠方からひっきりなしに訪れていました(お賽銭程度で利用できます) 皮膚病に効く腐りにくい湧水ということで、私も少し汲んで帰りました。 |
■ 館内 ■
玄関を入ると立派なロビーがあり、当日は桜の木がダイナミックに活けてありました。
観光的な宿ではなく療養湯治のための宿という感じですが、館内は綺麗で一日休憩用の広間もありゆっくり出たり入ったりできるようです。 |
■ 浴場 ■
男女別に内湯があります。
立ち寄り入浴できる一般浴場のほかに皮膚病専用の浴場があります。療養するときも気にせずに湯治できる配慮がなされています。
脱衣所は鍵付きロッカーがあり、日帰りの時は便利です。
鉱泉を沸かしていて、浴槽内の温度の説明が掲示されていました。
「お風呂の温度は高温時43℃低温時40.5〜41℃に設定してあります(ボイラーの周期は1時間位です)熱いからといって水を多く出すと低温時にはぬるくなります。 水風呂の温度は30〜32℃に設定してます。こちらの風呂が熱いと価値はありません。」
大きな窓からの光が差し込む浴場にタイル造りの浴槽が2つあり、鉱泉の沸かし加減で熱めと温め(水風呂)に分かれています。どちらにも源泉蛇口があり、常に注がれていてコップが置かれ飲泉できるようになっていました。 入浴途中に飲んでみると、まろやかな水・・・まぁるい水。
どちらの浴槽からも湯の溢れ出しがあり、加温ながらとても気持ちいい入り心地でした。
すごく透明の湯で、キラキラ君が青く発光。 細かい泡付きがあり、何か薬品のような匂いがします。
4人ほどが入れる水風呂は、肩まで静かに体を沈めると湯の中に入っていないような不思議な感覚の温度と感触。しばらくすると体中にごく細かい泡がびっしりと付いてきます。
7人ほどが入れる熱めの浴槽は、水風呂より弱い泡付きです。水風呂と交互に入るといつまでも入っていられます。静かにじっくり1時間ほど肌で湯を感じていました。
浴後のあたたまり感は無く、かといって冷えたようでもない・・・不思議な感じ。 お肌はさっぱりサラサラだけどカサカサにはならない、皮膚に良い鉱泉だと妙に納得できる湯でした。
山のなかの鉱泉、静かで神妙だけど本物でした。 |
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