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興奮をピークさせる

 では、前回説明した興奮のレベルを、実際に操作する練習をしましょう。ここでは、操作する方法としてレベルをピークさせる練習をします。ピークさせるというのは、興奮のレベルが目的のレベルに達したらすぐに下げることを言います。興奮が、/\←こんな風な形で変化します。たとえば、レベル5にピークさせるときは、レベル5に達したらすぐに刺激するのをやめて、興奮のレベルを下げるのです。

 しかし、いきなりレベル5にピークさせてくださいと言われても、果たしてレベル5というのは、どの程度の興奮なのだろうか、と不安になると思います。私もこの練習をやったときは、どれくらいの興奮がレベル5に該当するのか確信が持てないまま、半信半疑の状態でした。しかし、それでもいいのではないかと思います。要は、自分でだいたいの見当をつけて、自分の体で体験してみることが大切なのではないかと思うのです。文章を読んだだけで、何となく分かったつもりでいるよりも、たとえ簡単なように思えても、とにかく実際に自分の体を使って体験してみることが大切なのです。私もかつては、とりあえず一通りのことは体験してみましたので、みなさんも半信半疑のままでもいいですから、とにかく自分の体を使って、ひとつずつ実際に体験してみてください。

 では始めましょう。まず横になるか、椅子に座ったまま、ゆったりとした姿勢をとってください。そして、自分の性器を露出させてください。潤滑剤のローションを持っている人は、手とペニスに塗ってください。ローションがあるとないとでは、ペニスの快感がぜんぜん違いますので、できたらローションがあった方がいいのですが、持っていない人は、手で直接触ってみてください。(潤滑剤について

 以前、「感覚に集中する練習」でやったように、ペニスに意識を集中しながらゆったりと愛撫していって、興奮のレベルを少しずつ上げてみてください。レベルを上げるときには、ペニスに与えられる刺激だけで興奮のレベルを上げていってください。変な妄想を膨らませたり、ズリネタや、オナペットを使うのではなくて、ペニスが感じる快感だけで、興奮のレベルを操作してください。そして、これはオナニーが目的なのではなくて、興奮のレベルを操作することが目的ですので、あくまでも、ゆったりと時間をかけて愛撫してください。

 それでは、まず体をリラックスさせてください。そして、少しずつ性的な興奮のレベルを上げていって、レベル4まで上げてください。

  レベル4
   弱いながら、明らかに興奮状態です。そして、ペニスに快感を感じる状態です。

 この辺がだいたいレベル4くらいかなと思ったら、ペニスへの愛撫を止めて、リラックスした状態で深呼吸してください。そして、レベル2まで興奮のレベルを下げます。

  レベル2
   性的な雰囲気を少し感じるくらいです。

 これで、興奮のレベルを1→4→2と変化させたことになります。つまり、レベル4にピークさせたことになります。

 再びペニスを愛撫して、今度はレベル6まで興奮を高めます。

  レベル5、6
   明らかな興奮状態です。もう平常心に戻りたくないような快感があります。

 どの辺がレベル6になるのか、ちょっとあいまいな感じですが、自分なりにこの辺かなと思うあたりで、ペニスへの愛撫をやめて、リラックスした状態で深呼吸してください。そして、レベル4まで下げてください。

  レベル4
   弱いながら、明らかに興奮状態です。そして、ペニスに快感を感じる状態です。

 興奮のレベルを2→6→4と変化させました。これでレベル6にピークさせたことになります。体がリラックスしていますか。

 こんな感じで、次はレベル7にピークさせます。

  レベル7、8
   心臓が高鳴り、息もはずんできます。

 そして、レベル5まで下げます。

  レベル5、6
   明らかな興奮状態です。もう平常心に戻りたくないような快感があります。

4→7→5と変化させました。
 続いてレベル8でピークさせます。5→8→6となります。

 その次は、レベル9でピークさせます。

  レベル9
   オーガズムのすぐ近くまで来ています。もう快感以外のことはどうでもよくなってきます。

 レベル9でピークさせたら、愛撫するのを止めて、深呼吸しながらレベル1か2まで下げていきます。6→9→2となります。

 こんなふうに、興奮のレベルを操作するときは、決して急激に興奮のレベルを上げたりしないで、少し上げて、少し下げる、という形をとりながら、ピークさせるレベルを全体的に少しずつ上昇させて行けばいいのです。そして9でピークさせたあとは、もし余裕があったらレベル10、つまりオーガズムでピークさせてみてもいいです。

 もしも、レベルを操作している途中で射精したくなったら、エクササイズを中断して、そのまま射精してもかまいません。中断したら、あとでもう一度エクササイズをやってみてください。

 さて、今回の官能のレッスンはどうでしたか。これでいいのか自信が持てなくて、半信半疑のままやっている人も多いと思いますが、それでもいいのです。大切なことは、自分なりに興奮のレベルを実際に体験してみることと、レベルを上げたり下げたりする操作を体験してみることなのです。もしよかったら、何回か試してみてください。


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