[自己女性化愛好症] ホーム 男性が女性化するとき、その方向性として四つのパターンが見られます。これらのパターンは、それぞれが単独で存在するのではなくて、他と重複して現れたり、時間の経過とともに、ほかのパターンへと変化することもあります。では、そのパターンをひとつずつ見ていきましょう。 服装の女性化 :女装することを想像したり実行したりして興奮する 自分が女になりたいと思ったとき、女装という行動が一番わかりやすいのではないかと思います。しかし、女装するとは言っても人それぞれで、内気な人は女装している自分を想像してみるだけで終わってしまって、なかなかそこから先に進めない人もいるでしょう。もうちょっと勇気のある人は、足の毛を剃ってハイソックスを履いたりして、足だけの女装をする人もいます。さらに進んだ人たちは、通信販売などで女性の下着や服を手に入れます。そしてカツラをつけたり化粧をしたりして、女性になりきってしまいます。人によっては女装サロンに行って、専門のスタッフから服装のコーディネイトをしてもらったり、メイクをしてもらったりして楽しんでいる人たちもいます。 女装をする場所もいろいろで、部屋の中だけで女装を楽しんでいる人もいれば、女装して外出する人もいます。外出する人の中にも、下着女装だけで外出する人もいれば、スカートを履いて女性そのものの服装で外出する人もいます。女性の服装で外出する人の中にも、誰もいない夜でなければ外出できないという人もます。誰かに見られてしまうのではないかというスリルと興奮を楽しんでいるのです。人によっては、同好者が集まる女装サロンのような所だけで女装する人もいますし、堂々と女装して外出する人もいれば、日常的に女装をしていて、女性そのものとして生活している人もいます。 どんなスタイルの女装になるかは、各自が持っている女性のイメージによっていろいろです。フリルがいっぱい付いたかわいい服装を好む人もいれば、キャリアウーマン風の女装、セクシーでエロっぽい女装、お嬢様風の女装、コスプレ風の女装、ごく普通のオバサン風の女装、和服の女装など、人それぞれです。こうして各自が持っている「女」であることの意味に沿って女装をするのです。そして女装することで官能的な興奮に浸ったり、精神的な落ち着きや満足感を得るのです。 女装をする人の中には、途中で自己嫌悪に陥って、ある日突然、女装用品のすべてを捨ててしまう人もいます。しかし、時間がたつとまた買いなおして再び女装を始める……といったようなことを繰り返している人もいます。こういった行動は、女性化願望の原因とも関係してくるので、あとで書くことにします。 態度の女性化 :女性的な態度をとることで興奮する 女らしくなりたいと思ったら、自然と女らしい態度をとるようになります。たとえば女性的な身振りや仕草というのがあります。物を取るときなどにちょっと小指を立ててみたり、動作をちょっとナヨナヨさせてみたりするのです。女性的な言葉遣いをするともっと女らしくなります。 さらに行動面でも、一歩身を引いたような女性的な控えめな態度をとったり、他人に対して女性のように献身的に世話を焼たりする人もいます。あるいは、女性のようなカワイイと思われるような事をしてみたり、女性のように誘惑的な態度をとる人もいます。こういったことも、各自が持っている女性のイメージによって、いろいろな現れ方をするのです。そして、このような女性的な態度を取ることによって、官能的な歓びや精神的な満足感を得るのです。 生理的な女性化 :女性特有の肉体的な機能を想像することで興奮する 女性には、女性特有の生理的な機能があります。オシッコをするときは、しゃがんでしなければなりませんし、生理の時は出血があります。さらに妊娠や出産、乳房からの授乳などといったことは、男には真似のできないことです。しかし、こういった女性特有の肉体的な機能に対して、強いあこがれを抱く人たちもいるのです。 極端なこだわりを持っている人の中には、女性のようにしゃがんでオシッコをするだけでは足りなくて、会陰部の尿道を切開して、股間から尿が出るようにする人もいます。ペニスの先から尿が出るのは許せないのです。ここまで極端なことをしなくても、たとえば生理用のナプキンをしてみたり、妊娠している自分を想像してみたり、赤ちゃんに自分の乳房から母乳を与えているシーンを想像したりして、自分が女性になった喜びを味わうのです。 男女の違いは、その声を聞けばすぐに分かりますので、女性のような声を出したいと思う人もいます。変声期を過ぎてしまった男性にとっては、なかなか難しい問題ですが、ボイストレーニングによって、なんとかして、女性の声に近づこうとするのです。女性的な声を出すためのトレーニングについて書かれた本も出回っていますが、なかなか難しいようです。しかし、人によってはなんとかうまくいく人もいるようです。 性的な快感においても、女性のように何回も連続したオーガズムを体験したいと思う人もいます。あるいは女性のように乳首の刺激で性的な喜びを味わってみたいと思う人や、膣がないので、その代わりに肛門にペニスのような物を挿入して、女性のように挿入される快感を楽しんでみたいと思う人もいます。このような性感を鍛えるための訓練方法もいろいろあります。そして実際に女性のように身体をくねらせて悶えたり、あえぎ声を上げたりして、女性のように快感を楽しんでいる人たちもいます。 肉体の女性化 :自分が女性の体を持っている、あるいは女性の体の一部を持っていると想像することで興奮する 女性化がどんどん進んで行くと、行き着くところは女性の身体を持つことです。しかし、実際に自分の身体を女性化するには、それなりの覚悟が必要ですので、空想の中だけで楽しんでいる人もいます。たとえば、自分には女性のように豊かに膨らんだ乳房があって、感じやすい大きな乳首もある、と想像するのです。そうすると、何とも言えないような官能的な喜びや満足感がわき上がってくるのです。しかし、やがて想像しているだけでは満足できずに、実際に女性の身体が欲しくなってきます。 そこで登場するのがホルモン剤です。ネットなどで調べて、さまざまホルモン剤を手に入れるのです。そして、自分の身体を女性の身体へと変えてゆくのです。人によっては、少しずつ女性化してゆく自分の身体を撮影して、ネットで公開している人もいます。しかし、ホルモン剤には副作用の危険がありますので、ホルモンを使わずにシリコンなどの注入によって、乳房の膨らみを実現する人もいます。しかし、これも危険がまったくないわけではありませんので、肉体を女性化する場合は、どこまでリスクを取れるのかという判断になります。 肉体をどんどん女性化してゆくと、最終的にはペニスをどうするかという問題に突き当たります。女性的な肉体になったとしても、ペニスと睾丸だけは残しておきたいと思う人もいます。男性ホルモンの影響をなくすために、ペニスは残しても睾丸は摘出したいと思う人もいます。ペニスも睾丸も取り去って、人工の膣を作って、女性と見分けが付かないような肉体を手に入れる人もいます。果たして、自分がどこまで女性化したいのか。あるいは、どこまで男を捨てることができるのかという判断は、人それぞれです。 では、次にいろいろな調査から浮かび上がってくる、女性化願望を持った人たちの特徴について書きます。 >次のページ いろいろな調査結果 [自己女性化愛好症] ホーム |