十津川警部「友への挽歌」
目次 主な登場人物
第1章 銃声で始まった
第2章 もう一つの事件
第3章 洞爺湖
第4章 ボランティア
第5章 トワイライトエクスプレス
第6章 白い世界へ
第7章 ニセコ
第8章 雪の教会
第9章 マニラ
第10章 友への挽歌

ISBN978-4-334-74552-3

2009/2/20初版1刷
光文社文庫
648円(税引)
398ページ
十津川の大学時代の友人・永田勇作
十津川の妻・十津川直子
十津川の友人でフリーカメラマン・早瀬
バー「やよい」ママ・下島やよい
東京入国管理局成田空港支局長・井原要
やよいの彼氏・菊池克郎
中央旅行社社長・小野田清
早瀬の妹・早瀬友美
「日比愛の鎖」理事長・内藤茂
「トワイライト」車掌・山下、青木
内藤の秘書・高良、女性秘書
洞爺湖畔教会・風見神父
元マニラ警察署長、J・ロドリゲス
マニラ記者・サントス
古屋亜木子こと、アマンダ・アキコ
マニラ日本大使館・柴田書記官

北条早苗刑事・三田村刑事
三上刑事部長
北海道警三浦警部、田原刑事部長
千葉県警山崎警部
科研・佐伯
大学時代の友人・永田から、十津川警部の自宅にかかってきた電話。
しかし、電話は、二発の銃声とともに途切れ、永田のものと思われるバラバラ死体が、北海道の洞爺湖岸で発見された。
「トカレフを持った殺人鬼」とは、何者なのか?フィリピンをめぐる黒い利権の構造とは何か?雪の北海道から、暴動の街・マニラへ。
十津川の必死の捜査が、事件の真相を追いつめる。
(裏表紙文参照)

1996年7月 文藝春秋刊  1998年12月 文春文庫刊
冒頭、十津川が家で寝ていると、昔の友・永田からの電話だった。そして、札幌にいるから一刻も早く会ってほしいとの 会話の後、トカレフ銃の銃声の音がして切れた。
東京で起きる事件の為、札幌に行けれない十津川の元には、永田からと思われる千歳行きの飛行機のチケットが・・。 十津川の友人で数々の修羅場をくぐってきた早瀬が、すすんで十津川の代わりをすると、チケットをとり、札幌に飛んだ。
二人の友人の消息を気にする十津川。ここからが、刑事としての十津川と、友を思う十津川個人の思いとが、交錯します。
舞台は、殺人事件の起こった東京から、トワイライトエクスプレス、北海道、マニラと展開していきます。 中でも、十津川班の刑事達が冬の北海道ならではの、スキーシーンがあります。なんでもこなしてしまう十津川さん、かっこいい(笑)。
この事件での北海道での捜査で、北条早苗刑事が、カトリック信者だったと判明。混迷する捜査の糸口になります。

評価
☆☆☆ 星5つ(星5つで満点) 北条早苗刑事が、カトリック信者だった