目次 | 主な登場人物 | ||
第1章 駅長室 第2章 L特急「踊り子13号」 第3章 午後二時へ 第4章 ブルートレイン 第5章 臨戦体制 第6章 時間との戦い 第7章 成田空港 第8章 最後の賭け 解説 郷原宏 |
ISBN978-4-334-70782-8 1998/8/20初版1刷 2008/4/20 45刷 光文社文庫 に1-25 514円(税引) 302ページ |
東京駅 駅長・北島祐也、首席助役・木暮 三沢公安室長、田中内勤助役、望月内勤助役、駅員・本田 乗客助役・工藤、遺失物取扱所キャップ・横井 北島駅長の娘・北島真紀 カナダ首相夫妻 構内浮浪者・ダンナさん 寝台特急「富士」車掌・山下・ L特急「踊り子13号」鈴木車掌 清掃員・八木、平塚駅駅員 山本麻子、美術商・渡辺裕介、伊地知、若宮研一郎 春日敏彦、中井明美、梅田 島田かおる、宇野ゆかり 寝台特急「さくら」専務車掌・小西、婦人警官 捜査陣 十津川警部・亀井刑事・西本刑事・日下刑事 清水刑事・田中刑事・本多捜査一課長 爆発処理班・米村、津曲警部 科研・佐野技官 | |
「一億円をよこせ!要求をのまねば、東京駅を爆破する」刻々と迫る予告時刻。 ついに犯人の指示どおり、一億円は「踊り子号」にのせられたが、そこには巧妙な罠がしかけられていた…。 爆弾はどこに?日本の顔・東京駅を舞台に、十津川警部ひきいる捜査陣と脅迫犯人との息づまる駆け引き。謎とサスペンスあふれる傑作。 (裏表紙文参照) |
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この作品が、「駅シリーズ」の第1作となります。当時はまだ民営化されてはおらず、「国鉄」時代となります。 最初、東京駅の駅長が登場します。文中に書かれていた事では、国鉄時代の東京駅長は、乗降客数第1位はこの頃すでに、新宿駅になってはいましたが、 別格の存在で、他の国鉄職員は、定年が存在するが、東京駅長は定年がなかったそうです。又、就任する時は、皇居にあいさつにいったという事。 民営化後、ウィキュペディアによりますと、東京駅には、JR東日本とJR東海、それぞれの駅長がいると書いてあります。駅の長が二人存在する訳ですが、 駅全体に関わるこの事件のような事が起きたら、どちらが主導的権限をもつのでしょうかね? もう一つ、こちらは解説に書かれていた内容です。昔、鉄道公安官(鉄道公安職員)は、国鉄の職員であったという事です。職員でありながら、 司法警察権という権限を持ち、職務に当たっていたとの事。こちらも、民営化後は、各都道府県警察に属する鉄道警察隊となりました。 東京駅の鉄道警察隊は、警視庁に所属するという事だそうです。 京太郎さんの原作が多く使われる土曜ワイド劇場の沢口靖子さんらが演ずる「鉄道捜査官」や、三浦洋一さんや宇津井健さんらが出演した 「さすらい刑事旅情編」に登場する刑事らは、この警視庁鉄道警察隊に属していた設定となるんですね。 話は脱線しましたが、十津川警部ら刑事と、北島東京駅長ら駅員は、どう東京駅を守るか? 評価 ☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点) 「駅シリーズ」第1作品 |