十津川警部 秩父SL・3月27日の証言(アリバイ)
目次 主な登場人物
第1章 ある雑誌記事
第2章 有力弁護士
第3章 巻き戻す
第4章 殺人の青写真
第5章 九人のリスト
第6章 逆転への感触
第7章 閉廷
ISBN978-4-08-775410-0

2012/3/10第1刷
集英社
819円(税引)
200ページ(単行本)
旅行作家・小島俊介、戸川雅夫
秋山博之、裕子夫婦
SLバイオエクスプレス車掌・村木
高田検事
梅木法律事務所所長・梅木浩三、井坂興信所所長・井坂純一郎
溝口弁護士、浜口隆太郎弁護士
遠山舞花、田原悟
荒川署元副所長・柴田、政治家、相川啓次郎・木田清志
俳優・河野博史、歌手・武田真理
二宮恵子、坂本裕子、篠田理恵
中央新聞・田島
K製薬・水野販売課長、息子・大輔

K組組長・折原、幹部・佐伯博司
東京荒川署署長

北条早苗刑事・日下刑事・三田村刑事
本多一課長・三上刑事部長
警視庁捜査四課本山警部
消費者金融の元社長で資産家の秋山夫妻が殺害された。十津川警部は、秋山に恨みを抱いていたという漫画家の戸川を逮捕する。
だが、事件当日に人気の秩父SLの車中で戸川を目撃したという旅行作家のエッセイを発見。戸川の裁判まで20日余り。
否認を続ける戸川の犯行を裏付けるため、十津川警部たちは極秘に再捜査を始める。
秋山の金庫に残された個人情報が手掛かりになると思われたが…。
SL乗車中の犯罪!鉄壁のアリバイに挑む十津川警部。秩父鉄道パレオエクスプレスを巡る旅情ミステリー。(裏表紙文参照)

本書は、ケータイ総合読み物サイト「集英社 デジよみ」で、 2011年4月〜10月まで配信された『秩父SL・3月27日の証言』を、加筆・訂正したものです。
今回のこの作品は、上にも書かれてあるように、携帯での読み物サイトにて初出されたもの。一回携帯電話でアクセスしたの ですが、ちょっと字が小さくて・・・。きっと、本にしてくれると期待しておりました。
すでに十津川班で秋山夫妻の殺害容疑で逮捕・送検された戸川が、この殺害日と思われる3月27日に、秩父鉄道を走るSLに乗車していたと書かれたエッセイ を読んで、十津川は狼狽する。その裁判が始まるのは20日後。しかも、その弁護人には、大物弁護士がつくと言う。こんなアリバイがあるのに、 逮捕された戸川は、否認しアリバイを主張する事もなく、裁判で逆転無罪を狙っている模様。誤認逮捕をしてしまった挙句に、裁判で負けてしまう事に なってしまうのか?必死のアリバイ返しが始まる。
一畑電車で起きた事件の『出雲殺意の一畑電車』に次ぐ、地方鉄道シリーズ(と、当サイトでは言っています)。 なかなか面白かったです。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)   犯人はその時、SL乗車中!