萩・津和野・山口殺人ライン
高杉晋作の幻想

目次 主な登場人物
第1章 津和野から消えた女
第2章 無人島の溺死体
第3章 高杉晋作と奇兵隊
第4章 ″現代の奇兵隊″
第5章 キャンピングカー
第6章 美貌の大富豪
第7章 終着駅
ISBN978-4-19-850918-7

2012/9/30初刷

徳間書店
857円(税引)
新書サイズ207ページ

(敬称略)
カバーデザイン・かとうみつひこ
高木晋作
中西博・三浦良介
高木の両親、父・高木茂之、母・友美恵
白石香苗、水明館女将
香苗のマネージャー・早坂弘子
国立大教授・竹山大輔
三橋里美・戸田明彦・二階堂美紗緒
原田孝三郎、仁科修三・亜矢子夫妻

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・西本刑事・日下刑事
本多一課長・三上刑事部長
三田村刑事・北条早苗刑事

山口県警加地警部、吉田刑事
沖縄県警神林刑事、中条警部
十津川警部が逮捕し、刑期を終えて出所した高木晋作。ビルの屋上から、中西博が転落死した事件にかかわったのだ。
直接手を下してはいないが、脅しているところを目撃されていたという。裁判中、中西を脅した動機について一切黙秘していた高木。
そして、逮捕時に高木が持っていた手帳には、中西を筆頭に六人の男女の名前が記されていたのだ。
高木の行方が気になった十津川…そして、山口県・萩の菊ヶ浜、沖縄県・西表島沖の無人島で手帳に記された人物の死体が発見される!?
(裏表紙文参照)

この作品は、『十津川警部 日本縦断長編ベスト選集』にて、1巻〜20巻まで刊行されたものです。
個人的には、歴史上の人物としては、坂本龍馬が好きですので、戦国時代がおもしろいなどという事ではなく、幕末には興味がある方です。 なので、高杉晋作も、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の中で書かれている内容で、覚えている程度です。その記憶の中で、高杉晋作は、奇兵隊の隊長として、 一般の民衆を束ねて、大きな成果を上げるなど、印象としては、竜馬と同様に、藩の中では異端児的な人と思っていました。
ただこの本の中では、奇兵隊が成果を上げた中、逆の説を論じている部分もあり、歴史って、いろいろな見方があるんだなと思いました。

さて、本編の展開として、動機に関しては、はっきりと書かれておらず、読者の感じ方が違う結果となると思います。ちょっと消化不良といった ところでしょうか。

評価   ☆☆ 星2つ(星5つで満点)  高杉晋作にあこがれて