日本一周「旅号」(ミステリートレイン)殺人事件


目次 主な登場人物
第1章 東京
第2章 西鹿児島
第3章 鹿児島市
第4章 京都(一)
第5章 京都(二)
第6章 青函連絡船
第7章 札幌
第8章 釧路
第9章 青森
第10章 上野

著者のことば
鉄道ミステリーの新世界 宮脇俊三

解説 荻原良彦
ISBN978-4-334-74736-7

2010/2/20初版1刷
光文社文庫 に1-112
686円(税引)
431ページ
日下刑事の両親、日下晋平・君子、妹・加代子
国鉄東京鉄道管理局・富田営業部長、小林局長
川島医師、久留米医大病院外科部長・宮本
和田由紀、笹本貢、浜野栄一
「旅号」車掌長・石井
村川誠治、妻・久仁子
和田由紀の上司・石田誠、青柳医師、薬剤師・小山
元警視総監、現議員・白井久一郎
元総理・三田良介、柳沼功一
国鉄総裁秘書・北野
福井淳、佐々木修、若林敏行、中川晴夫
中央新聞社政治部・田島
政治団体S会幹部、入江・安東

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・日下刑事・田中刑事
本多捜査一課長・三上刑事部長

桜井刑事・小川刑事
鹿児島県警木下刑事、京都府警阿部刑事
北海道警捜査一課山田刑事
十日間で日本を一周する夢の特別列車「旅号」。その6号車の乗客ばかりが、相次いで不審な死を遂げた。
乗り合わせた両親の依頼を受けて、日下刑事がツアーに参加したが、京都、札幌で第三、第四の殺人が!
政界の大物につながる陰謀の影を、十津川警部の推理が追いつめる。
交錯する旅情とサスペンス!累計一四五万部に迫る、トラベル・ミステリーの記念碑的傑作。
(裏表紙文参照)
TBS系ザ・サスペンス シリーズ第2作、ミステリー・トレイン日本一周旅号殺人事件、原作。初回放送、1983年4月9日
     十津川警部役若林豪さん、亀井刑事役坂上二郎さん、ゲスト、寺泉憲さん、斉藤とも子さん、岸部シローさんなど

テレビ東京女と愛とミステリー 西村京太郎トラベルサスペンス シリーズ第1作、日本一周“旅号”殺人事件、原作。初回放送、2003年4月23日
     十津川警部役萩原健一さん、亀井刑事役小林稔侍さん、日下刑事役坂上忍さん ゲスト、国生さゆりさん、大路恵美さん、光石研さんなど
この本も以前読んだのですが、再び、読んでみました。ほとんど途中までは、覚えていなかったのですが、 エンディング部分は覚えているので、読んだのは確かだと思います。日下刑事の両親が登場し、旅号に乗車。そこで知り合った和田亜紀という一人で応募した という若い女性を自分の息子の嫁にという思い両親。その旅の途中、事件があり、その旅号に途中の京都で乗り込む日下刑事。日下もまんざら嫌いではない様子。 ただこの亜紀が、クライマックスでは・・・・。この場面が頭に少し残っていました。

この事件、テレビ化されたのは2作品ありました。山村美紗さんの「赤い霊柩車シリーズ」で狩矢警部役を演じている 若林豪さんも、今では、月曜ゴールデン・十津川警部シリーズとして、渡瀬恒彦さんが十津川警部役を務める以前に、ザ・サスペンス で2作目以降を演じていたのですね。この時の亀さん役は、坂上二郎さんという事。あんまり記憶がないんです。CSでTBSチャンネルも 2チャンネルとなりましたので、再放送に期待します。そして、テレ東では、十津川警部役を1作だけ務めたショーケンこと萩原健一さん が登場します。こちらは、小林稔侍さんが演ずる亀井刑事が主となる内容ではありますが。

原作では、本四連絡橋や青函トンネルが開通する前の国鉄の時代なので、日本一周とはいうものの、四国へは寄りませんでした。又、北海道 は、青函連絡船で渡った後、寝台車両ではなく、ディーゼル特急で、札幌・網走を回り、青函連絡船に乗り、青森から再度、寝台列車に 乗車するといった具合です。テレビでは、フィクションではありますが、臨時列車を走らせないで、各路線の列車に乗り継ぐツアーといった 内容で描かれている模様でした。京太郎さんの作品で臨時列車を登場させる作品は、「ミステリー列車が消えた」とか、「臨時特急「京都号」殺人事件」など、 初期には多かったのですが、民営分社化した旧国鉄の事もあってか、最近は登場しないのは、ちょっと残念ですね。 本四連絡橋や青函トンネルなど走る「新・旅号」を期待したいものです。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)    新・「旅号」を期待