上海特急殺人事件
目次 主な登場人物
第1章 血の幻想
第2章 1931
第3章 準備
第4章 上海
第5章 出発
第6章 フジヤマ・コネクション
第7章 錯綜
第8章 特快「T109」列車

解説 山前 譲
ISBN978-4-08-746146-6

2007/4/25第1刷
集英社文庫
に3-16
571円(税引)
345ページ
大学生・早川ゆき、笠原弘子、柳下ゆかり、井上美雪
芸能プロダクション・五十嵐進
中央新聞社社会部・田口
樋口隆
中国人・朱麗華
中国料理店オーナー・陳文明
小宮誠一郎、小宮茂
坂下由美
何史明
上海日本領事館1等書記官・木村
財団法人「新世界」会長・吉田健太郎
佐伯亮
フジヤマコレクション・関根隆治
車掌姿の男、負傷した中年男

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・西本刑事・日下刑事
三田村刑事・北条早苗刑事
本多捜査一課長・三上刑事部長

中国上海公安・李刑事、張刑事、王主任
陳刑事、揚刑事、劉刑事、明美麗女性刑事
東京で女子大生連続射殺事件が発生、手際からプロの殺し屋の犯行と思われた。
現場近くで目撃された車の持ち主の芸能プロダクション社長が、海外で不審死を遂げ、“一九三一”というメモを残す。
一方、上海で日本人ジャズ歌手の扼殺体が発見される。十津川警部は、中国警察の協力要請を受け上海へ。
やがて、双方の事件の類似点を掴むが…。複雑に絡んだ謎を追って、大陸を疾走する決死の捜査行。
(裏表紙文参照)
最近、中国で高速鉄道の脱線事件などが起きています。この本の事件は、その鉄道を日本が主導権をとるか、 ヨーロッパがとるかといった段階の時代です。単純に女子大生連続射殺事件と思われた事件でしたが・・・という内容。
別にこの本を読んだのは、事故が起きたからという訳ではないのですが、偶然にも、地下鉄でも同様の事故がおきるとは思いませんでした。
解説にも書いてあったのが、この本が出版されたのは、Jノベルズにて、2003年5月から12月に連載されました。一方、 上海浦東空港に接する磁気浮上高速鉄道のトランスラピッドが営業運転に入ったのが、2003年12月となり、したがって、 十津川警部と亀井刑事は、この列車に乗る事はできなかったとの事。短い距離ながら、乗り心地など、文句ない鉄道らしいが、 こちらに事故がおきない事を祈るしかない。

評価
☆☆☆ 星3つ(星5つで満点)  政治がらみの事件。十津川警部、いやになる。