十津川警部の死闘
掲載内容 主な登場人物
心中プラス1
処刑のメッセージ
加賀温泉郷の殺人遊戯
特別室の秘密

解説 吉野仁(文芸評論家)
ISBN978-4-334-73413-8

2002/12/20初版1刷
2006/5/10 2刷

光文社文庫 に1-79
514円(税引)
298ページ
小杉健一郎・美代子夫婦、小早川勇、原田君子、青木文子
トラック運転手・井上匡、杉本卓、長谷川久志・美奈子夫婦
(心中プラス1)

小坂井ゆき 仁木悠介 片桐努 N組組長・三浦
林卓一 佐藤正彰 柏原勇 柏原の妹・柏原みさと
(処刑のメッセージ)

加賀温泉郷の殺人遊戯 は、リンク参照

十津川の妻・直子 加藤春子 内科医・柴田 看護婦・山下
院長・小野塚匡 看護婦婦長 鬼頭広志
(特別室の秘密)

本多一課長・三上刑事部長・三田村刑事・北条早苗刑事
静岡県警土田刑事、初動捜査班山口警部 (心中プラス1)
沖縄県警玉城刑事 (処刑のメッセージ)
加賀温泉郷のホテルで、男が心臓マヒで死んだ。三カ月後、同じホテルで、また男が心臓マヒで死んだ。
さらに一カ月後、もう一人の男が!三人は死亡前夜にまったく同じ行動をとっていた。
県警が殺人の疑いで捜査を始めたとき、四人めの男が現われて…
(「加賀温泉郷の殺人遊戯」)。他に「心中プラス1」「処刑のメッセージ」「特別室の秘密」の計四編を収録。(裏表紙参照)
1999年 カッパノベルズ(光文社)刊
最初の事件(心中プラス1)は、ある夫婦がホテルで心中し、保険金も降りていて、事件は終了している。 ただ、本多一課長のもとに、変な噂が届いていた。それは、その事件現場に、現在の総理のブレーンの一人がいたという事。 十津川は、密かに亀井刑事と捜査に当たった。

「処刑のメッセージ」は、連休中のインターネット上にある女性の葬儀をするむねのメッセージが出た。その葬儀の場所は、高速道路上で行われる という事で、パソコンを趣味にしていた西本刑事が、おかしい事だと十津川に訴えてきたのだった。調べてみると、その女性は、タレントで、 まだ死んではおらず、沖縄に営業に行っていて、指定する日は、羽田に飛行機で戻ってくるとの事。時間はひっ迫していた。

「加賀温泉郷の殺人遊戯」は、北陸を中心とした「十津川警部捜査行 北陸事件簿」 内に収録されています。 リンクを参照してください。

「特別室の秘密」は、十津川の妻・直子が、突然、腹痛を訴え、ある病院に救急搬送した。尿管結石だった。激しい痛みがいつ襲ってくるか わからない事から、入院することになった。石が動かなければ、なんともない病気だけに、直子は病院内を散歩する。
直子が入った部屋の同じ階に、「立ち入り禁止」の札がかかってあるガラスドアがある。カギがかかっている。そこは、いろいろな噂が流れている場所であり、 ある日、直子がそのガラスドアのノブを回してみると・・・。

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)   開けてはいけない、パンドラの箱に、十津川警部が死闘する。