特急しおかぜ殺人事件
目次 主な登場人物
第1章 出発の日
第2章 足摺岬
第3章 メッセージは死
第4章 二人の男の履歴
第5章 誘拐
第6章 追跡
第7章 恋人への唄
ISBN4-12-204483-9

2005/2/25初版

中公文庫 に_7_25
552円(税引)
285ページ
オダ宝石店社長・小田冴子、寺沢誠副社長
十津川の元部下、探偵・橋本豊
新幹線車掌・山下、
特急しおかぜ車掌・山中
寺沢の内縁の妻・川村みゆき
D金融、高田佳夫・丸山保
服部秀夫
望月えり、藤本宏、倉田淳、井上健二、竹内光一
N組幹部・垣内
上条あけみ、浅井ゆき

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・西本刑事・日下刑事
三上本部長・本多捜査一課長
北条早苗刑事・三田村刑事・田中刑事

愛媛県警戸田警部・吉田刑事・神田本部長・杉山刑事
高知県警三浦警部、香川県警小林警部・峰刑事
宝石店の女社長・小田冴子が失踪した。
五月のある日、冴子はお遍路姿で東京駅から新幹線に乗り岡山へ、 そして特急しおかぜに乗り継ぎ、四国へと向かった。
松山から霊場巡りを始めた冴子は、 足摺岬にある38番札所金剛福寺を最後にぷっつりと足跡を断ってしまったのだ。
ひと月後には、元副社長の寺沢が同じしおかぜ車中で毒殺された。「お遍路さん」に秘められた陰謀に十津川警部が挑む。 (裏表紙文参照)

1997年10月角川文庫
短編の方でも、「特急しおかぜ殺人事件」というサブタイトルが、ついたものがあります。一応、こちらが長篇の「特急しおかぜ殺人事件」 という事です。短編の方は、「海を渡った殺意」と言う本題ですが、同じ短編には、「海を渡った愛と殺意」という事件もあり、 ここらへん、ちょっとややこしいですね。

表紙の電車は、JR四国の8000系ですが、今では、カラーリングが変わっており、現在、オレンジ色のラインとなっております。私的には、 1回、乗車した事がありますが、振り子車両ですが、乗り心地はなかなかのものでした。特急しおかぜは、この8000系の他、アンパンマンの絵柄が 描かれている2000系気動車も運用についているようで、到着時間を優先しなければ、ディーゼル車か、モーター車か、選択のおもしろさを持っている 特急ですね。

四国で起きる事件では、お遍路さんがつきものとなります。この事件でも、なんと自宅からその姿で四国に向かう女性社長が登場します。 そして、足摺岬で失踪する訳ですが、その真意とは。

評価
☆☆☆ 星3つ(星5つで満点)  長篇版「特急しおかぜ殺人事件」