寝台特急「北陸」殺人事件
目次 主な登場人物

第1章 城下町金沢への旅
第2章 広告会社
第3章 追跡
第4章 第二の殺人
第5章 北陸の宿
第6章 男と女の関係
第7章 越前海岸
第8章 水死体
第9章 疑惑の中で
第10章 ホテル
第11章 裏切りの終り

解説 細谷正充(文芸評論家)
ISBN978-4-334-73527-2

2003/8/20初版1刷
光文社文庫 に1-82
514円(税引)
305ページ

カバーデザイン 亀海昌次
カバー写真 真島満秀
カバー印刷 近代美術
高橋理沙、神木美也子、本田めぐみ
NNN広告会社・井崎徹、小林部長、伊東
矢代達夫
新日本イラストの会会長・山口昌夫、一般会員・深見哲郎
木下幸子
クラブ「あき」ママ・ユミ子
N製薬営業部長・田原
福井K短大学生・折戸けい子

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・本多捜査一課長
石川県警青木部長刑事、安田警部
福井県警仁科部長刑事
金沢のホテルから失踪した学生時代の親友を探すため、理沙(りさ)は上野から寝台特急「北陸」に乗った。
早朝、後頭部を殴られて理沙は昏倒(こんとう)。気がつくと寝台に運ばれていて、隣には旧知の男性の刺殺体が!
当然、理沙に殺人容疑がかけられる。一方、東京で捜査を進める十津川(とつがわ)と亀井も「北陸」に乗り込むが……。
北陸を舞台に人間の心の”二面性”を描く、旅情ミステリー。
(裏表紙文参照)1987年4月 講談社文庫刊
テレビ朝日・東映版西村京太郎トラベルミステリーシリーズ第6作、寝台特急 「北陸」 殺人事件、原作。初回放送、1985年1月5日
     サブタイトルは、「富山−金沢−東尋坊・消えた女ともだち」
     十津川警部役三橋達也さん、亀井刑事役愛川欽也さん、ゲスト 白都真理さん、藍とも子さん、浅野ゆう子さんなど
 この本では、12両編成で運行していた寝台特急「北陸」でしたが、末期では、8両編成となり、車両の老朽化や、利用率の低下 などにより、幾度となく、廃止されるという話が出ていました。それでも、東海道・山陽本線で走っていた「はやぶさ・富士」より、 1年遅い2010年3月まで走れたのは、立派なものでした。ちなみに、私も1回だけ利用させて頂きました。B寝台でしたが・・。

 旅チャンネルで放映していた「西村京太郎の鉄道ミステリー」の第1回で放映されたのは、この事件でした。主な登場人物が少なく、 説明しやすかったのかもしれませんね。テレ朝の西村京太郎トラベルミステリーでも、6回目という早い段階で、原作に使用されています。
「かめさん、われわれも乗ってみようか」と、ドラマ化された中で、捜査にて十津川警部と亀井刑事が実際の列車に乗る事件では、 一番わかりやすいトリックかもしれませんね。

 今では、廃止された列車ですが、当時の旅情と共に、読んでみてください。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)    学生時代の親友を探す為に、金沢へ