目次 | 主な登場人物 | ||
第1章 青い海の国 第2章 足摺岬 第3章 疑惑 第4章 海中展望塔 第5章 祈る男 第6章 呪殺 第7章 霊力との戦い 第8章 誘拐 第9章 脱出阻止 第10章 奇妙な本 終章 再出発 |
ISBN978-4-575-51222-9 2008/9/14第1刷 双葉文庫 648円(税引) 363ページ |
三田村刑事の叔父夫婦・吉田健太郎、妻・文子 叔父夫婦娘・吉田あやか 週刊「トピックス」記者・小池博 新興宗教「真心の会」教祖・神川 あやかの友人・小田中みや子 「真心の会」、辻理事長、水谷敏、柴田健二、小野木正 みや子の恋人・大田 元「真心の会」、山本 十津川の妻・十津川直子 松本くに子・湯上ひろ子 「真心の会」弁護士・松浦 北条早苗刑事・三田村刑事 本多捜査一課長 高知県警中村署丸山警部 高知県警土佐清水署佐々木警部 千葉県警福田警部 科研山口技官 愛媛県警戸田刑事部長 | |
警視庁捜査一課の三田村刑事は四国へ旅に出たまま行方不明になった叔父夫妻を探し出すため、従妹と一緒に旅に出た。 旅の途中で二人が乗った特急“しまんと”の車中で殺人事件が発生し、さらに足摺岬での転落死事件を巡り、 叔父が容疑者として追われることになった。二つの事件を結ぶ見えない糸を辿り、十津川警部は四国へ向かった。 (裏表紙文参照) 本作品は、1992年6月、角川書店より刊行されました。 |
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この作品では、三田村刑事の生い立ちが少し書かれています。幼い頃に両親を亡くし、姉の友子と叔父夫婦に育てられた
と、冒頭に書かれています。その叔父夫婦が四国に行ったまま行方不明になったと、叔父夫婦の娘・あやかに話を聞き、休暇届けを出して
四国に行くというストーリーになります。舞台は、高知・桂浜、足摺岬、宇和島、松山と移ると同時に、他の事件へ移行していきます。 なにやら、物騒な新興宗教の存在が明らかになります。この小説が書かれた頃、サリンで大犯罪となったオウム真理教が、表舞台に現れてきた 頃だったので、京太郎さんも興味津々だったのかもしれませんね。二度とこのような犯罪が行われる事が無い事を祈ります。被害に遭われた方 に対して、お悔やみ申し上げます。 さて、この事件の終わり、三田村刑事と、吉田あやかさんは結婚をし、再び、四国へ旅行に行きます。最後に十津川は不穏な事を つぶやきます。「永遠の愛を誓った恋人同士だって、簡単に醒めることがあるんだ」と・・・。このすぐ後、「三田村君たちの事じゃないよ」 と訂正はしますが・・・ 。あんまり変な事言っているとですよ。十津川さん(笑)。 ちょっと前は、表紙の車両でしたが、現在は、下の写真の車両が使用されてます。 評価 ☆☆☆ 星5つ(星5つで満点) 新興宗教の教祖さんよりも、不穏な言葉を十津川さんが・・・。 | |||