十津川警部 姫路・千姫殺人事件
目次 主な登場人物
第1章 秘せよ千姫
第2章 殺せ千姫
第3章 涙せよ千姫
第4章 苦悩せよ千姫
第5章 語れ千姫
第6章 耐えよ千姫
第7章 死せよ千姫

解説 山前譲
ISBN4-06-275213-1

2005/10/15第1刷
2009/4/15第3刷

講談社文庫
619円(税引)
356ページ
本多あかり
オリエントプロダクション・青木
チェーンレストラン社長・白石真一
TK興業社長・高橋圭一郎
あかりの父・本多清純、あかりの兄・本多清太郎
宝石店社長・南条圭子
京都愛宕念仏寺住職
元本多家お手伝い・山田文代
田之上章介・野本清・羽田しおり
O製薬会長・塩崎進太郎
西沢鑑定人

北条早苗刑事・三田村刑事
本多捜査一課長・三上刑事部長
兵庫県警捜査一課森田警部、小原刑事
東京練馬警察署生活保護課成田刑事
運命に翻弄された姫の化身か。千姫の末裔だという美女が、骨董鑑定番組に打かけを出品したところ、問い合わせが殺到。
だが彼女に近づく者は次々と不可解な死を遂げた。再び懐剣をもって出演すれば、さらに恐ろしい事件が…。
気品あふれる美しさの陰に何があるのか。十津川が暴いた哀切きわまる真相とは。
(裏表紙文参照)
千姫の事は本文にも書かれておりますが、自分なりに書いてみると、千姫の母親はNHK大河ドラマでも放送されている「江」の 長女として1597年生まれたそうです。という事で、大河ドラマでもおなじみのように、母方の姉妹には、長女は豊臣秀吉の正室となった「淀」 がいる。祖母は「お市の方」で、十津川警部シリーズでは十津川警部 湖北の幻想で 題材になりました。「お市の方」は、ご存じのように織田信長の妹。千姫の父は徳川2代将軍・徳川秀忠。徳川家康の三男という事。

でこのままでは話が終わらずに、千姫は叔母の「淀」の子の豊臣秀頼と7才で結婚し、結局、徳川の敵方となり、秀頼と淀は大阪城落城時に自害 したという。さすがに「江」の長女というから、祖父の家康の命で、千姫は落城前に救出されたという。母の「江」も浅井家滅亡時に、落城する 城から脱出した経験があり、滅亡する家系の男は、切腹など命を絶たれ、女は男親の出世の為に、捕虜同然に嫁に行かされる時代だったそうです。
千姫が姫路に関連するのは、脱出後、徳川家康の重臣・本多忠勝の長男、本多忠政の正室となり、桑名から姫路に移った事から始まる。

京太郎さんが好きであろう「凛とした女性」が登場。その女性は、千姫の末裔だと言う。

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)  凛とした女性登場