青函特急殺人ルート
目次 主な登場人物
第1章 海底駅
第2章 白い服の女
第3章 東京で
第4章 捜査方針
第5章 失踪
第6章 焼死体
第7章 指紋
第8章 推理の戦い
第9章 病院の中で
第10章 接点
第11章 ロイヤル・ルーム
第12章 断罪
解説 笹川吉晴
ISBN978-4-334-73723-8

2004/8/30初版1刷

光文社文庫
533円(税引)
312ページ
亀井刑事の息子・亀井健一
吉岡海底駅添乗員・古田
福田の同じ会社の後輩・木下
山口ひろみ
ひろみの姉・宮下みどり、その夫・宮下淳
函館私立探偵・杉本弘 あや子の友人・広沢きみ子
宮下夫妻の弁護士・堀川弁護士
原田病院理事長・青田
阿部英子、英子の恋人・駒田弘二

清水刑事・桜井刑事
北海道警坂本警部
静岡下田署浅野警部
息子の健一にせがまれて、青函トンネルを見学に行った亀井刑事。
帰途、健一は無人のはずの吉岡海底駅で、若い女が手を振っているのを見たという。翌朝、その海底駅で女性の刺殺体が見つかる。
犯人はどこから侵入し、どう脱出したのか? さらに被害者の婚約者が、東京のホテルで謎の転落死を遂げた!?
全長54キロの巨大密室の殺人事件に、十津川警部が挑む!
(裏表紙文参照)
この事件では、以前走っていた海峡線の「快速 海峡号」が登場します。
この列車は、青函トンネル内にあった2つの駅を見学できるツアーがあった事はお知りかと思います。
この両駅は元々、乗客の乗降の為に作ったものではなく、北海道新幹線開通の為の資材置場として作られたものとの事。
小説では、見学の為、亀井刑事が乗降しましたが、2006年8月27日を最後に運転を終了したそうです。
その駅の1つ、吉岡海底駅で起きたこの事件、どうなるのでしょうか?
興味を感じたのは、日本の全国のラジオ局が受信できるラジオが登場します。昔、この手の事をしていたんで・・・。
ただ、私がやっていた時は、受信する場所で受信できるできないが、別れていたのですが、今はどうなんでしょうね。
でも、そんなラジオあったら、今でもほしいです。
解説には、冒頭に、十津川警部役で活躍した三橋達也さんの事が書かれてあります。今でこそ、高橋英樹さんが演じて
いますが、私にも十津川警部像には三橋達也さんのイメージが含まれています。テレビで演じる俳優さんのイメージは、
原作のものよりも影響する。そのギャップを探すところが、最近では1つのおもしろさにもなっています。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点) ちょっと複雑でしたが、おもしろかったです。