猿が啼くとき人が死ぬ
目次 主な登場人物
第1章 一つの事件、二人の死
第2章 日光
第3章 パイロットを追う
第4章 組織
第5章 人形
第6章 伊豆東海岸
第7章 死の遊覧飛行

読書案内 十津川警部と仲間たち
ISBN4-16-745429-7

2006/4/10第1刷

文春文庫
476円(税引)
300ページ
「トラベル日本」記者・広川克樹
R旅行者OL・中村かおり
「トラベル日本」田島デスク、井上
広川の隣に住む住人・小杉
事故調査委員・大野
K土地開発社長・奥野
早瀬匡、近藤克彦、朝倉信介
元十津川の部下で私立探偵・橋本豊
加納良介、木暮アキ
田口英夫、井岡朱美、中川利夫、大野博
「清里観光」社長・山下康夫

三田村刑事・北条早苗刑事
三上刑事部長・中村技官
原宿のマンションで、雑誌記者と女性が殺された。その時刻、現場で猿の啼き声が響いたという。
十津川警部は、記者が最近取材に訪れた日光に向かう。そこで聞いたのは、五年前に男体山で起きた飛行機事故のことだった。
墜落現場の近くで、十津川は猿が啼く声を聞く。人間の欲望が生んだ残忍な事件に、十津川は激怒する。(裏表紙文)

単行本 1996年10月 新潮社刊
1次文庫 1998年6月 新潮文庫刊
「猿が啼くとき人が死ぬ」となんとも、意味深な題名に誘われて、読んでみました。
東京の原宿で、殺人事件が起きた現場で、猿の鳴き声を聞いたと言う。最近、山に近い場所では、食べ物欲しさに 山から降りてくる騒動が起きてはいますが、なかなか都心の中では聞こえてこないですね。
事件は5年前に日光の男体山で起きた飛行機事故につながります。表面上では、パイロットの捜査ミスという事に なったのですが、実は・・・。そして、又、その事件を隠そうと犯人側はある事をします。
その企みにうすうす気づいた十津川警部ですが、さて、間に合うのでしょうか。
巻末に「十津川警部の仲間たち」という企画もあり、亀井刑事などとの十津川警部の会話が、簡単に書かれたもの で、そちらもおもしろいです。

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)    墜落した飛行機。その後に・・・。恐ろしい!